[水彩画カリキュラム #6 - 金属カップ(2)] ヴァル―ル(色価)で奥行きを表現する


今日は、水彩画カリキュラムの第6回目 - 「金属カップ」2回目です。


今回はいよいよ色を乗せて描きます。

1. 金属カップ

写真だと底が狭いボウル型に写りますが、実物のモチーフはなべ型です


こちらは前々回に仕上げた金属カップのデッサン、これをやったおかげで水彩画もラクになりました


2. 色乗せ

今日の作業場


果たして上手く描けるか?


不透明水彩絵の具


まずはこの3色から


パレットに出して水を混ぜます


影はこの2色で


無我夢中で途中経過を撮影するのを忘れました 笑


カップ外面は布地の山吹色をややくすませた色で


背景はヴァイオレットを選択、カップの色と布地の色がまだ一緒


取っ手の色がダメダメで何度もやり直し、紙面が毛羽立ってきた


影も良く見ると歪んでいる


カップ内部


布地の立体感がなかなか出せない


カップをややくすんだ色にしたら、金属の質感が出てきた


取っ手も徐々に出来上がる


白で光沢部を塗る前


白を乗せました


拡大すると白線が太すぎる


内部の反射部は白を慎重にまぶす感じ


ここも光沢


布地のしわ、ここは白を乗せるのはNGでした


ひとまず全体を塗り終えたところ


ヴァル―ル(色価、Value)という空間表現に着手

山吹色よりも明るい色を、白の絵の具で(水はほとんど使わずに)作ります


手前を明るい色で塗ることで、奥行きが出てきた


奥の紫もグラデーションをつける


下の境界面が濃く、上に行くにしたがって薄くする


布地との境界線を描き直して


今日はここまで


金属カップはほぼ完成


最初はとても描けないと思っていた金属カップですが、色彩の再現度よりも、明暗分布をしっかりと再現すれば、意外なほどメタリックな質感が出せました。

昨年12月に通い始めた絵画教室は今日が38回目、気が付けば1年が過ぎました。

最初は苦手だった絵描きですが、思った以上にマトモに描けるようになった?

アトリエにはベートーヴェンの第9(カラヤン指揮BPO)が流れていました、年の瀬ですね。

次回(来年1月)は完成を目指します。

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