【持久系/耐久系スポーツいろいろ】マラソン、トライアスロン、アドベンチャーレースほか全23種目

持久系スポーツと聞くと、何を思い浮かべるでしょうか?

マラソン、自転車レース、トライアスロン。。。長時間に渡って耐久力を問われる厳しいスポーツというイメージがありますね。

私は、10年前にフルマラソン大会に初出場してから、トライアスロン、トレラン、ウルトラマラソンと、いくつかの大会に出場しましたが、持久系/耐久系スポーツの世界は思った以上に裾野が広く、まだまだ知らない世界もたくさんあります。

そんな持久系スポーツ、国内で開催されている各種目と、代表的な大会をとりまとめてみました。

1. 持久系スポーツの種類

持久系スポーツとは、マラソンに代表されるように、強度の運動を長い時間継続する持久力を試されるスポーツのことです。

野球やテニスのように、瞬発力が要求される技術系のスポーツとは違い、40代や50代という高い年齢層が愛好者の中心となっています。

競技とは別に、趣味としての持久系スポーツは、10代や20代に最も高くなる肉体能力よりも、メンタリティの占める要素が遥かに大きくなります。

他ではなかなか得難い達成感のために、キツくて苦しいトレーニングをセルフマネジメントしながら継続するというのが、持久系スポーツの醍醐味ではないでしょうか。

私は以前ブログで、持久系(耐久系)スポーツの過酷度と満足度の比較を記事にしました。

耐久系スポーツの過酷度を比較してみました(トライアスロン、ブルべ、トレラン、マラソン、エンデューロ)

持久系スポーツの代表格といえば、やはりマラソンでしょう。


マラソンの国内の参加人口は、約2000万人とも言われており、特に2007年に始まった東京マラソンをきっかけに、マラソンは大きなブームとなっています。

マラソンのブーム(ランニングブーム)とともに、他の持久系スポーツの人口も増えています。

マラソンランナーが次に目指すのは、ウルトラマラソン、トレイルランニング(トレラン)、そしてトライアスロンと良く言われます。

逆に、自転車のロードレースやスイムといった持久系スポーツから、マラソンを始める人も多くいます。

持久系スポーツを大きく分類すると、走る(ランニング、マラソン)、自転車(バイク)が代表的なもので、舗装路を走るオンロードと、山道など自然のなかを走るオフロードに分類できます。

また、長距離を泳ぐ(スイム)、滑る(スキー、クロスカントリー)も持久系スポーツのひとつです。

オリンピックの正式種目としての持久系スポーツは、距離と時間を基準にすると、

夏季:マラソン、20km/50km競歩、競泳自由形1500m(男子)、オープンウォータースイミング10km、個人ロードレース(男子230-250km/女子100-140km)、マウンテンバイククロスカントリー(150km)、トライアスロン

冬季:クロスカントリースキー(男子50km/女子30km)、バイアスロン(男子20km/女子10km)

といったところでしょうか。放映時間との兼ね合いなどもあるのか、意外と少ないですね。

あと、ラリーやスーパー耐久といった自動車やオートバイなどのモータースポーツ、クロスカントリースキーの世界も持久系/耐久系ですが、この記事では言及していません。

以下ではそれぞれのカテゴリーの主な競技と代表的な国内大会について紹介します。

2. マラソン・ランニング系

笹川スポーツ財団の調査によると、2018年のジョギング・ランニング実施率(年1回以上)は9.3%、推計実施人口964万人とのことで、一時期のマラソンブームは一段落していますが、体操(全般)に次いで2番目に多いスポーツ人口を誇っています。

2.1 フルマラソン

マラソンは距離によって、さまざまなカテゴリーがありますが、オリンピック競技と同じ42.195kmの距離を走るフルマラソンのことを指すことが多いです。

1年間でフルマラソンを完走するランナーは延べ30万人

フルマラソンを、4時間を切って完走することを、「サブフォー」と言い、一般市民ランナーの多くはこのサブフォーを目指します。

下の雑誌は、(少し古いですが)2008年に発行されたフルマラソンをサブフォーで完走するための指南書です。

月間フルマラソン「今年こそ、憧れのサブフォー!」

42.195kmを4時間で走るというのは、1kmを平均5分40秒(キロ5分40秒)で走ることになります。

キロ5分40秒というのは、普段何も運動をしていない人にとってはかなり速いペースとなります。

ジョギングを始めたばかりの時は、最初は5kmを止まらずに走るのもかなり大変なことですが、3か月くらい続けると、大抵の人は10kmをキロ5分40秒(56分40秒)で走ることができるようになります。

しかし、キロ5分40秒で42.195kmを走り切るには、年間1,000kmくらい走り込むくらいの練習量が必要となります。

特に、「35kmの壁」と言われるように、ラスト数キロで持久力が持たずに大幅にペースダウンしてしまうことが多く、これがサブフォーの難しさでもあります。

また、さらに上のクラスのランナーは、「サブスリー」という3時間切りを目指します。サブスリーとなると、平均キロ4分16秒という相当なハイペースが要求されます。

フルマラソンの代表的な大会は、何と言っても「東京マラソン」ですね。

第一回東京マラソン(@sports_seikoより)


今ではボストン、ロンドン、ニューヨーク、ベルリン、シカゴと並んで、世界のメジャーマラソン大会のひとつにまでなりました。

抽選倍率は10倍以上の大人気イベントなので、なかなか出場したくてもできない大会ですが、個人で10万円以上の寄付を行うチャリティエントリーであれば、先着順で枠を確保できます(一般枠の参加料は10,000円)。

都心近郊のフルマラソン大会では、「横浜マラソン」「つくばマラソン」「湘南国際マラソン」などが人気があります。

一方、オリンピックの正式種目でもある「競歩」は、男子50kmの国内大会は、全日本50km競歩高畠大会など数えるほどしか開催されておらず、非常にマイナーな種目なのは不思議です。

2.2 ウルトラマラソン

ウルトラマラソンは、フルマラソンの42.195kmを超える道のりを走るマラソンのことを指しますが、100kmを走るマラソン大会のことを指す場合が多いようです。

完走者は年間1万人そこそこ。フルマラソン完走者の30人に1人という非常に敷居の高いスポーツです(東洋経済「100km「ウルトラマラソン」が爆発人気の理由」より)。

ウルトラマラソンはこのように非常に狭き門なのですが、過酷度も高く、マラソンの延長線上にある究極の持久系スポーツではないかと思います。

ウルトラマラソンの国内最高峰と言われるのは、6月に北海道で開催される「サロマ湖100kmウルトラマラソン」です。

サロマ湖100kmウルトラマラソン(佐呂間町観光協会のHPより)

