[絵画をはじめました #3] デッサンカリキュラムの次は水彩画カリキュラムに挑戦

デッサンカリキュラムが一通り完了したので、今日からは水彩画カリキュラムに挑戦です。


0. 透明水彩

水彩絵の具には、「透明水彩」と「不透明水彩」の2種類があります。


透明水彩は、下の色が透けるため、みずみずしい表現になります。

水彩画カリキュラムは、透明水彩で色を重ねて遊ぶことから始めました。

1. 重色あそび(2023/10/23)

まずは、水張りという作業からスタート


水張りは、予め紙をじゅうぶん濡らし、最大まで伸長させたところで、しっかりとした台に固定して乾かす作業です


水張りテープを使って4辺をパネルに固定して準備完了


絵の具はHOLBEIN(ホルバイン)という大阪のメーカー製


パレットに暖色と寒色をそれぞれ10色ずつ選びます


つるくびという水差しを使って絵の具を薄めて使います


刷毛(ブラシ)は日本画用のものを利用


これで準備完了!


何かテーマを決めないと始まらないので、取り敢えずカンディンスキーを真似てみる

まずは横線をスーッと描いて、ドライヤーで乾かします


カンディンスキーは早々に諦めて、あとは感性のままに 笑

絵の具が乾かないうちに上塗りしてしまうと滲んでしまうし、筆圧も一定に描くのが難しい


先週末は多摩川花火大会を観に行ったのを思い出し、そのモチーフを中心に描きました


ワカケホンセイインコの群れが空を飛んでいる感じ


ちなみに下は中三の次女が描いたワカケホンセイインコ


とても可愛がっていた想い入れもあり、なかなか上手く描けている

いろいろゴチャゴチャ書き足していったら、なんか古代文明の遺跡?みたくなってきた


まあいいか


カッターで枠から画用紙を切り離します

2. グリザイユ(2023/11/08, 15)

「グリザイユ」とは、限られた数色の彩度の低い色だけで描く画法のことです。

今回のモチーフは、角錐角柱相貫体の石膏。角錐に長方形のブロックが突き刺さったような形で、これをグリザイユで描きます。

角錐角柱相貫体の石膏


これを透明水彩のグリザイユ(プルシャンブルーとバーントアンバーの2色のみを使います)でモノトーンで描きます。

角錐角柱相貫体の石膏の位置決めから開始


アングルをいろいろ吟味


真上から


このアングルで決定(左に寄っているのは影を含めて描くため)


水彩画のデッサンの前に、エスキース(小下地)で構図を練ります。

まずは鉛筆でスケッチ、B5のわら半紙を16等分に折り目をつけます


デスケレを利用


こんな感じです


HBの凶器鉛筆を使って全体像を


陰影を追加


三角錐の高さを少し伸ばす


四角柱の端のアングルを修正


三角錐のの底辺は正方形なので、薄く対角線を引いてバランスを確認


四角柱の反対側の端も修正


パネルを90度回転させると形に破綻がないか確認できます



付け根の部分を鋭角に調整


2時間かけて完成


まずまずの出来では?


今日はここまで、次回はいよいよ水彩画でデッサン作業です

日が変わって11/15


角錐角柱相貫体の石膏


これを透明水彩のグリザイユ(プルシャンブルーとバーントアンバーの2色のみを使います)でモノトーンで描きます。

前回のエスキースを見ながら、パネルに鉛筆で薄く構図を描きます


まずはいつもの16分割


エスキースを忠実に模写すれば構図は難なく決まるはず


決まるはず。。。が、四角柱が三角錐に突き刺さる位置が激しくずれてしまう。。。


四角柱を太く修正してみました


それでもダメ。。。エスキースを忠実に模写ではなく、モチーフを見てデッサンしなければ上手くいきません。

何とかリカバリー 笑


意外にスンナリとできました!


やや四角柱の右側が垂れてしまっている


微調整


左側はOK


練り消しで余計な線をほぼ消去


太い線は消して2Hでうすーく残しました


さあ、いよいよ透明水彩画でデッサンです!


いろいろ準備


グリザイユは2色(群青と深いこげ茶)のみ


太い刷毛で地面を塗ります


一度塗ったらドライヤーで乾かします


重ね塗りして濃くします、水彩画は鉛筆と違ってあっという間に塗れますね


またドライヤー


今度は上部を薄く塗ります、細かい部分は小さな刷毛で


影を追加


角錐角柱を塗ったらやや茶色過ぎ、しかも影がダメダメに 笑


青を混ぜて影も修正、2時間弱で完成


OK出たのでイニシャルを入れて完成!


