[ヘヴィメタルバンドのKOЯN(コーン)] 1990年代特有の重いギターと独特の陰鬱なボーカルにハマる

KOЯN(コーン)というバンドを聴いたことがありますか?

KOЯNは、1993年にアメリカ・カリフォルニア州ベーカーズフィールドで結成された、「ニュー・メタル(Nu Metal)」や「オルタナティブ・メタル」の開拓者であり最高峰に君臨するロックバンドです。


私はずいぶん以前に、彼らのアルバムを何枚か聴いたことがありましたが、最近改めて聴き込んですっかりそのダークなエネルギーに満ちた世界に魅せられてしまいました!

以下ではそのKOЯNについて紹介します。

0. KOЯN(コーン)

以下はWikiからの引用です。

コーン(Korn、KoЯn、KoRn表記もあり)は、アメリカ合衆国のメタルバンド。カリフォルニア州ベーカーズフィールド出身。


1989年にジェームズ "マンキー" シェイファー、フィールディ、デイヴィッド・シルヴェリアらが前身となるバンドL.A.P.D.を結成。

ボーカルのドラッグ中毒により解散後、ブライアン "ヘッド" ウェルチを加えてCreepというバンド名で再始動した。1993年、ジョナサン・デイヴィスをボーカルに迎えてコーンに改名する。

1994年、イモータル・レコードからデビュー。

ヘヴィメタルにヒップホップの要素を加えた、いわゆるニューメタル・ラップメタルと呼ばれるミドルテンポのビートと重低音を著しく強調したサウンドが特徴。

ただし、ロックにラップを導入する単純な手法ではなくヒップホップ的な曲調やタメ感が重視され、リンプ・ビズキットやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとはまた異なるアプローチがみられる。

徹底して低くチューニングされた7弦ギター(7弦=A)や、ほぼ打楽器と化している5弦ベース(5弦=A)の音、ジョナサンの慟哭を思わせる異常なボーカルスタイルは多くのファンを獲得した。

だが、コーンの類似バンドがあまりにも巷に溢れかえったためアルバムごとに作風を変更している。

ジョナサン・デイビスは、4.4オクターブの高音域を擁するテノール(A1からE6)。彼は喉音で知られるが、ボーカルスタイルにはスキャットやラップの要素がうかがえる。

ダークな世界観をもつ歌詞も大きな特徴。これはジョナサンが幼少時に家族や友人から過剰な虐待を受けていたこと、若いころに葬儀屋で経験した死体防腐処理の仕事などが影響したとされる。

活発に創作活動を行うバンドであり、デビュー当時から同じようなスパンでアルバムをリリースし続けている。

楽曲制作においても非常にワーカホリックとして知られ、ツアー中も常に曲を書き続けている。またツアーバスとは別に1台随伴させるDAW環境を完備した大型バスの中で、曲のデモや時にはアルバムの本テイクを録り貯めるという60年代におけるロック・ミュージシャンさながらの活動スタイルをとっている。

以下がそのディスコグラフィーです。

発売年 邦題 原題
1994年 コーン
1996年 ライフ・イズ・ピーチィ
1998年 フォロー・ザ・リーダー
1999年 イシューズ
2002年 アンタッチャブルズ
2003年 テイク・ア・ルック・イン・ザ・ミラー
2005年 シー・ユー・オン・ジ・アザー・サイド
2007年 無題
2010年 コーンⅢ:リメンバー・フー・ユー・アー
2011年 ザ・パス・オブ・トータリティ
2013年 ザ・パラダイム・シフト
2016年 ザ・セレニティー・オブ・サファリング
2019年 ザ・ナッシング
2022年 レクイエム

(Wikiからの引用おわり)

今から30年以上前にデビューしたバンドに今さらハマってしまうとは一体どういうことなのか??

ちなみに1994年ごろの当時を振り返ってみると、以下のような作品を愛聴していました。

Soundgarden - Black Hole Sun

Live - Lakini's Juice

Stone Temple Pilots - Sin

Smashing Pumpkins - Jellyberry

いずれも90年代特有の重いギター、独特のボーカル、陰鬱さやグルーヴを感じられる名曲ですね!

KOЯNもズバリこの時期にデビューアルバムを発表しました。

「人は33歳までに音楽的嗜好が固まり、新しい音楽への出会いを止める傾向がある」

これは、4年前に発表されたSpotifyのリスナーデータをベースにした調査結果です(最近の調査によると、30歳と6カ月とさらに早まっています)。

私もその例に漏れず、年を取るにつれて音楽の嗜好が固まってしまい、なかなか新しい音楽に感動することも少なくなってしまいました。。。

そんなある日、Spotifyで何となく選んだKOЯNのデビューアルバムを久しぶりに聴き直して、すっかりハマってしまったわけです。

以下に、個人的に選んだ4枚のアルバム(「KOЯN」「Follow The Leader」「Issues」「Untouchables」)を紹介します。

1. KOЯN(1994)

1994年にリリースされたデビューアルバム『Korn』は、KOЯNの原点であり、ニューメタルの方向性を決定づけた作品です。


どの曲も、生々しい怒り、重低音、Jonathan Davisの絶叫が最も強烈に結びついています。

Blind

アルバムの冒頭の"Blind"は、KOЯNの重いサウンドと絶叫ヴォーカルを象徴する名曲です。

単なるハードメタルではなく、ヒップホップの要素が取り込まれているところが独創的ですね!