ウルトラマラソンの制限時間は通常13時間~14時間が多いと思います。サロマ湖ウルトラマラソンは13時間とやや厳しい設定となっています。

100kmを13時間で走るというのは、平均キロ7分48秒のスピードで、これはフルマラソンのサブフォーのキロ5分40秒と比較すると約37%も緩いペースで、日常の軽いジョギングのペースより遥かに遅いです。

にも関わらず、ウルトラマラソンを完走することは相当大変なことで、フルマラソンサブフォーのランナーであっても、なかなか達成できません。

これは、フルマラソンの世界記録(1時間59分40秒、キロ2分53秒)とウルトラマラソンの世界記録(6時間9分14秒、キロ3分40秒)を比較すると良くわかると思います(約27%遅い)。

それは、同じ筋肉を10時間以上という超長時間に渡って酷使するため、足腰には相当なダメージが加わるからです。

つまり、ウルトラマラソンで一般市民ランナーが目指すのは、まずは制限時間内での完走です。ウルトラマラソンでの完走が、フルマラソンでのサブフォーと似た目標となります。

ウルトラマラソンのランナーは、月200km(年間2400km)くらいの走り込みが必要だと思います。

サロマ湖のウルトラマラソンの完走率は、例年50~60%と低く、年によっては50%を切ったこともあるほどです。

しかし、そんなウルトラマラソンでも、市民ランナーの憧れとなるのが、通称「サブ10」と呼ばれる10時間切りです。

ウルトラマラソンの「サブ10」を目指すのは、フルマラソンでは「サブスリー」を達成したランナーのレベルになると思います。

100km以上の距離を走る超のつくウルトラマラソンもあります。

国内で有名なのは、「小江戸大江戸200km」(制限時間36時間)と、「川の道フットレース」(520km、制限時間132時間)です。

川の道フットレースコースマップ(Running Lifeのページより)

コースマップを見ると如何に長距離走るかが実感できます。さすがにこの距離になると、挑戦できるランナーは極めて限られてきますね。

それでも、2019年(第13回)の大会は、抽選エントリーで135名が出走したそうです。。。スゴイ人気ですね。

2.3 トレイルランニング(トレラン)

トレイルランニング(トレラン)は、比較的新しく、ここ10年くらいの間に山岳耐久レースから発展した新しいアウトドアスポーツです。

マラソン・ウルトラマラソンが、舗装路や車道といったオンロードを走るのに対し、トレランは、トレイル(=未舗装の遊歩道)という定義のとおり、ルート全体の75~80%はトレイルを走るのが基本です。

日本能率協会研究所によると、トレイルランニングの競技者は、マラソン人口の3.2%、約20万人ということです。

トレイルランニングの象徴的なレースである日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)は72km、完走するには10時間近くを要する長時間レースとなります。

トレラン人気の高まりとともに、10km~30km程度の比較的短距離の大会も多く開催されるようになりました。

秋のハセツネカップと似たルートを走るトレラン大会で、5月に開催されるハセツネ30Kというトレラン大会があります。

春のハセツネ30Kで、男子1,000位以内(女子100位以内)に入れば、秋のハセツネカップへの優先エントリー権が獲得できます。

ハセツネ30K

秋のハセツネカップは、エントリー期間開始直後のクリック合戦に勝たないと、あっという間に締切になってしまので、優先エントリー権狙いで出走するランナーも少なくありません。

また、トレラン大会への参加資格には、過去のトレラン完走が必須となる場合があります。

例えば、FT50のような50km以上のトレラン大会への出場には、30km以上のトレラン大会完走が必須です。

FTR100のような100km以上のトレラン大会への出場には、「過去2年間のトレイルラン大会で100㎞以上を1回以上または70km以上を2回以上完走している及び、夜のトレイルランニング経験があるランナー」と、敷居は更に高くなります。

トレランの代表的な大会のハセツネカップより、更に長距離を走る大会では、ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)という大会が有名です。

UTMFは、総距離はおよそ100マイル(約160km)、累積標高差は約8000m、制限時間は46時間と、国内のトレラン大会のなかでは難易度はトップクラスです。

実は、トレランというのは、持久系スポーツのなかでも突出した過酷度でありながら、超のつく高難易度のレースが国内でもいくつかあるのです。

その国内トレラン大会の最高峰にあるのが、2年に1度開催されるトランスジャパンアルプスレース(TJAR)です。

トランスアルプスジャパンレース(大会のHPより)

TJARは、日本海側の富山湾から日本アルプスの北アルプス・中央アルプス・南アルプスを縦断して太平洋側の駿河湾までの約415キロメートルを一週間(+予備日1日)で、交通機関を一切使わずに自分の足で走る・歩くことで競う競技。山小屋での宿泊禁止でキャンプ指定地でのテント泊を行うなどの特別な大会ルールがあり、参加にも厳しい条件が付けられている(Wikiより)。

距離415km(!)、累積標高差26662m(!!)の平均傾斜は6.4%であり、国際的なトレイルレースのもっとも過酷な部類、Category ALに属するということで、平均的なハイカーのペースで約33日かかる距離を、5日から8日で走破する(Wiki)というから、とてつもないレベルの大会です。

出場条件は、「標高2,000m以上の場所において、4回以上のビバークスタイルでの露営経験があること」「ルマラソンを3時間20分以内」など、極めて厳しく設定されています。

参加者は、様々な選抜を受けて厳選された30名ほどで、大会の様子はNHKのドキュメンタリーなどでも放送されました。

後に紹介するアドベンチャーレースと並んで、持久系スポーツのなかでも最も過酷な大会であると思います。

2.4 スカイランニング

スカイランニングとは、山岳や超高層ビル、スキー場のゲレンデやジャンプ台を空に向かって駆け登るスポーツのことです。

バーティカルレースとは、スカイランニングの競技種目のひとつで、垂直方向へ「登る・下る」レースで、トレイルランニングでは通常有り得ないような斜度(1000mで250m以上の獲得標高)の坂を上るので、トレイルランニングとは異なるカテゴリーレースに分類されているようです。

「炎の体育会TV」という番組で、KAT-TUNの上田竜也が“世界で最も過酷な400m走”と言われるヒルクライムレース(レッドブル400@北海道大倉山ジャンプ競技場)に挑戦していたのを観たことがあります。

