[第2回おきなわKINトライアスロン参戦記] 初のミドルディスタンスに挑戦

おきなわKINトライアスロンに参戦してきました。


人生初のミドルディスタンス(Swim 2km, Bike 70km, Run 22km)のトライアスロンです。

天候にも恵まれて素晴らしい大会でした!

1. 第2回おきなわKINトライアスロン

第2回おきなわKINトライアスロンは、沖縄県金武町(きんちょう)サンライズビーチで2025年11月16日(日)に開催されました。

おきなわKINトライアスロンは、沖縄の美しい海と文化、そしてトライアスロンシーズンの締めくくりという点から人気があります。特に、「トライアスロンシーズンの最終戦」であることや、「沖縄の温暖な気候」で11月に開催できる点が魅力です。

また、美しいKINサンライズビーチでの開催や、タコライスの発祥地である金武町の街並みも人気の要素です。 

参加資格は、過去5年以内に51.5km以上のトライアスロン大会完走実績がある方となっています。

エントリー料は45,000円、今回ふるさと納税を利用してエントリーしました。

昨年の第1回おきなわKINトライアスロンは、大雨の影響でレース途中で中止となっています。

しかしそれでも、Lumina Best Race ランキングで全国約200レースの中から堂々の18位にランクインされているほどの人気の大会です。

おきなわKINトライアスロンは、ミドルディスタンスの競技で、スイム2.0km・バイク70km・ラン22kmと、一般的なミドルよりスイムとバイクがやや短く、ランがやや長いのが特徴です。

制限時間は7時間30分、また競技ごとに関門が設置されています

レースの紹介は以下の動画を参照ください


スイムコースは、透明度の高い美しい海を1周1km、2周する全長2km。

バイクコースは、1周約17kmを4周回する全長約70kmで、金武ダムの周遊道路を含むアップダウンの厳しいコース。獲得標高は約844mで、1700mの上り坂など挑戦的な地形を楽しめます。

ランコースは、1周約11kmを2周回する全長22kmで、アメリカ文化の影響を色濃く受けた街並みと田芋水田の風景が魅力です。

金武町の自然と文化を満喫しながら、海岸線や新緑のダム湖沿いを走るこのトライアスロンは、今期大会の集大成、挑戦と美しさを兼ね備えたコースとなっています。

各種目のコースマップは以下のとおりです

1. スイム


2022年にオープンした沖縄県最大級の800mロングビーチ【KINサンライズビーチ】を会場としたスイムコースは、1周1kmを時計回りに2周する全長2kmのコースです。

この新しい名所は、白砂とエメラルドグリーンのコントラストが美しい沖縄ならではの景観を誇り、透明度の高い美しい海が魅力です。

2. バイク


1周約17kmを4周回する全長約70kmのバイクコースは、金武ダムの周遊道路を含み、沖縄らしいアップダウンが特徴です。

獲得標高は約844mで、特にハードな1700mの上り坂が挑戦を求める選手を待っています。スタートして2kmほどで海岸線を駆け抜け、軽めのアップダウンを経て軍道から国道まで北上する道は厳しい登り下りの繰り返しです。

国道を右折し金武大橋から海とダムを見渡しUターンし、米軍基地キャンプハンセン第3ゲート前を通過し町役場前でUターンします。国道から恩納村方面へ向かう道は長い登り坂を進み、少し下ると折り返し地点があります。その後は山上のダム湖沿いの道を周り、ダムの下まで駆け降ります。

億首川のマングローブを抜けるこの4周回のコースは、標高差がありアップダウンの繰り返しが厳しいですが、沖縄の海から新緑のダム湖までの美しい景色を堪能できる走りごたえのあるコースです。海沿いを抜ける途中にエイド(トイレ付き)もあり、水分補給が可能です。

バイクフィニッシュはサッカー場の間を戻り、スイム会場のビーチ横を駆け抜けてトランジションに帰還します。

3. ラン


1周約11kmを2周回する全長約22kmのランコースは、金武町のアメリカ文化の影響を色濃く受けた街並みと水源に恵まれた水田風景を満喫できるコースです。

大きな葉が輝きながら揺れる田芋水田の風景や、キャンプハンセン前、新開地エリアを通り、映画のセットのようなアメリカ文化の影響を受けた街並みが広がります。

この22kmのランコースは、トランジションからスタートし、マングローブが群生する億首川の橋を渡り、金武町の名産田芋畑の畦道を走って海岸線に出ると第1エイドがあります。そこからアメリカ文化が色濃く残る街並みに入り、タコライス発祥の店KINGTACOS前を右折。地元の中学校前を通過し、第4エイドまでの緩やかな下り坂を走り、海岸線に戻ります。田芋畑を右に曲がり、2周回目に突入します。