これで透明水彩の基本を無事に終了、次回は不透明水彩(ガッシュ)でパプリカを描きます。

3. 赤いパプリカ(2023/11/22)

こちらが本日のモチーフの赤いパプリカ


A4の黒い画用紙


まずは鉛筆でうすーく下地を描きます


30分くらいでこんな感じ


次はいよいよ絵の具を使います


不透明水彩は透明水彩では使わない白の絵の具をたくさん使うのが大きな違い


赤いパプリカには、赤、オレンジ、イエロー、そしてサップグリーン(SAPGREEN)


無我夢中で描いたので、途中経過を撮るのをすっかり忘れました 笑


最初はどうなることかと思いましたが、描き進めると次第にそれらしくなってきた


濃い赤を作るためには、黒ではなく紫を混ぜると素材の良さが残せるそうです


緑も入れて、だんだん似てきた


細かい種を描き込むには、ネイルアート用の極細筆を使います


種を書き込んだところ


緑の原色を使ったけど、こんなに濃くないはず


種にも色を乗せて立体感を出します


白く見えるところは薄いイエロー


濃い赤の部分は、赤に紫を混ぜました


筆のガサガサ感を利用して濃淡を表現


ガッシュだと重ね塗りができるので、茎の付け根の形状を大きく修正


仕上げに、軽く濡らした筆で輪郭をぼかす作業


上がモチーフ、下が描写


 

イニシャルを入れて完成!


水彩画は、デッサンと違って意外にスピード速く仕上がりますね

4. 金属カップ(2023/11/29, 12/13, 12/20, 12/27, 2024/01/10)

今日は金属カップに挑戦


モチーフは影も含めて描きます


まずはプロポーションを正確に。。。


と、構図を取らずに描き始めるのはNGなので、構図を大きく右に修正して再スタート 笑


構図はOK、カップの深さを増やして修正


カップの把手は、「把手で囲まれた空間の形」を見るというコツを教えてもらいました


把手の位置を下に修正


把手の取り付け箇所を描き込みます


楕円がレモンになってしまっている


把手も実物と比較するとだいぶ違う


カップ淵の光沢を練り消しを使って表現


今日はここまで


残りは次回


日が変わって12/13

把手はもっと外に張り出してますね


卵型にいびつだった楕円を修正、把手も大幅に修正


カップ淵の光沢の幅も細く修正


把手の形状を整えました


影を右に伸ばします


Hと2Hの硬い鉛筆でハッチングすると、硬質な素材感を再現できます

カップの内側は縦方向にハッチング


内面の反射部分


底は円を描くようにハッチング


把手の反射模様を入れます


把手の付け根付近の暗さを強調


だいぶ仕上がってきた


左側の側面のハッチングには棒を使いました


把手の厚みを黒塗りで再現、映り込んでいる模様を詳細に



明暗分布、底の反射が一番明るくなるよう修正


影をBで濃くします


内面の映り込んでいる反射は、明暗分布で少し明るさを落とします

ビフォー

アフター

完成しました!



日が変わって12/27

写真だと底が狭いボウル型に写りますが、実物のモチーフはなべ型です


こちらは前々回に仕上げた金属カップのデッサン、これをやったおかげで水彩画もラクになりました


前回は金属カップの下地まで完成でした


今日は色乗せをします


果たして上手く描けるか?