レッドブル400は、過酷であるものの、レースは5分ほどで完走するので、持久系というよりは瞬発力系のスポーツに近いと思いますが、調べてみると、スカイランニングには完走まで1時間以上かかるものもたくさん見つかりました。

国内の大会では、11月下旬の「びわ湖バレイスカイラン」(エリート部 距離22km、獲得標高2200m)や、日本一高い(300m)超高層ビル『あべのハルカス』(大阪)の最上階である60階まで1610段ある非常階段を走る「ハルカススカイラン」などがあります。

ハルカススカイラン(大会の公式HPより)

ハルカススカイランは、2017年より公式世界戦となったことで徐々に広まりを見せているそうです。

2.5 オリジナルマウンテンマラソン

オリジナルマウンテンマラソン(OMM)は、レースのカテゴリとしては、トレイルランニングと後に紹介するアドベンチャーレースの融合のようなスポーツです。

オリジナルマウンテンマラソン(大会のHPより)

レースは二人一組でチームを組み、夜は野営して2日間にわたって山の中を走ります。
キャンプ道具や食料、水を背負いながら、地図を頼りに自分たちでルートを決めて進みます。

2019年は長野県霧ヶ峰、車山高原で開催されました。

11月中旬という敢えて気候条件の厳しい時期に行われ、エリートコースでは、1日目: 28km / 1650m、2日目: 22km / 1350mを走破します。コースは直前にならないと配布されないので、ナビゲーション力、判断力など、全ての山登りのスキルが試されます。

3. バイク(自転車)系

バイク(自転車)のレースは、ロードバイクによるオンロードレースと、シクロクロスやMTBによるオフロードレースに分かれます。

国内では、スポーツ自転車の大半はロードバイクが占めているため、オンロードレースが中心ですが、海外ではシクロクロスやMTBを使ったオフロードレースも、オンロードレースと変わらない人気を誇っています。

自転車は、ママチャリから、クロスバイク、ロードバイク、マウンテンバイク、シクロクロス、グラベルバイク、そしてリカベントやピストバイクなど種類が非常に多様なため、自転車での持久系スポーツもさまざまなカテゴリが存在し、愛好者も分散化・多様化しているのが特徴です。

3.1 センチュリーライド/グランフォンド

センチュリーライドはホノルルセンチュリーライドというサイクルイベントが発祥となり、100マイル(160km)を自転車で走破するイベント全体を指します。

各参加者とも昼寝したり、写真を撮りながら走ったり、思い思いの楽しんだ走行が行われるため、レースというより、ファンサイクルイベントといったほうが良いでしょう。

日本でのセンチュリーライドとしては、毎年秋に宮城県で開催されるツール・ド・東北(最長211km)が有名です。

ツール・ド・東北(CyclistのHPより)

ツール・ド・東北は、2011年の東日本大震災の復興支援を目的として2013年に始まった人気イベントです。順位を競うレースではなく、津波の被害を受けた宮城県北部の海岸を走りながら、現地の現状を見てもらうファンライドでもあります(Wikiより)。

センチュリーライドが舗装路を走るオンロードであるのに対して、山岳コースを主体とするイベントはグランフォンドと呼ばれます。

グランフォンドとは、イタリア語で「大きく(グラン)」「移動する(フォンド)」という意味であり、自転車王国のイタリアが発祥の地です。

日本でのグランフォンドとしては、グランフォンド軽井沢(距離115Km、獲得標高2,400m)や、グランフォンド富山(距離180Km、獲得標高1,900m)が有名です。

グランフォンド軽井沢(大会の公式HPより)

3.2 ロードレース

センチュリーライドやグランフォンドが、競技というより、自転車を楽しんで乗るイベントであるのに対し、ロードレースは順位を賭けた自転車競技です。

ツール・ド・おきなわは、市民レース部門最長の210kmクラスが「ホビーレーサーの甲子園」と称され、全国から強豪市民レーサーが集まる非常に厳しいレースとして知られています(Wikiより)

ツール・ド・おきなわ(大会のHPより)

3.3 クリテリウム

クリテリウムとは、自転車ロードレースの中でも、距離の短い周回をまわって順位を競う形態のレースです。走行距離は10~15kmと短く、ゴール前のホームストレートでの集団スプリントで勝負が決まるケースが多いです。

また、(一般の参加はないイベントですが)本場フランスのツール・ド・フランスのプロサイクリストたちが集結する「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」は、全国の自転車愛好家たちが観戦に押し寄せる人気イベントです。

さいたまクリテリウム(大会のHPより)

3.4 ブルべ

超長時間の持久系としては、おそらくブルべが代表的なものでしょう。

ブルべとは、タイムや順位にはこだわらず、制限時間内での完走を認定するロングライドのサイクリングイベントです。

「ブルベ」とはフランス語で「認定」を意味します。つまり、制限時間内に予め定められたチェックポイントを通過して完走を果たせば、コース完走の認定を受けることができます。

センチュリーライドなど他のロングライドと違うのは、ブルべの場合、一般公道を走るのですが、交通規制などは一切ありません。当然、途中にエイドステーションもないし、運営者はスタート&ゴール地点にしか待機していません。

つまり、ブルべの場合は、補給も含めた走行中の対応はすべて自己責任で処理する必要があり、それをすべてクリアして完走できた場合に「認定」されるという仕組みです。

走行距離と制限時間は以下の通りです。

200km:13.5時間
300km:20時間
400km:27時間
600km:40時間

これは、平均時速に換算すると15km/hとかなり余裕のあるスピードとなりますが、300km以上は深夜走行となることと、途中で休憩したり、宿泊したりする時間も含まれるため、完走は相当な持久力が要求されます。

ブルべは国内各地で年間通して数多く開催されていますが、ほとんどのブルべは参加人数が100人未満の小規模で、原則ボランティア運営なのが特徴です。

ブルべ(Wikiより)

ブルべのライダーは写真のように夜間走行用の反射ベスト(黄色またはオレンジ)の着用が義務付けられているので、一般ライダーとは容易に区別できますね。

年間に200km, 300km, 400km, 600kmを完走すると、Super Randonner(SR)(シューペル・ランドヌール(仏)/スーパー・ランドナー)と呼ばれ、4年に1度フランスで開催されるパリ・ブレスト・パリというブルべへの出場権利を得ることができます。

パリ・ブレスト・パリというのは、フランスのパリ~ブレスト間の往復1,200kmを、制限時間80時間以内に完走するというもので、世界最古の自転車イベントでもあり、多くのサイクリストの目標となっています。