コース上には5箇所のエイドと4箇所のトイレ、さらにフィニッシュエイドが設置されており、沖縄の自然と海の風、そして特有の街並みを楽しみながら走ることができます。

(以上、大会ホームページより抜粋)

トライアスロン競技は、距離の短いものから、スプリント、ショート(もしくはスタンダート、オリンピックディスタンス)、ミドル、ロング、そして最も長いアイアンマンに分かれています。

スプリント:スイム750m・ バイク20km・ラン5km
ショート:スイム1.5km・ バイク40km・ラン10km
ミドル:スイム2.5km・バイク80km・ラン20km
ロング:スイム3.0km・バイク120km・ラン30km
アイアンマン:スイム3.8km・バイク180km・ラン42.195km

私はこれまでに、ショート10回、ロング2回、アイアンマン2回のトライアスロンに出走しましたが、ミドルの距離は今回のレースが初めてとなります

前回出走したトライアスロンは、2025年6月の五島長崎のロング(バラモンキング)でしたが、なんとスイム1周回でタイムオーバーでリタイヤという不甲斐ない結果に沈みました

[バラモンキング参戦記] 2025五島長崎国際トライアスロン大会(Aタイプ)に挑戦

今回は、スイムでタイムオーバーだけは何としても避けたいと、苦手なスイム改善のために2か月間隔週のスイムスクールに通いました。

ランについても、1週間前に出走した世田谷ハーフマラソンが、こちらもまさかの第3関門でカットオフでリタイヤという結果に沈んでおり、不安しかありません
一方、バイクは、日頃からZWIFTを続けており、直近30日間で3,000kmを走り込んでいるので準備は万端です


こんなムラのあるコンディションで迎えたレース、開催場所が沖縄ということで、今年3回目の沖縄訪問となりました!

今年最後のレースということもあり、何としても完走を目指して参戦!

2. レース前

レースは地元のトライアスロン仲間3人と一緒に参戦、今回新たにTeam Amazonに加わった女性のスーパーアスリートママさんも一緒です。

沖縄までの往復はANAを利用しました。大会前々日の11/14(金)に現地入り、大会翌日の11/17(月)に東京戻りの3泊4日です。

 

滞在ホテルは、11/14が那覇市内のシングル(琉球サンロイヤルホテル)、11/15~17が友人2人とAirbnbで大会近くのコテージ(Hotel Towaie)を予約しました。

 


レンタカーはいつものワンズレンタカー(Delica D2)です

2.1. 前々日(11/14)

レース直前に台風26号(フォンフォン)が沖縄に接近して、一時は開催も危ぶまれました


幸いにも、木曜日に峠を越えたので、金曜日のフライトには影響ありませんでした

自転車はバラシていつもの輪行袋に収納


那覇空港ではトライアスロン大会の垂れ幕がお出迎え


ゆいレールで琉球サンロイヤルホテルに移動、チェックイン



綺麗な部屋でした!


夕食は近くの郷土料理めんそーれ



ソーキそばをオーダー

2.2. 前日(11/15)

レンタカーを借りて、友人と合流

Delicaには3人分のバイクがギリギリ搭載できました!

途中で東南植物楽園に立ち寄り



タマムシのような昆虫、調べたらラデンキンカメムシというカメムシの仲間でした


ランチは友人御用達の上間沖縄てんぷら店(登川店)へ




コテージ(Hotel Towaie)にチェックイン


メチャクチャ綺麗で素晴らしい!


1階のバルコニーから海が臨めます


さっそくバイクを組み立てたら、なんとペダルを持ってくるのを忘れた 笑


レースの受付に金武町屋内運動場に向かいます


立派な屋内運動場


沖縄輪業さんのブースにペダルが売っていて助かった!


SHIMANOのPD-RS500を購入


大会オリジナルグッズも発見


このサンバイザーカッコいいな~と購入


スイム会場のKINサンライズビーチ海浜公園へ



ようこそ金武町へ




波のうねりも大丈夫、海水温は結構暖かい


バイクトランジションエリア


フィニッシュゲートはなかなか立派


スイムアップしたらバイクトランジションまでは結構登ります


現地視察を終えて、ランチは名物キングタコスへ


土曜日なので結構な人だかり


オーダーして待っている間に近くをブラブラと散策、キャンプ・ハンセンという米軍基地のすぐ近く


大会当日のランコースになっています


ミリタリーグッズの店


店内は古着が所狭しと!