このアルバムは名曲のオンパレードなのですが、敢えて代表曲を選ぶとすると、最後の"Daddy"に尽きます。


曲の後半には、通常のヘヴィメタルの楽曲構成では説明しきれない、生々しい感情の噴出が続きます。

冒頭のヴォーカルは、どこかイスラムを彷彿とさせますね。。。

終盤は、感極まって泣き叫ぶ声やすすり泣きなど、、聴いていて圧倒されます。

Jonathan Davisは、幼少期に性的虐待を受けた経験をもとにこの曲を書いたと説明しています。

ただし、加害者は実の父親ではなく、ベビーシッターだった人物です。また、彼が両親に訴えても信じてもらえなかったことが、歌詞の怒りと苦痛の重要な背景になっています。

タイトルの「Daddy」だけを見ると父親による虐待を想像しがちですが、本人はその解釈を明確に否定しています。

この曲が描いているのは、単に虐待そのものだけではありません。
- 子供が受けた理解しがたい被害
- 助けを求めても信じてもらえない孤独
- 周囲の大人に対する怒り
- 長い年月を経ても消えない心理的な傷

つまり、被害を受けたことと、その被害を誰にもまともに受け止めてもらえなかったことの二重の苦痛が、この曲の中心にあります。

2. Follow The Leader(1998)

1998年にリリースされた3枚目のアルバム『Follow The Leader』は、最も大きな商業的成功を収めたアルバムです。


アメリカのビルボード200で1位に輝き、全世界で1400万枚売り上げているモンスターアルバムです。

『Follow the Leader』には、"It's On!", "Freak on a Leash", "Got the Life", "Dead Bodies Everywhere"という非常に人気の高い曲が収録されています。


しかし、個人的にKOЯNの全ての作品のなかで最高傑作ではと思うのが、アルバムの最後を飾る"My Gift To You"です。

My Gift To You

まさに、KOЯNの暗黒面・重量感・異常な緊張感を最も濃縮したような曲。

内容を要約すると、"My Gift to You"はかなり陰惨で執着的な愛情を描いた曲で、歌詞の内容は、大まかには

「自分が愛する相手に対して、極端なまでの執着と所有欲を抱き、その愛情を“贈り物”という形で相手に捧げる」

という内容です。

ただし、普通のラブソングとは正反対。

- 愛情と憎悪が混ざっている
- 相手を失うことへの強烈な恐怖がある
- 「愛しているからこそ、自分のものにしたい」という所有欲が強い
- 愛情が次第に暴力的・猟奇的な方向へ変質していく
- 最後には「愛」というものが、祝福ではなく呪いや狂気に近いものとして描かれる
という流れです。

このgiftは普通のプレゼントではありません。愛する相手への究極の献身と、同時に極端な執着・支配を象徴するものになっています。

7分15秒という長さも、このアルバムでは突出しています。

3. Issues(1999)

1999年にリリースされた4枚目のアルバム『Issues』は、彼らのディスコグラフィーの中でも、最も暗く、陰鬱で、精神的な苦痛を音響として表現したアルバムの一つです。


アルバムを代表するシングルは、2曲目の"Falling Away From Me"です。

Falling Away From Me

暗い導入から重いギターと歌唱が広がっていく楽曲。メロディーと攻撃性のバランスが良い作品ですね。

しかし、私がこのアルバムで最も気に入っているのは、ライブ感満載の"Counting"でした。

Counting

シングルとしての一般の評価はわかりませんが、KOЯNのキャッチーな側面を堪能できる名曲だと思います。

4. Untouchables(2002)

2002年にリリースされた5枚目のアルバム『Untouchables』は、音響の完成度と重厚さを追求したKOЯNの最高到達点アルバムです。


このアルバムも、ほぼ捨て曲なしの名曲がこれでもかと続くのですが、敢えて選ぶとすれば、

冒頭の"Here To Stay"

Here To Stay

若干間を置いてドドーン!と始まるイントロがあまりにカッコ良い!

"Bottled up Inside"は、重戦車のような思いサウンドがみなぎるインダストリアル・ロックに通じる名曲


インダストリアル・ロックといえば、私はNine Inch Nailsも大好きなのですが、Jonathan DavisとTrent Reznorは若いときの虐待体験など共通点も多いですね。。。

最後にもう1曲、"Beat It Upright"

Beat It Upright

最後がやや尻切れトンボ的なところだけやや残念ですが、完成度の高い洗練された雰囲気の名曲ですね!

5. その他のバンド

1990年代に活躍したヘヴィメタルは数多く、KOЯNに似たグループでは、
  • Slipknot
  • Rage Against Machine
  • Linkin Park
  • Marilyn Manson
  • Alice In Chains
  • Faith No More
などが挙げられますが、そのなかでは、最近KOЯNに曲風が非常に近いSlipknotを良く聴くようになりました。

いずれSlipknotの作品もまとめてレビューしようと思います。

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