3.5 ヒルクライム

ヒルクライムとは文字通り、登坂中心のコース競う自転車レースです。

いわゆる「坂バカ」と呼ばれる、坂道をひたすら上ることに情熱を燃やす自転車愛好家の増加とともに、大きな人気を誇るレースです。

NHKで放映されている「チャリダー」という自転車番組でも、レギュラーの猪野学(いのまなぶ)を始めとしてたくさんの「坂バカ」が登場します。
国内では、富士ヒルクライムが、距離(24km)、標高差(1255m)、ゴール地点の標高(2306m)、参加者の人数(5000人)のいずれにおいても日本有数の規模を誇ります。

富士ヒルクライム(funrideのHPより)

勾配は、平均5.2%、最大7.8%とかなり厳しく、90分以内に完走すると、ブロンズリングが貰えます(75分以内でシルバー、65分以内でゴールド)。

3.6 エンデューロ

エンデューロは、決められた時間(4時間、7時間が典型的)を走る耐久レースです。その決められた時間内で、より長い距離を走ることができた選手・チームが高い順位となります。

本来は、オートバイなど公道を走行できる保安部品が付いた車両によるオリエンテーリングとラリーが合わさったものだったようですが、自転車競技としてのエンデューロは、ツインリンクもてぎや鈴鹿サーキットなどコーナーが多いサーキット形状のコースを使用して周回を行う形式が一般的です。

エンデューロには、大別してオンロードとオフロードがあります。

オンロードは、舗装されたサーキットを走るので、自転車の車種は問いませんが、高速走行で有利なロードバイクでの参加者が多いです。

オンロードでは、筑波サーキットで開催される「筑波8時間耐久レース」が有名です。

種目では、ソロは2時間と4時間。チームでは8時間(3~6名)があります。

また、栃木にあるツインリンクもてぎで開催される「もてぎ7時間エンデューロ」は、その名前のとおり、ソロ(単独走)で7時間という種目があります。

もてぎ7時間エンデューロ

筑波サーキットが、ほぼ平坦なのに対して、もてぎツインリンクのコースは、なだらかな上り下りが連続しており、脚力が削がれてゆきます。

走力のある選手は、集団でトレインを形成して時速40kmほどでサーキットを走り抜けます。

一方、オフロードのエンデューロでは、未舗装路を走るため、シクロクロスやグラベル、もしくはマウンテンバイクとなります。

ダートの周回コースを走るレースとしては、モトクロスコースで有名なオフロードヴィレッジで開催される「川越サイクルオフロードエンデューロ」があります(年間6戦)。ソロは1時間と2時間。

コースは、川越にあるオフロード・ヴィレッジという、関東モトクロスの聖地と呼ばれているコースで行われます。

モトクロスとは、オートバイによるクロスカントリーのレースのことで、舗装されていない周回コースで行われる競技です。

オフロードエンデューロは、S字セクション、連続コブ、ダートセクションや小山など、バリエーションに富んだコース設定となっています。

3.7 シクロクロスレース

シクロクロスとは、オフロードで行われる自転車競技。またはその競技のための自転車の車種のことを指します。

シクロクロスレース(sportie.comのHPより)

ロードバイク風のタイヤフレームに、太めのタイヤが搭載されているのが特徴で、 林道や泥道など舗装されていない道を走行するのに向いている自転車です。

シクロクロスレースは、競技時間はロードレースに比べると短く、30分から1時間です。コースには人工のシケイン=障害物(柵、階段など)が設けられ、必ず下車して自転車を担がなければならない部分が作られています。

自転車を担ぎやすいように、シクロクロスのフレームはロードバイクなどと違い、水平になっているのが特徴です。

シクロクロスレースは、ヨーロッパのロードレースのオフシーズントレーニングとして発祥したそうで、100年以上の歴史があるそうです。

3.8 マウンテンバイクレース

マウンテンバイクを使用し、山間部の未舗装路などでおこなわれるのがマウンテンバイクレースです。1990年にクロスカントリーの世界選手権が初開催され、1992年にダウンヒルが加えられました(Wiki)。

レースの種類は大きく、クロスカントリー(XC)、ダウンヒル(DHI)、デュアルスラローム/デュアル/4X、エンデュランスの4種類に分類されます。

このうち、クロスカントリー(XC)は、長野県大滝村で開催される「SDA in 王滝」という100kmの林道を走る大会が有名です(制限時間は10時間)。


マウンテンバイクレースは、オリンピック用に定められた競技形態で、現在のクロスカントリーの公式競技はこれに準拠して開催されています。1周4〜6kmの周回路を使い、エリートカテゴリで1時間30分から1時間45分の競技時間と定められています。

日本自転車競技連盟(以下JCF)公認レースは、全日本選手権大会と「Coupe du Japon MTB」(クップ ドュ ジャポンMTB)というシリーズ大会があり、国内で競技人口が多いXCO(クロスカントリーオリンピック)、XCE(クロスカントリーエリミネーター)、DHI(ダウンヒル)の3種目が採用されています(「マウンテンバイクのレースに出てみよう」より)。

4. スイム(水泳)系

スイム(水泳)の競技は、多くが短距離のタイムを競う種目なので、持久系の長距離を泳ぐ競技となると、ほとんどの場合がオープンウォーター(海や湖、河川での競技)となります。

4.1 オープンウォータースイミング

オープンウォーター競技の国内最高峰といえば、神奈川県で開催される湘南OWS(湘南オープンウォータースイミング)ではないでしょうか。

湘南オープンウォータースイミング(大会のHPより)

逗子海岸から江の島の片瀬東浜海岸までのワンウェイ10kmを制限時間で泳ぐ競技です。

湘南オープンウォータースイミングのコース

連続して10km以上泳げることはもちろん、1Kmポイントまで20分、3kmポイントまで60分、5Kmポイントまで1時間40分という厳しい関門が設けられており、海のうねりや頻繁に発生する他の選手とのバトルなど、完泳だけでも非常に厳しい大会です(2018年の完泳率33%)。

オープンウォータースイミングの大会は、湘南以外にも、館山や佐渡、葉山、琵琶湖、静岡など全国各地で開催されています。多くの大会は5kmの距離が中心です。

4.2 スイムラン

スイムランは、スイム(オープンウォーター)とラン(トレイルランニング)を何度も繰り返すという、国内では比較的新しいスポーツです。

スイムランは2006年でスウェーデンでOtillOスイムランレースとして発祥し、ヨーロッパを中心に人気が高まっているそうです。

スイムラン(日本スイムラン協会のHPより)

