[ThinkRider A1: 3万円の激安ダイレクトドライブ式トレーナー ] 固定ローラーとは別次元の静寂性と省スペース


ZWIFTを始めてから1年半が経過しました。


先日やっとレベル40になりましたが、使っているのは相変わらず10年以上前から持っている固定ローラーです。


いつかはスマートレーナーを。。。と思いつつ、WahooのKICKRやTacxのNEO/FLUX製品って、軒並み10万円以上の結構なお値段なのですよね。。。


そこに、ThinkRider A1というダイレクトドライブ式トレーナーが3万円を切る激安価格でAmazonで売られているのを偶然見つけました。


負荷変動機能こそ付いていませんが、パワーメーターが付いてこのお値段。。。これって単体のパワーメーターより安い。


しかもダイレクトドライブなので、固定ローラーとは比較にならないほどの静寂性(のはず)。。。これなら家族の理解も得られるのでは!?


ということで、無事に家族の承認を得て、早速購入。


パワーメーター機能は敢えて使わずに、ダイレクトドライブの静寂性のみで利用していますが、これはメチャクチャ良いではないですか!



省スペースで部屋も広く使えるようになり、自分へのクリスマスプレゼントになりました。

1. ThinkRider A1

ThinkRiderは中国の新興ブランドです。ホームページを見ると、さまざまな自転車関連の商品を開発・販売している会社のようです。

自転車用のトレーナーのラインナップも、ローエンドのA1($320)から、ハイエンドのX7($899)まで取り揃えが豊富ですが、とにかく価格帯が驚くほど安い!


AmazonではA1が32,999円で販売されています。


主な商品説明は以下のとおり(Amazonサイトからの引用)
  • 屋内自転車トレーニングにThinkRiderポータブルダイレクトドライブ自転車トレーナーを使用すると、正確な出力が得られるという利点があります。最も激しいスプリントでさえ、ジャンプせず、静かに保ち、タイヤを着用しません
  • ダイレクトドライブトレーナーを屋内で使用する場合、超静音効果(約58db)のターボトレーナーは、スムーズでほぼ静かな乗り心地を提供し、周囲の人々の邪魔をすることなく毎日運動することができます。
  • 軽量で便利、電源に接続する必要がない、最大300日のバッテリー待機時間、最大300時間のトレーニング時間、アナログスロープ:プリセット3%スロープ(固定抵抗)、最大電力:0-1300w、電力エラー: ±3%がスマートフォン(IOS / Android)に適しており、コンピューター(MAC / Windows)およびANT+/BLEサイクルコンピューター、zwiftおよびその他のソフトウェアと互換性があります。
  • 製品付属品:クイックリリースレバー、クイックリリースコンバーター、バレルシャフトコンバーター、取扱説明書(ANT +レシーバーとフライホイールは含まれていません。別途購入してください)
  • ThinkRider A1ダイレクトドライブバイクトレーナーには1年間の保証が付いています。 品質に問題がある場合は、オンラインカスタマーサービスに連絡して問題を解決してください。 私たちのカスタマーサービスチームは、購入の前後にこのバイクトレーナーについての質問に答えます。
如何にも中華製の説明文ですね。。。

写真紹介には力が入っています。



技術仕様は以下のとおり(こちらもAmazonサイトからの引用)
  • リアホイールのサイズ:24" RD / 24" MTB / 650c RD / 26" MTB / 700c RD / 650b MTB / 29" MTB
  • ハブの種類:130 / 135mmクイックリリースコンバーターと12x142mmスルーシャフト(付属),12x148スルーシャフト(別途購入する必要があります)
  • 対応カセットスプロケット: 8/9/10/11速SRAM/Shimano ※カセットスプロケットは付属しません。別途ご用意いただき取り付けが必要です。
  • 重量(箱から出した状態): 12.55KG
  • 最大パワー出力: 1300W
  • 固定斜度: 3%の坂道をプリセット(抵抗値固定)
  • 負荷タイプ: 電磁式
  • パワーメーター精度: ± 3%
  • ワイヤレス接続: ANT+、BLE
  • 対応デバイス: iOS、Android、PC(Mac、Windows)
  • バッテリーモデル: CR2032
  • 梱包サイズ 520*460*200mm

スマートトレーナーではないので、ZWIFTのコースに合わせて自動的に負荷変動する機能はありません。

また、カセットスプロケットは別売りです。

Amazonでのカスタマーレビューが4.2とかなり高いポイントなのが注目。


レビューを読んでもなかなか評判も良さそうです。

値段も安かったのでポチリました!

