[4iiiiのパワーメーター導入奮闘記] クランクとBBをShimano 105に交換

Zwift(ズイフト)で、スピードセンサーとケイデンスセンサーのセットのzPowerに満足できなくなったので、本格的にパワーメーターを導入することにしました。

ちょうど4iiiiのPrecisionパワーメーター(105 R7000 レフトアーム)が、Wiggleでセール中だったので購入しました。

私のロードバイクは、クランク以外はすべてShimanoの105コンポーネントなのですが、肝心のクランクがFSAなので、そのままでは購入したパワーメーターを装着できません。

幸いなことに、Precision 105 R7000は、Shimanoの古い105コンポーネントとも互換性があるということなので、パワーメーター購入に合わせてクランクとBBもShimanoの105(105 5700シリーズ)に換装することに。



クランクとBBを換装するのはそう難しくないだろうと甘く見ていたのですが、規格の合う旧式のクランクとBBを探すのが大変でした。

おまけに、新しいクランクとBBを装着する作業も一苦労で、結局最後はいつもお世話になっているバイクショップにお願いすることにしました。

四苦八苦の末、ようやく4iiiiのパワーメーターを無事に取り付けることができ、念願のZwiftをパワーメーターで楽しむことができるようになりました。

1. 4iiiiのPrecisionパワーメーター

4iiii(フォーアイ)は、2010年に設立されたカナダの新興ブランドです。メインとなる製品はクランクアーム搭載型のパワーメーターで、過去にはワールドチームのクイックステップやボーラ・ハンスグローエも使用していた実績があります。

その4iiiiのパワーメーターが、通販のWiggleで激安セール中ということを、Facebookのグループ投稿で偶然知りました。


パワーメーターはひと昔前では10~15万円もする高額な商品で、左クランクのみのパワーメーターが普及し始めた最近でも5~10万円が主流なので、この25,423円は衝撃的なプライスです。

このセール品はPrecisionという製品です。最近Precision Proという新製品(左右クランクセット)をリリースしたので、在庫処分品でしょうか。。。

4iiiiのPrecision Proについてはシクロワイアードの記事に詳しく紹介されています。

セール品の4iiiiのパワーメーターPrecisionは、こちらのサイトによると、温度補償機能も備えているようなので、格安とはいえかなり実用的そうです。

動作温度摂氏0~50℃(華氏32~122°F)
保管温度摂氏-20~50℃(華氏4~122°F)
電池のタイプCR2032リチウムイオンコイン型電池
バッテリー寿命100+時間
防水規格IPX7、IPX5
パワー範囲0~4000W
ケイデンス範囲30~150RPM
長さ37.7mm(1.5インチ)
27.6mm(1.1インチ
厚み7.5mm(0.3インチ)
重量9g(0.3oz)
通信プロトコルANT+Bluetooth
クランク長165 / 170 / 172.5 / 175mm

Precisionにはボタン電池式のものと、充電式のものがありますが、この商品はボタン電池式です。

商品名に105R7000レフトアームとある通り、Shimanoのコンポ105R7000シリーズ用のものです。

Wiggleの製品Q&Aに、

Is this compatible with 105 5700?(これは105 5700と互換性があるか?)

It should be compatible the r7000 left crank arm attaches in the same way as 5700. (r7000と5700のレフトアームは同じように装着できるので互換性はあります)

Hi yes it is compatible as long as you have hollow tech bottom bracket. (ホローテックのBBがあれば互換性があります)

という記述があったので、Shimanoの古いコンポーネントでも問題なく対応しているようです。

また、上記の激安価格はクランクアーム長が170mmのサイズだけでしたが、偶然にも私のクランクも170mmだったので、ラッキーでした。

パワーメーター購入の際には、バッテリー部分のふくらみが、装着バイクのフレームと物理的に干渉しないかを確認する必要があります。

4iiiiには便利なフレームクリアランスチェッカーというものがあり、ネットでダウンロードしたPDFをプリンタでA4印刷すれば、フレームやチェーンステーと干渉しないか簡単にチェックできます。

トライスポーツのページからクリアランスチェッカーのPDFファイルをダウンロードすることができます。

フレームクリアランスチェッカー

クリアランスチェッカーで調べたところ、Cervelo S2のフレームとチェーンステーは問題なくクリアランスを確保できていることを確認。

以上、まとめると、

・Shimano 105の5700シリーズと互換性あり
・サイズ170mm
・フレームとのクリアランスも問題なし

という条件をすべてクリアしていることがわかり、購入に踏み切りました。

Wiggleのネット通販はイギリスからの個人輸入なので、商品到着まで21日の予定でしたが、幸いにも発注してちょうど2週間後に到着しました。


パッケージ内容は非常に簡素です。説明書はネットからダウンロードしてくれと書いてありました。


ボタン式電池は一般的なCR2032が内蔵されていました。




脱落防止用の爪は付いてないタイプです。

2. Shimanoの105 5700シリーズ

私のロードバイク(Cerevelo S2 Black Limited 2013年モデル 完成車)の仕様を調べてみました(スペック詳細はebayのページに掲載)。

Cerevelo S2 Black Limited 2013年モデル

Shifters: Shimano 105 5700
Crankset: FSA Gossamer alloy - 50/34t - 170.0mm
Front Derailleur: Shimano 105 5700
Rear Derailleur: Shimano 105 5700
Cassette: Shimano 105 5700 - 10 Speed - 11-25t
Chain: Shimano