スイムランの特徴は、トランジションがなく、ウェットスーツや靴を履いたまま、スイムからランに移行します。

また、レースは2名のペア参加が基本で、個人種目ではありません。

世界で一般的なスイムランは総距離20~60kmで、短いスプリントは総距離20km以下、長いウルトラスイムランは総距離50km以上になります。

国内のスイムランでは、群馬県丸沼の丸沼スイムランレースが代表的な大会です。スタンダード距離は約30km(スイム合計8km、ラン合計22km)、制限時間は8時間です。

スイムラン、私もちょっと体験でやってみましたが、シューズを履いたままスイムしたり海外をランで走るのはなかなか新鮮で面白かったです。

5. トライアスロン系

5.1 トライアスロン

トライアスロンは、スイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(マラソン)の3種目競技を連続して行うスポーツです。

トライアスロンの競技人口(愛好者)は年々増加傾向にあり、それに伴いウエア. や機材などもさまざまな変化を遂げています。

トライアスロン(東京2020サイトより)

日本は米国に次いで競技者が多く、37.5万人がレースに参加しているそうです。

日常の厳しいトレーニングの積み重ねで持久力をつけ、ゴールの達成感を求めるトライアスロンは、ビジネスと共通する部分も多く、若手経営者が熱中するケースも多く、日本トライアスロン連合の統計によれば、競技者の平均年齢は42.7歳だそうです。

トライアスロンは、3つの種目を連続して行うため、レースの準備から大会当日の進め方まで、戦略的に自らをマネジメント管理する必要があり、それがトライアスロンの魅力になっています。

スイムは、海や湖など屋外(オープンウォーター)を通常ウェットスーツを着用して泳ぎます。また、バイクはロードバイクまたはトライアスロン専用のTTバイクと呼ばれる空気抵抗の少ない高速走行に最適化されたバイクが使用されます。

トライアスロン大会に参加するには、そのような必要機材を揃える必要があり、バイクの搬送費用や大会エントリーフィーなど金銭的にも負担が大きいのも事実です。

一般的には最も過酷なスポーツとして認知されているトライアスロンですが、マラソンやロードバイクの経験者であれば、ショートを3時間以内で完走することができるので、フルマラソンの4時間と比較すると、運動負荷は3つの種目に分散されるため、同じ筋肉を長時間酷使するマラソン系やバイク系よりも実は健康的なスポーツなのです。

競技は、距離の短いものから、スプリント、ショート(もしくはスタンダート、オリンピックディスタンス)、ミドル、そしてロングと呼ばれます。

スプリント:スイム750m・バイク20km・ラン5km
ショート:スイム1.5km・バイク40km・ラン10km
ミドル:スイム2.5km・バイク80km・ラン20km
ロング:スイム4.0km・バイク120km・ラン30km

そして、アイアンマンコーポレーション社が主催するロングの大会は「アイアンマン」と呼ばれ、トライアスロンの最高峰とされています。

アイアンマン:スイム3.8km・バイク180km・ラン42.195km

アイアンマン

ショートは、オリンピック競技でも採用されている距離のため、オリンピック・ディスタンス(OD)と呼ばれて最も普及しています。

また、ロングやアイアンマンは、最も過酷な持久系スポーツの代表というイメージがあり、2~3年かけて準備をして挑戦するアスリートも多いです。

フルマラソンのサブフォーに匹敵するのは、トライアスロンのショートであれば2時間45分切りくらいでしょうか。2時間30分を切るとなると、フルマラソンのサブスリー並みに難易度が高くなります。

トライアスロンスタートBOOK

トライアスロンの国内大会では、都心から近い都会型の大会と、自然に恵まれた地方や離島で行われる大会が人気です。

都市型の大会の代表例が、ITS世界トライアスロンシリーズ横浜大会(通称横浜トライアスロン)です。横浜トライアスロンは、ショートの距離で、山下公園の海を泳ぎます。

横浜トライアスロン

地方型の大会の代表例は、全日本トライアスロン宮古島と、佐渡国際トライアスロンです。どちらもロングの大会で、どちらも美しい海岸線と地元の熱心な応援が特徴の大会です。

アイアンマンコーポレーション主催のアイアンマン大会は、70.3マイルのミドルと140.6マイルのロングの大会があります。

ミドルは、名古屋空港近くのアイアンマンジャパン常滑が毎年開催されていますが、ロングのアイアンマンジャパンは、2015年の北海道大会を最後に日本では開催されなくなってしまいました。

アイアンマンジャパン

国内で開催されるロングの大会は、上記の全日本トライアスロン宮古島と佐渡国際トライアスロン(タイプA)に加えて、鳥取県の皆生トライアスロンと、九州の五島長崎国際トライアスロンの合計4大会があります。

それぞれのロングの大会を完走したトライアスリートは、(尊敬の念を込めて)以下のような称号で呼ばれます。

宮古島:ストロングマン
佐渡国際:アストロマン
皆生:ブレーブ(勇者)
五島長崎:バラモンキング
アイアンマンジャパン:アイアンマン

トライアスロンは、持久系スポーツという側面だけでなく、開催地のグルメや観光スポットなど、レースだけでない魅力を併せ持っています。

るるぶFREEペーパー

雑誌「るるぶ」でも、毎年FREEぺーパーを発行して、トライアスロン大会とあわせて地方観光をプロモーションしています。

また、トライアスロンは普通オンロード(バイクは舗装路、ランは公道)で行われますが、オフロードを走るトライアスロンとしてXTERRA(エクステラ)という大会があります。

エクステラは、オープンウォータースイミング、MTB、トレイルランニングの3種目を1人の競技者が連続して行う競技で「オフロード版トライアスロン」です。

ITUの世界選手権もあり、現在では世界16カ国でレースが行われています。


日本では、2004年から2013年まで群馬県丸沼でエクステラジャパンが開催されていましたが、2015年の北海道での開催を最後にエクステラは開催されていませんでした。

今年になってエクステラジャパンを丸沼で復活させることになり、晴れて4年ぶり(丸沼では6年ぶり)に復活しました。

レースは、スイム1.2km マウンテンバイク25km トレラン10kmです。

オフロードトライアスロンは過酷な競技ですが、特に、丸沼で開催されるエクステラジャパンは、世界100レースのなかでも最も過酷と言われるほどコース設定が厳しいので知られています。