2. 組み立て

商品が到着


開封の儀



中身はいたってシンプル


本体に脚を付けました


別売りのスプロケットCS-5700(たまたま自宅に余っていた新品)


10速の11-34Tです(古いですね)




本体にスプロケットを装着します

まず10速用スペーサーを装着します(11速の場合は不要)。

右がThinkRider付属品、左がスプロケット付属品


どちらも大差ないだろうと、今回はスプロケット付属品を装着


次にスプロケットを装着、溝の幅に違いがあるので慌てずにフリーホイール部とギアの合う場所を見つけて装着する


4段目


スプロケット付属のギア間座を入れるのを忘れずに


1枚ずつギアを装着




10枚しっかりと装着したら、専用工具でロックリングを固定します。

下が固定用の工具、上は取り外すときに一緒に使う工具です。


工具を挿入してしっかり締める(推奨締め付けトルク 35-50N.m)


ThinkRider付属の説明書(英語のみ)は、付属品の詳細がほとんど記述がありません。なので、以下のアダプターの装着は間違いのないように注意する必要があります。

以下のYouTubeのビデオが参考になりますが、付属品の形状が実際と微妙に違うので注意が必要です。


付属品のアダプターは4種類ありますが、標準的なフレームと130mm長のクイック・リリースの場合は、2種類のみ使います。

スプロケット側には筒状の長いアダプターを挿入


筒状の側を内側に挿入します


反対側からクイックリリース通した状態


反対側には短いアダプターを挿入


方向を間違えないように(135mm長のクイック・リリースの場合は反対側に挿入)


クイックリリースを挿入(バネの方向にも注意)



クイックリリースを貫通した状態



これでひとまず本体は完成です

あとは、自転車のリアホイールを外して、ThinkRider A1に装着。




セッティングが完成しました!



ちなみに、ThinkRider A1のパワーメーターは、ボタン電池駆動で、回転部に埋め込められています。


トレーナーが回転を始めると自動的にオンになって、青いランプの点滅が始まります。


私の使用環境では、パワーメーターとケイデンスメーターは4iiiiのクランク式の単体パワーメーターをそのまま使うので、トレーナーのパワーメーターは使いません。

3. 固定ローラーとの比較

固定ローラーからダイレクトドライブに変えて大きな違いは、全体のサイズです。

固定ローラー

ダイレクトドライブ

ダイレクトドライブにすると邪魔なリアホイールがなくなってこんなにコンパクトになるとは!



狭い部屋でもスペースにゆとりができました

固定ローラー(CycleOps)とThinkRider A1の騒音をスマホのアプリを使って比較してみました。


結果は。。。普通に漕いで、どちらも70dBと、顕著な差異はありません。


騒音測定アプリでは数値に差が出ませんでしたが、体感的には激的に静寂になりました!

ShimanoのHubなので動きは非常にスムース、ペダリングが心地良い。

Amazonのレビューの投稿どおり、ダイレクトドライブはチェーンの回転する音しかしません。

台座はややガタつきが気になったので、100均の耐震マットを貼ったら安定しました。

4. ZWIFT環境の変遷

ズイフトを始めた当初は、3本ローラーで以下のような感じでした。


最初はパワーメーターではなく、簡易型のスピードケイデンス一体型センサーを装着してZPowerでした。

[Zwift(ズイフト)非公式!完全スタートガイド] 低予算でZWIFTを大画面で楽しむ方法

やがてZPowerでは飽き足らず、4iiiiのパワーメーターを購入、同時に3本ローラーから固定ローラーに乗り換えました。

固定ローラー

[4iiiiのパワーメーター導入奮闘記] クランクとBBをShimano 105に交換

その後は1年以上この環境(4iiiiパワーメーターと固定ローラー)でZWIFTしてきました。

もちろん、スマートトレーナーと違ってERGモードが使えないのですが、ギアチェンジで負荷を変えることに慣れているので特に不便に感じたことはありません(そもそもERGモードのメリット享受の経験がない)。

固定ローラーで特に不満はなかったのですが、家族からはたまに「夜中に自転車の音が気になる」とクレームが。。。

まあ、真夜中のレースに出なければ良いのですが 笑

今回のThinkRider A1購入でダイレクトドライブにアップグレード、一気に静かになり問題は解決しました。


静寂性もメリットですが、それと同じくらい大きなメリットになったのが、省スペースなこと。固定ローラー台とリアホイールが占領していたスペースが解放されました。

狭い部屋がスッキリとしました!

まあ。。。いずれはスマートトレーナーに行き着くような気もしますが、しばらくはこの環境で十分満足です。

(2024年1月4日 追記)
上位機種のX5-2 Neoが、15000円クーポン適用で38,953円の激安でAmazonで販売中です。



ThinkRider A1には付いていないケイデンスモニター機能もあるので、これ1台でZWIFTができます。

15000円クーポンは、これまでもたびたび登場しています。在庫切れになる可能性も高いので購入を検討されている方は要チェックですね。

コメント

  1. こんにちは!ThinkRider A1を買ってみた初心者です!ズイフトをやってみたいと思ってますが、本体、バイク、スプロケの他に必要なものってなんなんでしょうか?
    拙い質問で申し訳ありませんがお教え下さい!

