オンライン・バーチャルサイクリングのZWIFT(ズイフト)を始めたのは、新型コロナで在宅勤務が増えた2020年5月の連休中でした。
以来ZWIFTを続けて3年余り、先日ようやくレベル50に到達。
カンストのレベル60までまだ先は長いですが、以下にZWIFTを始めてからレベル50までを振り返りました(以前のZWIFT総まとめ記事をベースにしています)。
1. ZWIFTはじめました
私がZWIFT(ズイフト)を始めたのは、新型コロナウィルスが流行り在宅勤務が増えた2020年5月始めです。
ロードバイクの室内トレーニング用に3本ローラーを購入、当時の室内トレーニング環境は、以下のような3本ローラーと簡易なケイデンスセンサー/スピードメーターの組み合わせでした。
3本ローラー
以下簡単にZWIFTについて。
ZWIFTには8つのワールド(エリア)があり、それぞれのワールドのなかにもさまざまなルートが合計80ルート(2020年12月末時点)用意されてます。
それぞれのルートを選んで完走すると、完走時にエクストラポイントが加算され、そのルートの完走バッジが貰えます。
ルート完走
完走バッジは、集めるとアチーブメントが一覧で確認できるようになっています。
完走バッジ
また、完走バッジとは別に、17個のサイクリングアチーブメントというバッジも集めることができます。
サイクリングアチーブメント
さらに、隠しアチーブメントとして、10個のエキストラクレジットもあります。
また、走行距離を重ねるごとに、レベルが1からスタートして徐々にアップします。
レベルアップごとにアイテム(ウェアやサングラスなど)がもらえると同時に、貯めたポイント(ZWIFTではドロップと呼びます)でバイクやギアをバーチャルショップで購入することができます。
レベルが上がると高性能のバイク(フレームやホイール)が購入できるようになるので、なるべく効率良くレベルアップを目指して走行距離を稼ぐことになります。
以前はレベル50が最高でしたが、今はレベル60まで増えました。
ネットで検索したら、TTバイクに乗ってWatopiaのVolcano
Circuitを160.9km(100マイル)連続で走ると効率良くレベルを上げられるということで、早速200kmを走ることに。
3本ローラーでいきなり200kmは苦行の旅、しかし7時間近くかけて何とか完走しました。
ZWIFTは初期起動時に、以下の3つのチャレンジ(長期的な目標)を選択します。
- エベレストを登る (Climb Mt. Everest): 8,848m を登る
- カリフォルニアをライド (Ride California): 1,283kmをライドする
- イタリアツアー (Tour Italy):2,000km ライドする
ZWIFT CONCEPT Z1 (通称トロンバイク)
このトロンバイクは、見た目もカッコイイし、オールマイティな性能のバイクなので、トロンバイクを目指してひたすら標高獲得に励みました。
その標高獲得のために最も効率的なのがAlpe du Zwiftを登ることです。
その後はコツコツとルートアチーブメントをクリアしつつ、グループライドやレースにも出走することに。
しかし、ケイデンスセンサー/スピードメーターで算出されるzPowerには制限や誤差があるため、7月にパワーメーターに切り替えました。
WatopiaのThe Uber
Pretzel(距離128.3km、獲得標高2,335m)は、7月の連休最終日に挑戦。
6時間13分06秒かけて何とか完走、レベルも20にアップしました。
2. トロンバイク獲得
LondonのThe PRL Full(距離173.1kim,
獲得標高2606m)は、全76ルートのなかで最も距離が長いルートです。
6時間15分(2回の休憩時間を除く)もかかってしまいましたが、The
PRL Fullを完走。
その後、最後に残ったNew YorkのThe High
Lineを完走して、全76ルート(当時)を無事に完走。
また、ZWIFTを始めて5か月後、2020年10月23日には、獲得標高50,000mに到達してようやくトロンバイクをゲットしました。
2. エベレスティング
全ルートアチーブメントを制覇したあとは、17個のサイクリングアチーブメントと10個のエキストラクレジットの制覇に取り掛かりました。
[100km/h]
[MASOCHIST(ドM級)]
エキストラクレジットで最後に残ったのはエベレスティングです。
エベレスティングとは、1回のライドでエベレストと同じ標高8.848m(Alpe
du Zwiftを8.5回上る獲得標高)を上る厳しいものです。
PCフリーズで2度も失敗しましたが、3度目の正直でようやく達成。
こうしてZWIFTを始めた最初の年(2020年)はレベル32まで上がりました。
FTPは225w(PWR 3.7w/kg、カテゴリーB)、Race
Rankingは432.24、レースには20戦出走、グループライドにも25回参加しました。
2020年末時点でのZwiftPowerは以下のとおりです。
ZwiftPower(2020年12月31日時点)
3. ZWIFTレース初優勝
ZWIFTを始めて2年目(2021年)は、長い距離のグループライドで走行距離を稼いでレベルアップを進めながら、ZWIFTレース(Bカテ)に積極的に参戦しました。
2月にはFTPも目標の4.0w/kg超えを達成。
そして、6月28日にはZWIFTレース59戦目にして念願の初優勝。
ただし、初優勝といっても、わずか6人スタートの125km山岳レースで、ただひとり完走しての棚ボタ優勝でした。
ZWIFTレースには年間100戦以上参戦し、まとめ記事も書きました。
そんなある日、ひょんなことからYouTubeで、クドさんの「金曜インスブルックリング!」というZWIFTレースの動画に出会います。
【Zwift】魔境の地 金曜インスブルックリング!