5.2 デュアスロン

デュアスロンとは、ランとバイクの2種目で競う競技のことです。

トライアスロンからスイムを省いた競技と考えると解りやすいと思います。

通常のレース構成は、第1ラン5km・バイク20km・第2ラン5kmとなっています。

スイムが苦手な人でも参加できるので、マラソンの次にはいきなりトライアスロンではなく、デュアスロンに挑戦する人も多いです。

ランからバイク、そして再びランと、トランジションが2回あるので、トライアスロンと共通点も多いスポーツです。

国内では、カーフマンジャパンデュアスロングランプリという大会シリーズが中心となっており、北関東シリーズ(埼玉)、南関東シリーズ(川崎)など年間約5大会が開催されています。

5.3 アクアスロン

アクアスロンとは、ランとスイムの2種目で競う競技のことです。

こちらはトライアスロンからバイクを省いた競技ですね。

通常のレース構成は、第1ラン2.5km・スイム1km・第2ラン2.5kmとなっており、デュアスロンよりも更に短い競技時間で、スプリントに近い性格です。

アクアスロンもデュアスロン同様に、トライアスロンで必須となる高価なスポーツバイクを使わずに、手軽に参加できるレースとして人気があります。

国内では、プールを利用して開催される大会も多く、都心部からアクセスしやすい大会としては、流れるプールを利用した「国営昭和記念公園トライアスロン大会」のアクアスロンの部(スイム0.75km・ラン5km)が人気です。

5.4 バイアスロン

バイアスロンとは、クロスカントリースキーとライフル射撃の2種目で競う競技のことです。

冬季オリンピックの正式競技ですが、国内では銃刀法の問題もあって、自衛隊員である陸上自衛隊冬季戦技教育隊の隊員がほとんどですが、少数の民間人競技者もいるそうです。

持久系スポーツではあるものの、日本では一般市民の競技者は非常に少ないようで、民間の大会は国内では開催されていないようです。

5.5 ゴルフトライアスロン

ゴルフトライアスロンとは、ゴルフを主体としてランニングおよび自転車の3つの競技を組み合わせた日本発、世界初のなんともユニークな新しい競技です。

2019年10月14日に三重県の津カントリークラブで初開催されました。



ゴルフトライアスロン(大会の公式HPより)

鉄人の部(平均スコア100以下)では、まずランでゴルフ場内を10km走り、次にバイクでゴルフ場内を約30km、最後にゴルフを18ホールプレイという順番です。

各種目はポイント制となっており、ポイントの少ないほうが上位になるというルールです。

ランと自転車の体力があって、ゴルフがうまい人なら挑戦し甲斐があるのではないでしょうか。。。

5.6 シートゥーサミット

シートゥーサミット(Sea to Summit)とは、人力のみで海(カヤック)から里(自転車)、そして山頂(登山)へと進む中で、自然の循環に思いを巡らせ、かけがえのない自然について考えようという環境スポーツイベントです。

北海道から沖縄まで年間全国13か所で開催されています。

カヤックー自転車ートレランと3種目を連続して行うスポーツなので、トライアスロンに似ていますが、時間を競う競技というより、環境を考えて楽しむファンスポーツイベントです。

北海道大会を例にすると、カヤック7.5km、バイク38.5km、トレラン2kmで合計48km(獲得標高1,000m)です。

シートゥーサミット(大会公式HPより)

バイクやカヤックは現地でレンタルサービスも充実しているようなので、装備がなくても気軽に参加できるのが嬉しいですね。

(この後に紹介する)アドベンチャーレースに向けて、まずはシートゥーサミットに参加するというのも良いかもしれません。

6. アドベンチャーレースほか

6.1 アドベンチャーレース

「アドベンチャーレース(Adventure racing)とは、山、川、海など、各地の自然をフィールドに、多種目なアウトドア競技をこなしながら、ゴールを目指すレースである。チーム戦で行われるものが多い」(Wiki)。

アドベンチャーレースは、この世で最も過酷なスポーツと言われています。

それはおそらく誇張ではなく、マラソンやトライアスロンと比較しても、持久系スポーツとしての難易度は最も高いのではないでしょうか。

スタートからゴールまで、夜間行動もある3日以上の超長距離レースで、オリエンテーリングを伴うトレッキング・マウンテンバイク・パドリング・ロープワークなど、あらゆる種目の総合力と、チームワークが試されるレースです。

当然、レース出場の敷居も高く、気軽に参加できるようなスポーツではありません。

日本アドベンチャーレース協会のHPから、以下引用します。

「自然の脅威に晒されることや素晴らしさに触れることから、自然に対する畏敬の念を感じるようになります。また、仲間との対峙も強烈に迫られ、自分がどんな人間なのかさえも考えさせられる機会を与えてくれます。迫りくる難題を何度も切り抜け、自然と調和し、仲間と共にゴールを目指す。この経験は実社会でも力強く生き抜いていく力を育みます。『対自然、対人間、対自分』をキーワードに、現代人が忘れつつある人間性を自然との接点から取り戻すことができる素晴らしい競技です」

NHKで放映されていた「グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き」の田中陽希選手も、本業はプロのアドベンチャーレーサーです。

その田中陽希選手が所属する、チームイーストウィンドのHPから、写真を引用します。





どの写真を見ても、究極の持久力が試されるレースであることは一目瞭然ですね。。。

MTB移動が中心になるようですが、パックラフト、パドル、必携装備など含めるとザックの総重量は10kg以上にになるそうです!

国内では、長野県で開催される「X-Adventure」(クロスアドベンチャー)が、総距離260km、4日間という国内最長のアドベンチャーレース シリーズとなります。

他にも、「Real Quest in 静岡」(総距離210km、50時間)や、「上国アドベンチャーフェスタ」(総距離120km、二日間)など、本格的なアドベンチャーレースが毎年開催されています。

いやはや。。。アドベンチャーレースの存在を知ると、世の中には本当に凄まじいスポーツがあるのかと驚きます。

6.2 スパルタンレース

スパルタンレースとは、世界39か国で165回を超えるレースが開催されている世界最大規模の参加型障害物レースです。

ランニングコース内に「オブスタクル(障害物)」配されており、それをクリアしてポイントを貯めながら進んでゆくレースです。

障害物は、ロープクライムや有刺鉄線の下をほふく前進する、鉄球を抱えて走ったり、火や水や有刺鉄線を超えるなどさまざまな種類が準備されています。

国内では、ガーラ湯沢スキー場で9月に開催される「スパルタン・レース powered by 楽天」が有名です。

スパルタン・レース(大会の公式HPより)

スパルタンレースは、スプリント(距離約5km、障害物約20個)、スーパー(距離約13km、障害物約25個)、ビースト(距離約21km、障害物約30個)と3つの階級コースに分かれており、なかでも長距離で障害物も多い「スパルタン・ビースト」が最も過酷です。