不透明水彩絵の具


まずはこの3色から


パレットに出して水を混ぜます


影はこの2色で


無我夢中で途中経過を撮影するのを忘れました 笑


カップ外面は布地の山吹色をややくすませた色で


背景はヴァイオレットを選択、カップの色と布地の色がまだ一緒


取っ手の色がダメダメで何度もやり直し、紙面が毛羽立ってきた


影も良く見ると歪んでいる


カップ内部


布地の立体感がなかなか出せない


カップをややくすんだ色にしたら、金属の質感が出てきた


取っ手も徐々に出来上がる


白で光沢部を塗る前


白を乗せました


拡大すると白線が太すぎる


内部の反射部は白を慎重にまぶす感じ


ここも光沢


布地のしわ、ここは白を乗せるのはNGでした


ひとまず全体を塗り終えたところ


ヴァル―ル(色価、Value)という空間表現に着手

山吹色よりも明るい色を、白の絵の具で(水はほとんど使わずに)作ります


手前を明るい色で塗ることで、奥行きが出てきた


奥の紫もグラデーションをつける


下の境界面が濃く、上に行くにしたがって薄くする


布地との境界線を描き直して


今日はここまで


金属カップはほぼ完成


最初はとても描けないと思っていた金属カップですが、色彩の再現度よりも、明暗分布をしっかりと再現すれば、意外なほどメタリックな質感が出せました。

年が変わって2024/1/10

前回はここまで。モチーフの金属カップはほぼ完成ですが、布地の背景が途中でした


前回使った絵の具をブログを見ながら確認、絵の具を混ぜて同じ色を再現するのが一苦労


今日はパレットを片手に持ちながら描いてみました


細い筆を選んで、パレットで作った色ごとに使い分けることに


まずは背景のヴァイオレット、地平線の境界を濃い色に


次は黄色の布地に着手


右奥の山の部分を上塗りしてやり直し


黄色と茶色を混ぜて、影の部分を描きます


手前の布地の折り目を書いたらヒョロヒョロに 笑


左の布地の折り目も追記


山のてっぺんからの折り目、全然上手く描けない。。。


うーーん、ヒョロヒョロ線が3方向から不自然に伸びているだけの絵だ


極細ペンに微量の水をつけて、線をボカしてみる


手前の布地と背景を分ける


何となく布地の立体感が出てきた


器の内側の反射を少し抑えるように指示が。。。正直ここは手を付けたくないが


色の混色に苦労したが、なんとか反射を抑えることに成功


最後に背景のヴァイオレットの境界線がちゃんと平行になるように色を上書き


サインを入れてようやく完成!


板から画用紙を切り離します


切り離し完了


出来上がり


まずまずの仕上がりに満足


背景色にヴァイオレットを選択したのが正解でしたとのこと

ヴァイオレットが何となく金属カップの反射にも映り込んで、黄色の布地と相性の良いコントラストになってラッキーでした

5. 青いビンとレモン(2024/01/24)

新しい複合モチーフは、Bombay Sapphireの青いビン、黄色いレモン、そして真赤な布の鮮やかな組み合わせ


モチーフの配置(セッティング)は、ビンとレモンが別々の方向を向いている「ねじれの関係」に決めました


紙は縦方向なので、このようなレイアウトですね


Bombay Sapphireのビンのラベルには細かい文字がぎっしり


ボトルの透明感や質感などいろいろと難しそうです


エスキースを始める前に水張りの準備


水でしなしなに柔らかくした紙を木製パネルにテープで固定します


乾くのを待ちながら、エスキースを始めます


紙を16分割に折り目を入れて、デスケルで確認しながらレイアウトを考えます


レモンとビンの間隔を狭くしました


画面左にはビンの影を少し入れたい


HBの鉛筆で、デスケルの比率を忠実に再現しようと四苦八苦。。。

ところが、デスケルに拘り過ぎて大失敗!、ビンの形状が全然違う 笑


ビンの位置と形状を大幅に修正、レモンも太っちょに


デスケルに頼り過ぎるとダメですね。。。やはり実際のモチーフ観察が重要

ようやく落ち着いてきたが、ビンの肩が左右対称になってしまった


席を立って遠くから確認するのを怠るとこういうことに。。。右側をもっとなで肩に修正


ようやくビンが形になったので、細かい明暗分布に取り掛かる


一気呵成に進める


次はラベルの文字


なかなか難しいが、できるだけ忠実に文字を描き込む


ラベル完成


パッと見はビンらしくなったぞ


細かい記述は描き込まない


あとはレモンだ


文字の書き方がダメダメで、全部やり直しに。。。


一度全部消して


文字を書く前に、ボトルの底の角度と並行に扇形を描き込みます


下にも平行線を描き込む


今度は丁寧に角度を意識して文字を入れました


実際のビンのラべル


に対してこんな感じのデッサン


お次はレモンに着手

ビフォー

表面に細かいぐるぐるをなんとなく入れて見たら。。。レモンが黒焦げのパンに!笑


慌てて修正、明暗分布を意識してなんとか挽回できました

アフター

あまりレモンに似ていないが、まあヨシ


エスキースなのでこれ以上は突き詰めずに終了


先ほどの水張りしたパネルが乾いたので、完成したエスキースを手元に置いて、パネルにデッサン(下地)を描きます


透明水彩画は、前回のガッシュ(不透明水彩)と違って下地を塗りつぶしができない

なので、薄ーく細く、デッサンする必要があります


30分くらいかけて、今日はここまで


次回はさらにディテールまでデッサンで描き込む予定です

(都合によりここで無期限の中断)

[絵画をはじめました] デッサンカリキュラムの総仕上げとして、ミロのヴィーナスに挑戦

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