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    1. 浜乙女さん、こんにちは!
      ズイフトを始めるためには、ThinkRider A1には付いていないケイデンスセンサー(ペダルの回転数を計測するもの)が最低限必要になります。
      べダルにセンサーを付けてBluetoothかANTでPCやスマホと接続するのですが、一番手頃なのはAmazonとかで3000円くらいで売っています。
      ズイフトの画面を何で表示するかによって若干変わるのですが、パソコンであればBluetoothとANT接続ドングルの両方が望ましいです。スマホやタブレット、AppleTVなどであればBluetoothは標準でサポートするので追加は不要です。

      あと、心拍計(胸につけるベルトタイプ)も併せてお勧めします(レースに出ない限りは必須ではありません)


      よろしければこちらのブログに詳しく紹介しているのでご覧ください。
      https://www.monionoheya.com/2020/05/zwift.html

      快適なズイフトライフを始められることをお祈りしています!

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  2. モニオ様 こんばんは
    モニオ様のおかげで思い切ってThinkRider A1導入しました!
    おすすめのケイデンスセンサーはもう売り切れだったので別番のCooSpoサイクリングスピード&ケイデンスセンサーを買ってとりつけでiPhoneでズイフトを導入してHDMIでテレビに繋いで...とやったんですが、動きませんでした汗
    どうやらケイデンスセンサーは正常なんですが、スピードセンサーが動いてないようです。よく考えるとリアホイールを外してるのでマグネットで認識できないようで....
    スピードセンサーはどこで認識してるんでしょうか?サイコンですか?

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    1. 浜乙女さん、こんばんは!
      ThinkRiderがパワーソースとして繋がっていれば、スピードセンサーは不要です(ZWIFTの接続画面でも、パワーソースまたはスピードセンサーと表示されています)。
      おそらくThinkRiderがパワーソースとしてうまくつながっていないのでは。。。接続はBluetoothとANT+のどちらでも繋がるはずですが、私の環境ではなぜかANT+でしか繋がりません(デバイス名はThink A102-xxxxxxxxxという感じです)。
      うまく設定できますように。。。!

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  3. モニオさま こんにちは
    昨晩、ご意見ご参考にして色々いじったら繋がりました!!!感動!
    このページで「やってみよう」と思えました。ビギナーに丁寧に教えて下さり本当にありがとうございました。とりあえず25キロ践んで課金しようと思います

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    1. 浜乙女さん、こんにちは!
      ZWIFT無事にできるようになって良かったですね。また何かあればいつでもコメントください。Ride On!

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  4. こんにちは私はカーボンフレームでThinkRider A1を使用したいと思っていますが、
    フレームへのダメージはどの様な感じなんでしょうか?情報があれば教えて頂きたいです。

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    1. マツモトさん、ブログ訪問多謝です!
      ローラーやトレーナーがカーボンフレームに与える影響は微妙です。。。メーカーごとに保証もバラバラのようです。どの程度のダメージがあるかは乗り方にも依存しますので。。。
      私もカーボンフレームなのですが、乗り方(特にダンシングのスプリントなど高負荷がかかる場合)には、フレームがギシギシ音を立てるのですが、果たしてそれがフレームの許容範囲内なのか、累積すると破損に至るレベルのものなのかはわかりません。
      レースのような高負荷のかかる乗り方をしなければ特に問題はないと思いますが。。。こればかりはケースバイケースで一概には言えないと思います。

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    2. 丁寧なご回答ありがとうございます。参考になります。

      ちなみに、現在どの程度の期間ThinkRider A1を使用されているんでしょうか?

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  5. マツモトさん、昨年末に入手して以来ずっと使用しているので3か月程度でしょうか。もう2000kmくらい走っていますが、問題は発生していません。

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  6. こんにちは!記事拝見させていただきました!
    このダイレクトドライブローラーの購入を検討しているのですが、固定負荷3%というのがどの程度なのか分からず購入を躊躇しています。
    一般的なギア比のもので400W程度の負荷をかけることはできるのでしょうか?
    よろしければお答えいただければ幸いです。

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    1. rasukoさんこんにちは!
      固定負荷3%は全然問題ないですよ。一般的なギア比でも400Wくらいなら問題なく出せるし、ギアを上げれば1000W以上も余裕です。以上ご参考まで~

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  7. 10速未満のスプロケを使用してるのですが、別途スペーサーが必要になるのでしょうか?

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    1. はい、スプロケットは8〜10s用のスペーサーも付属しています。

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