ビーストの全30種類の障害物は、「スパルタンレース新潟ビースト全30種類障害物の紹介と戦略!」に詳しく解説されています。

平均完走時間は6時間以上ということなので、相当過酷なスポーツであることは間違いありません。

持久力だけでなく、筋力や精神力も含めて選手の勇猛果敢さが試されるレースですね。

6.3 雪山登山、ロッククライミングなど

雪山登山やロッククライミングなどが、果たして持久系スポーツに該当するのか、ちょっと確信がないのですが、ある意味究極の持久系スポーツであることは間違いありません。

文字通り命を賭けて行うスポーツであるので、決して万人向きではありませんが。。。

先日、命綱なしの究極のフリークライミング種目である「フリーソロ」を題材にした映画「フリーソロ」が公開されました。

映画「フリーソロ」公式HPより

当然こんな危険極まりないスポーツは、ごくごく一部のプロ選手だけの世界ですが、ボルダリングは国内でも普及してきたし、東京オリンピックで採用されるので今後さらに普及するかもしれません。

しかし人間はどうしてこうも危険なスポーツを自ら進んで挑戦するのでしょうか?

「スリルのあるスポーツ ― 危険を冒してやってみるべきだろうか」というサイトは、聖書の教えに基づいた内容ですが、若者が危険なスポーツに身を投じる理由について解説しています。

そして、世界レベルでは、究極の過酷さを誇る持久系/耐久系スポーツがまだまだたくさんあります。

詳しくは、「東京マラソンがさんぽに思える?! 世界の過酷なマラソン」「世界で最も過酷な9つの耐久レース」を参照ください。

7. 持久系/耐久系スポーツいろいろ

7.1 始めるきっかけ

持久系/耐久系スポーツを始めるきっかけは何でしょう?

学生時代に陸上部や水泳部などスポーツ経験者の人が、一番多いと思っていたのですが、トライアスロンショップの店長に聞いたところ、意外にも、学生時代に何のスポーツもやっていなかった人が、30代~40代になって始めるケースが多いそうです。

私の場合は、学生時代にはサッカーやテニスなどやっていましたが、本格的に持久系スポーツを始めたのは、社会人になり40代で運動不足解消のためダイエット目的で始めたジョギングがきっかけでした。

近所の公園の5kmジョギングからスタートして、やがて10kmを走り、ハーフマラソン、そしてフルマラソンと挑戦し、2回目のフルマラソンでサブフォーを達成しました。

ジョギングなんて若いころは全く興味がなかったし、まさか自分が大人になってジョギングどころか、フルマラソンやトライアスロンをやるようになるとは夢にも思っていませんでした。

7.2 マラソンの次に目指すものは

フルマラソンでサブフォー完走を果たしたランナーが、次に目指すのは、ウルトラマラソン、トレイルランニング(トレラン)、そしてトライアスロンに分かれることが多いと思います。

どの道に進んでも廃人化するのは一緒なのですが(笑)。

ウルトラマラソンを目指す人は、40代後半から50代のシニアクラスの男性が多いように思います。

ウルトラマラソンは、ひたすら同じ脚の筋肉を酷使するので、アイアンマンを凌ぐほど過酷なスポーツです。

不思議なのは、50代や60代のシニアなランナーで、決してアスリート体形でもないのに、ウルトラマラソンを何度も完走する人が多いことです。

今年(2019年)は、ゴールデンウィークが9連休になったのですが、連休の初日にフルマラソンを一緒に走った60代のおじさんは、9連休の毎日をフルマラソンの距離を走る予定だと豪語していました。

ウルトラマラソンのランナーに共通している特徴は、腕の振りと脚の動きを最小限に抑えた徹底的に省エネのランニングフォームです。公園で走っているランナーでウルトラ経験者はフォームですぐにわかります。

トレランを目指す人は、意外にも若い女性が多いですね。トレラン大会に行くと、ファッショナブルなウェアのトレラン女子が多くて驚きます。

自然を好む山ガールが、登山の延長としてトレランに興味を持って始めるのかもしれません。レースでは外見は華奢な女性でも、結構なスピードランナーで驚かされます。

最近のトレラン人気はスゴイものがあり、トレラン大会の年間開催数はここ5年間で3倍にも増えたそうです。

トレランの大会数の増加(NHKランスマより)

トレラン人気の高まりと共に、山のハイカーとのマナー問題が顕在化して問題になったり、トレラン大会が、本来の自然の環境のなかで楽しむものから、安全度外視のスピードレース化してきたという問題も出てきました。トレラン競技も曲がり角に来ているのかもしれません。

トライアスロンを目指す人は、男女共に好奇心が旺盛で自己顕示欲が強い人が多い気がします。

また、トライアスロンは、ロードバイクやウェットスーツなど、買い揃えるアイテムが多く、時間的、経済的に余裕がないと厳しいこともあり、40代~50代が中心となっています。

3種目をトレーニングするためには、相当なトレーニング時間が必要となるので、トライアスロンに夢中になったのが原因で夫婦が別れてしまったという話も珍しくありません。

トライアスロンをやっている友人を見ていると、過去にやっていた出身種目別にタイプが分かれることに気付きます。

ランの世界から入った人は、割合では一番多いと思います(私もその一人です)。ストイックで真面目な性格の人が多く、スイムを苦手とする人が多いです。

スイムの世界から入った人は、割合では一番少ないと思います。上半身が逆三角形なので体形を見るとスイム経験者はすぐわかりますね。意外にもバイクが苦手だったりします。

バイクの世界から入った人は、凝り性で(良い意味で)マニアックな性格の人が多い気がします。外見からは全く区別できないのですが、相当な持久力の持ち主が多いです。

7.3 持久系スポーツの多様性

トライアスロンを始めた当時、スイムやランのコーチのレッスンを何回か受けたのですが、スイムのコーチもランのコーチも、トライアスロンや自分の種目以外の持久系スポーツについてほとんど知らない(もしくは興味がない)ことに驚きました。

スイムのコーチは、トレランやトライアスロンについてほとんど知らなかったし、ランのコーチは、トレランについては詳しいのですが、トライアスロンについては何も知らず、「アイアンマンって何キロ走るんですか?」なんて聞かれたこともあります。

全てのアスリートが自分の得意種目以外のことも幅広く知っているべきとは思いませんが、私のようなスポーツ素人からすると、意外に種目別にサイロになっているんだなーという印象です。