"Innsbruckring"
そして、ちょうど自身100回目記念のレースで、このインスブルックにBカテで参戦してみました。
その後も、インスブルックのLeg
Snapper(通称1分坂)にすっかり魅了されてしまい、取り憑かれたようにインスブルックのレースに参戦しています(もちろんことごとく玉砕)。
4. チームTMRに加入
そんな狂気沙汰が目に留まったのか、10月末のある日、知り合いからチームTMRへ参加のお誘いを受けて入会。
ZWIFT仲間同士でバーチャルで繋がって同じレースに出たり、チームイベントも盛りだくさんでワイワイと盛り上がって、これまで一匹狼で走ってきた身としてはみんなと走ることの楽しさを知りました。
そして、楽しく走るだけでなく、国内トップランカーの剛脚ズイフターがゴロゴロと在籍していて、みんなで切磋琢磨してレベルアップしてしまうという実に不思議なチームです。
ZWIFTはずっと固定ローラーを使っていたのですが、ThinkRider
A1という激安ダイレクトドライブ式トレーナーを偶然見つけて購入。
ダイレクトドライブ式トレーナー
2年目の2021年は、結局ZPで5勝を挙げたものの、すべて完走5名未満の過疎レースばかりで、Race
Rankingも大して上がりませんでした。
FTPは246w(PWR 3.6w/kg、カテゴリーB)、Race
Rankingは338.31、2021年レースには147戦出走しました。
2021年末時点でのZwiftPowerは以下のとおりです。
ZwiftPower(2021年12月31日時点)
ZWIFT2年目(2021年)は12月19のレースでレベル40に上がりました。
レベル1から40に必要なポイントは407,800XPです。
しかし、レベル40から50に必要なポイントは411,000XPと、レベル1から40までの合計XPよりも多くのXPが必要です(レベル1から50に必要なポイント:818,800XP)。
先はまだ長いですね。。。
5. 200kmライド、ZRL、猫狭間など
ZWIFTを始めて3年目(2022年)は、1月にロングライドでXPを稼ぎまくり、レベル42で最速ホイールのDT
Swissのディスクホイール(ARC1100 DICUT
DISC)をゲットしました。
ディスクホイールを手に入れた途端、プラシーボ効果なのか、レースで上位入賞できるようになりました。
特にCrit City
Raceは、直近8戦で5度のポディウム(3位以内)で、あとは優勝するのみ。。。
そして、3月24日のCrit City
Raceで、Bカテ完走21人中1位で念願の初優勝。
レースだけでなく、長距離のグループライドも200kmを初めて千切れずに完走。
SAS Ultra
200kmのときから数えると実に9度目の挑戦でしたが、5時間2分31秒を脚を休めることなく漕ぎ続けたのは苦行中の苦行でした。
そして。。。人生初のチーム対抗レース Zwift Racing
League(ZRL)にチームTMRのBカテメンバーとして初参加。
ZRLは、数多いZWIFTレースのなかでもガチ中のガチレース。
初めてのチーム対抗レースはマジで発狂するほどキツかったですが、B完走68人中37位で無事に完走、僅かながらチームにポイント貢献しました。
ZRL第4戦では、FAL (First Across the Line)
ポイントを狙って慣れないスプリントをしたこともあり、疲労困憊で集団から脱落。
チームポイント獲得のために全身全霊で駆け上がったLibby
Hill
KOMフィニッシュ時の最大心拍数198bpmは、未だに自己最高記録です。
結局ZRLには全8戦中5戦に参戦。大した脚力もない自分がまさかZRLに出ることになるとは夢にも思っていませんでしたが、本当に良い経験をさせてもらいました。
そして、何よりもZRLを通してたくさんのZWIFT仲間と知り合いになり、一緒にレースに参加したり競ったりするのが楽しくなりました。
レース三昧は続きます。
ZRLの期間中の4月13日には、猫狭間の戦い(梅)に初参戦。
終盤の3段坂で8分間の単独走で逃げ切って、なんとか勝てました。
5月の連休中には、Crit City
Raceを3戦連続(2時間の間隔)で参戦して、3位-2位-3位と好結果。