コンポはShimano 105でほぼ統一されていますが、肝心のクランクセットとBBだけが、台湾のFSA製です。

FSAのクランクセットとBB

おそらくコスト削減のために、クランクセットとBBだけFSAを採用しているのでしょう。

BBの型番が不明ですが、調べたところ、Megaexoというモデルではないでしょうか。

残念ながら、FSAのクランクとShimanoのクランクは互換性がありません。

なので、4iiiiの105用パワーメーターをFSAのクランクに取り付けることはできません。

FSAのクランクをShimano 105に換装しないと4iiiiの105用パワーメーターを取り付けることはできないのです。

Shimano 105 5700というのは、2010年に発売された10年前のモデルで、現在のShimanoのR7000より2世代前の製品です(後継が5800)。

また、現在主流の11スピードではなく、10スピードです。

FSAのクランクセットは、 50/34Tというコンパクトタイプ(ノーマルクランクではない)が使用されており、Shimano 105では、FC-5750という型番のものが同じ50/34Tのコンパクトタイプの同等品になります。

ShimanoのFC-5750

つまり、チェーンやスプロケット交換をせずにクランクセットとBBだけを交換するためには、Shimano 105 5700シリーズの

クランクセット FC-5750(50/34T)170mm
ボトムブラケット BB5700

という特定のクランクセットとBBを入手する必要があるということがわかりました。

Amazonでは、FC-5750の新品は¥35,364で販売されていました。



2世代前の製品で在庫が少ないため、高値になっていますね。ちょっと手が出せません。

そこで、ヤフオクで状態の良い中古品を探したところ、運良くFC-5750の170mmの中古品を5,750円で落札できました。

FC-5750の中古品を落札

落札された中古品が到着しました。




中古品ですが、状態は良好のようで安心しました。


また、ボトムブラケットBB5700のほうは、Amazonに出品されていません。

幸いにも、ヤフオクで中古品が1点だけ出品されているのを発見、1,500円で落札しました。

BB5700の中古品を落札



こちらも良い状態の中古品でした。

これで交換に必要なクランクセット(FC-5750)とボトムブラケット(BB5700)が揃いました。

3. FSAからShimano 105へ換装

Shimano 105のクランクセット(FC-5750)とボトムブラケット(BB5700)は無事に入手できましたが、FSAから換装するためには、いくつかの専用工具が必要となります。

ネットで調べてみると、FSAのボトムブラケットを外すときに、シマノ(SHIMANO) TL-FC32 ホローテックII BBユニット取付工具というものが必要とのこと。

早速Amazonで注文を入れます。



この工具を使っても、BBがキツイと溝に傷がついてしまうということで、取り外しの難易度は高そうです。

また、Shimano105のクランクセットの装着のためには、クランク取付工具 TL-FC16というものが必要ということで、こちらもAmazonで注文しました。



他にも取り外しが硬い場合に使う木づちや、グリスなど細かいものがいくつか必要となりそうです。

まずはFSAのクランクセットの取り外しを始めます。

ペダルを外します。


次にクランクを外します。


こんな感じでレンチを入れて緩めれば良いです。


クランクキャップを先に外すと、緩めたクランクは簡単に外れました。


クランクとペダルが無事に外れ、ボトムブラケットが見えました。


さて、ここからボトムブラケットを外すのですが、例のBBユニット取付工具で無理やり力を入れてしまうと、ボトムブラケットの溝に大きな傷が付いてしまいます。

ネットの投稿にも、この大きな傷がついた写真がいくつも載っています。


おまけにトルクレンチでしっかりトルク管理をして締めるとか、いろいろ敷居が高そうです。。。

ちょっと試してみたところ、BBは簡単には抜けそうもありません。

この時点でビビりの私は、自分で交換作業をするのを諦めてしまいました。

そして、いつもお世話になっている近所のバイクショップに換装をお願いすることに(笑)。

バイクショップに事情を話すと、いろいろと貴重なアドバイスをしてくれました。いつもながら感謝です。

まず、ボトムブラケットの中古品を使うよりも、新品に交換することをおススメされました。理由は、ボトムブラケットも消耗品なので、5年に一回くらいは交換をしたほうが良いこと、そして価格が2000円程度なので、わざわざ中古品を使う理由がないこと、でした。