似たようなことは、バイクについても当てはまりますね。

耐久系スポーツのバイクと言えば、ほとんどの場合ロードバイクのことを指しますが、これは日本は世界でも珍しいロードバイク主流の市場になっているからです。

サイクルショップを訪れると、そこに並べられている人気のスポーツバイクは、ロードバイクが中心で、オフロード用のマウンテンバイクやグラベルバイクなどは店頭には並べてない場合もあります。

かつては日本でもマウンテンバイクブームの時期があったのですが、マウンテンバイクを乗り回せる場所がどんどん減ってしまい、今では都心部でマウンテンバイクを乗れるオフロードはほとんど消失してしまったのも、ロードバイク中心の市場になった原因と思われます。

海外では、ロードバイクとマウンテンバイクのようなオフロードのバイクの比率はほとんど同じということです。

ロードバイクに乗っている人も、マウンテンバイクやシクロクロス、グラベルバイクについては関心を持たない人がほとんどです。

かくいう私も、今年(2019年)になってエクステラ出場がきっかけでオフロードバイクの楽しさに開眼したのですが、それまではロードバイクの世界しか知りませんでした。

持久系スポーツにもいろいろな種目や大会があるのですが、大多数のアスリートは、特定の種目にしか関心を持たず、多様な世界に目を向けていないとすると、大変残念なことです。

7.4 「競歩」と「マウンテンバイク」の普及のために

これまでに挙げたスポーツ種目は、どれも一定の人気がありますが、オリンピック種目にも関わらず国内では人気のない持久系スポーツの代表は、「競歩」と「マウンテンバイククロスカントリー(XC)」の2つではないでしょうか。

特に競歩は、オリンピックでも日本人がメダルを何度も獲得しており、最近でも世界陸上で山西選手が20kmで金メダルを獲得するなど、日本人が得意とする種目なので、国内で市民ランナーがほとんどいないのは不思議でなりません。

確かに地味な競技であるのは間違いないのですが、マラソンと違って足腰へのダメージも少なく、クロスカントリースキーのように、年を取ってもずっと楽しめるスポーツではないかと思います。

そのためには、国内メディアがもっと競歩という種目を積極的にニュースにしてほしいと思います。競歩は意外と日本人の特質にフィットしている競技なので、時流に乗ればもっと競技人口が増えるのでは。。。

マウンテンバイクのクロスカントリーは、前述のとおり、日本は練習場所がなく、マウンテンバイクの販売も積極的でないことが、普及の足かせになっているようです。

地方に行けば、練習場所やオフロードコースは意外にたくさんあるのですが、正直どこも賑わっているという状態からは程遠く、大変勿体ない話です。

ぜひともマウンテンバイクが国内でももう一回ブームになるように、私もオフロードバイクの魅力をどんどん発信していきたいと思います。

8. 将来挑戦したい大会

私がこれまで出場した主な大会は、以下のとおり(すべて完走)。
  • フルマラソン(湘南国際マラソン、つくばマラソン)
  • ウルトラマラソン(所沢ウルトラナイト100km)
  • トレイルランニング(ハセツネ30K、FT50)
  • ブルべ(200/300/400/600km、計6回)
  • エンデューロ(もてぎエンデューロ7時間ソロ、川越オフロードエンデューロ2時間ソロ)
  • オープンウォータースイム(逗子Revo 3km)
  • トライアスロン(横浜トライアスロン、アイアンマンジャパン、エクステラ)
  • デュアスロン(カーフマンジャパン南関東)
来年以降に挑戦したい大会は、以下の4つのレースです。

8.1 サロマ湖100kmウルトラマラソン

数年前に、所沢ナイトランというウルトラマラソン大会に出場したことがあります。

レース自体は100kmがゴールのウルトラマラソンとは違い、12時間の耐久走だったのですが、残念ながら、90kmを走ったところで12時間の制限時間が来てしまい、100kmを走ることはできませんでした。

レース後は脚へのダメージは凄まじく、しばらくは歩行に支障をきたすほどやられてしまい、ウルトラマラソンの破壊度を身をもって経験しました。

あれから長距離のマラソンは走っていないのですが、いつか、サロマ湖100kmウルトラマラソンを完走したいと思います。

8.2 日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)

トレランの大会は過去2回出場したことがあります。

ハセツネ30KとFT50です。

ハセツネカップは以前ハセツネ30Kを完走した年にエントリーを試みたのですが、クリック合戦で負けてしまいました。

FT50では、制限時間14時間のところ、14時間00分06秒という冗談のようなギリギリアウトでゴールしたのですが、完走扱いにしてもらえました(完走証も発行してもらいました)。

ハセツネカップは72kmと長く、夜間走行もあるので難易度の高いレースだと思いますが、是非とも挑戦したい大会です。

8.3 オリジナルマウンテンマラソン

オリジナルマウンテンマラソン(OMM)ジャパンって果たしてどれほど過酷な大会なのか??

情報が少なくて全く想像ができませんが、なぜか妙に惹かれるものが。。。

これは、今年挑戦したエクステラジャパンと同じ状況です。

両方ともジャパンというのが共通していますね。

そういえばアイアンマンジャパンもそうですが、私はジャパンと名前がつく大会に惹かれてしまうようです。

私は根っからの方向音痴だし、登山の知識や体験もほとんどなく、アドベンチャーレースをやるのは無謀だと思っていますが、オリジナルマウンテンマラソンならしっかり準備すればひょっとして行けるんでは?

甘いですかね。。。

8.4 SDA in 王滝(100km)

マウンテンバイク初心者の私が挑戦するには敷居が高いレースかもしれませんが、来年(2020年)の春か秋のどちらかにエントリーを考えています。

マウンテンバイクの100kmは、ロードバイクの150kmから200kmに相当すると思いますが、ブルべで600km走った経験があるので、距離はそれほど心配していません。

コースは、エクステラジャパンのような難易度の高いテクニカルなコースではないものの、獲得標高が2,500m以上もあるので、果たしてマウンテンバイクで走破することができるのか、微妙なところです。
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以上、【持久系/耐久系スポーツいろいろ】のまとめ記事でした。

こうしてまとめて総括してみると、まだまだ未知の世界のレースは世の中にたくさんありますね。

一体どんな過酷なレースなのか。。。好奇心は尽きません。

私が知っている世界は、全23種目のうち、まだ8種目のみ。

全23種目をすべて生きている間に体験してみたいですが、さすがに死んでしまいますかね(笑)

50をとっくに過ぎて、体力的にも40代のようなスピード力はもうありませんが、事故や怪我に気を付けて、これからも持久系/耐久系スポーツの世界を探求していきたいと思います。
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