当初は1時間を切れなかったAlpe du Zwiftも、50分57秒(5月19日)と、50分切りまであと一歩というところまで短縮しました。
6. Zwift ClassicsとTiny Race
7月からはZwift Classics Series 2022の全7ステージに参戦。
[Zwift Classics 2022 全7ステージ走行記] 7週連続でフィニッシュ順位と積算ポイントの両方で競う個人レース
気合で挑んだこのシリーズ、上り区間やヒルクライムで千切れずに先頭集団に付いて行けるようになり、Bカテで世界41位(国内3位)と、自分でも想定以上の成績を残すことができました。
スプリントも大したことなく、ヒルクライムの脚力もないのに、レースで勝てるようになったのは、インスブルックでの修行(特にLeg Snapperで鍛えた1分間CP)のおかげだと思います。
そして、あのTinyレース(4戦連続の短時間高強度レース)の記念すべき第1回が7月30日に開催。
どのレースも100人越えのビッグレース、順位は、9位-10位-2位-80位とまずまずの結果。
同じ日の夜のゾーンにRace4だけ出走したところ、Bカテ105人中1位とTinyで初勝利を挙げました(当時はRace4だけ単独参戦もOK)。
現在の魔境化したTinyでは考えられないですが、当時はまだRace Rankingもそれほど高くなく、上位入賞も十分に狙えるレベルでした。
8月にコロナに感染し、後遺症にも苦しんで年末まで絶不調に陥りましたが、2022年はBカテで9勝を挙げました。
ZWIFT3年目(2022年)はレベル46まで上がりました。
FTPは244w(PWR 3.6w/kg、カテゴリーB)、Race Rankingは142.26、2022年レースには218戦(Bカテ204戦、Aカテ14戦)出走しました。
2022年末時点でのZwiftPowerは以下のとおりです。
ZwiftPower(2022年12月31日時点)
7. 209連敗
ZWIFTを始めて3年目の2023年も、引き続きZWIFTレースに明け暮れます。
FTPは以前より下がっているにも関わらず。。。
そもそも脚力の弱い身としてはしっかりトレーニングをしなければならないのですが、根っからのトレーニング嫌いでワークアウトやグループライドには一切参加しなくなりました。
そのせいもあってか、Race RankingはTinyのおかげでどんどん上がる一方、レース戦績は悪化の一途を辿り、前年7月のTinyでの勝利から半年以上優勝ゼロ、209連敗という不朽の記録を樹立してしまいました。
[ZWIFT Race 2023年前半(1月~6月)まとめ] 記憶に残るZWIFTレース10選
Two Bridges Loopを2.83kmの超ショートスプリントで1位/66人になりましたが、どうして勝てたのか今でもよくわかりません。
そして、先日の2023年7月のTinyレース第1戦で、ようやくレベルが50に到達しました。
zFTPは228w(PWR 3.8w/kg、カテゴリーB)、Race Rankingは89.47(タイニー除いて計算すると114.34)、2023年前半レースには180戦(Bカテ162戦、Aカテ18戦)出走しました。
このブログを書いている2023年7月9日時点でのZwiftPowerは以下のとおりです。
ZwiftPower(2023年7月9日時点)
3年間の通算成績(2023年7月9日時点)
535戦16勝519敗(1位x16、2位x26、3位x17、Aカテ36戦/Bカテ499戦)
8. レベル60に向けて
以上、ZWIFTを始めてからレベル50到達までの振り返りでした。
ZWIFTを3年間続けたおかげで国内外たくさんの人と知り合えたのは何よりも嬉しいことです。
レべル50から最終レベル60に到達するためには250,000XPが必要で、これはレベル40から50に必要なポイントの411,000XPより少ないのが救いです。
しかし、このペースで行くとレベル60に達するのは2年後の2025年以降になる見通し。。。果たしてZWIFTを続ける体力が残っているでしょうか?
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