そこで、ボトムブラケットはShimanoの新品(SM-BBR60、2119円)を購入することにしました。

(以降はバイクショップでの作業の写真です)

FSAのボトムブラケットの取り外しには、BBユニット取付工具とBBの間にアダプターのようなリングをかますのでした。


このアダプターリングをつけることによって、力を入れてもボトムブラケットの溝に傷がつくのを防ぐようになっているのです。

ちなみにこのアダプターリング、ヤフオクの中古品には付属しておらず、新品にしか付属していなかったので、作業をバイクショップにお願いしたことは大正解でした!

アダプターリング

BBは無事に取り外し完了。


どうやらFSAのMegaexoではなかったようです。


刻印を確認すると、BC1.37" x24Tとあります。


このモデルは、なんとShimanoのBBと互換品でした!

つまり、BBの交換は本当は必要なかったんですね。ヤフオクで中古を買ったのも無駄になってしまいましたが、まあ仕方ありません。

新しいBBを装着します。ShimanoのBBは現在はすべてホローテック2になっているそうです(サイズはフレームに合わせて3種類あります)。

ホローテック2の装着方法については、こちらのサイトが詳しいです。

グリスは製品に塗ってあるので敢えて塗る必要はありません。


ヤフオクで落札したクランクセット(FC-5750)を挿入、問題なくBBとピッタリと合いました。


そしてレフとアームの代わりに4iiiiのパワーメーターを装着。


WiggleのQ&Aの記述のとおり、ちゃんと105の5700シリーズと互換性があり、バッチリ装着できました!

部品代を入れて5000円ほどで完了。やはりこのような換装作業はプロのバイクショップにお願いするのが安心ですね!

ついでにシフトチェンジやブレーキの調整、ブレーキパッドの交換など細かいメンテナンスもやっていただきました。

4. パワーメーターの初期設定

自宅に戻り、取り外したケイデンスメーターのマグネットをクランクに再び取り付けました。


パワーメーターが付いていればケイデンスメーターはもう必要ないのですが、念のため装着しておくということで(笑)

ついに念願のパワーメーター装着が完成!




続いてパワーメーターの初期設定を行いました。

設定方法は、こちらのサイトを参考にして、スマホのアプリ経由でファームウェアアップデートを行い、その後にキャリブレーションを行いました。

デバイス名は164

ファームウェアの更新中

ファームウェア更新終了

最新ファームウェアはv.3.2.0

キャリブレーション

キャリブレーションは、パワーメーターのついているクランクを垂直に真上を向くようにセットして、その状態で画面の中央イメージを押します。

キャリブレーション中

キャリブレーション完了

これでパワーメーターの初期設定は完了です。

次にズイフトとの接続を行います。

クランクを数回回転させて、パワーメーターが検出されるまで10秒くらい待ちます。


無事に検出されました!


しかし、これだけではパワー源だけしか接続されないので、ケイデンスセンサーを接続させる必要があります。

パワーメーターは、それ自身がケイデンスメーターにもなるのです。

そこで、画面のケイデンスセンサーの下の「接続」ボタンを押してみると、無事にケイデンスセンサーとしても接続させることができました。


これでズイフトとの接続も完了です!

で、さっそくRideOn!(笑)


設定ファイルをいじくり、わざわざNewYorkに入って最も短いThe 6 Trainを試走。

出力値の横に表示される⚡マークを確認して一人でニヤニヤと笑いが。。。

調子に乗って、パワーメーターがついていないと走れないRouvy ARも試走、こちらは完走はしませんでした(笑)。


パワメ導入、素直に嬉しいです!

5. zPowerとの違い

ズイフトのzPowerとの一番の違いは、400Wのパワー制限から解放されることです。

「スプリンターの弟子」「光ってる」といった400Wパワー以上がないとゲットできないアチーブメントバッチも狙えます。


また、これまで3回挑戦していずれも99km/hで手の届かなかった100km/hバッジも問題なくゲットできるでしょう。

「毎時100km!」のバッジ

しかし、それよりも、New Yorkを試走して感じたのは、300W以上のハイパワーでzPowerよりも伸びないことです。

これはまだ第一印象ですが、100W~150Wくらいまでは、どちらかというとパワメのほうがzPowerよりも出力が出やすいように感じました。

しかし、200Wを超えてから300W以上のハイパワーでは、明らかにzPowerのほうが簡単に高出力を出せるような気がします。

ここらへんはまだまだ検証の余地がありそうです。

爆風扇風機の導入やら、気が付いたら毎日ズイフトをやっていることとか、最近なんだかこれはズイフト沼にハマっているような気もしますが。。。まあよしとしましょう。

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