昭和の色濃いスナック



40分待ちでようやくテイクアウトをゲット


宿に戻ってレースの準備、明日に備えて早めに就寝、おやすみなさい

3. レース当日

当日の朝は5:00起床、軽く朝食を取って5:45にレース会場に向かいます

会場には6:30到着、まだ薄暗い


バイクを組み立ててバイクトランジションに向かいます


ところが、組み立てたバイクの様子がおかしく、回転も悪く異音が発生する。。。


急遽メカニックサービスを受けることに


メカニックサービスは2000円、こういうトラブルのときに頼りになります!


チェックしてもらったら、なんと後輪のタイヤが変形していてフレームと干渉していることが発覚


急遽タイヤを交換してもらいました


バイクチェックイン、TTバイクが多い


絶好の日和となりました


陽が昇ってきました


トランジションエリアでセッティングを進めます


準備完了、スイム会場に向かいます


(荷物を預けたので以降は画像ありません)

3.1 スイム

スイムはエイジグループごとにウェーブスタート

スイム2kmの制限時間は75分、よほどのことがない限り制限時間をオーバーすることはないですが、前回のバラモンキングのこともあり油断は禁物

午前8:05、レーススタート!

スイムスクールで教えてもらったとおり、脚を揃えることと、ストロークを外側にすることに注意して進みます

いつものことですが、最初のブイまでが結構キツイ

最初のブイに辿り着いた時点で既に疲労困憊、まだまだ先は長い

2番目のブイに辿り着くころには、ドラフティングできる選手もいなくなり、単独で泳ぐことになります

ライフセーバーの方に「あっちですよ!」「大丈夫ですか?」と時折声をかけてもらいます

蛇行は相変わらずですが、いつもよりはマシか? 笑

ところが、ここでスイムキャップが外れてしまいました(練習でも最近よく外れてしまうのですが)

しばらくスイムキャップを片手に持ったまま泳いだのですが、ライフセーバーの人が気付いてくれて、「つかまってキャップをかぶりましょう!」と助けてくれました

スイムキャップをかぶり直して再出発

岸に向かって泳いでいると、水中の珊瑚礁が良く見えて、透明度が高いことがよくわかりました

1周目を終えて岸に上がったところでタイムを確認したところ、27分と、予想の30分より早いペースだったのでひと安心

2周目に入ると呼吸も落ち着いて、一気にラクに泳げるように!

リラックスして、それなりの強度を維持しながら、落ち着いて泳ぎ続けます

余裕が生まれたせいか、珊瑚礁の周りを泳ぐ青い小魚も発見!

いやー、トライアスロンのスイムで魚と一緒に泳げるとは感激しました

2周目も無事に終えて岸上がってタイムを確認したところ、ちょっとペースが落ちましたが、制限時間の75分は余裕でクリア



ウェットスーツを脱ぎながらトランジションエリアに向かいます

スイム:1時間03分38秒

3.2 バイク

トランジションエリアにはもうほとんどのバイクが出払っているのはいつものパターン

落ち着いて補給食を摂取

タオルを忘れたので、靴下を履く前に裸足にこびりついた砂を払うのに一苦労 笑

バイクスタート

左脚に違和感があるので、攣らないように序盤はムリをせずに踏みます

コースは短いアップダウンが頻繁にありますが、直進区間は思い切ってスピードを出せるで爽快そのもの!

序盤は周囲にもたくさん選手がいて、TTバイクの速い選手に抜かれると必死に喰らい付き、千切られるの繰り返し

路面状態も良く、レースコンディションは申し分ない

海岸線沿いを走る区間は、これぞトライアスロンの醍醐味という爽快感を身体いっぱいに受けて走ります

沿道の地元の方々が声援を送ってくれて、それも力になりました!

特にトラブルもなく、ムリせず走ったこともあり、脚腰も問題なく進みます

頻繁なアップダウンが続くので、抜きつ抜かれつの相手のレースナンバーは覚えてしまい、妙な競争意識が芽生えます

下りとストレートではダンシングして追い抜いて、登りで追い抜かれるというパターンの繰り返し

エイドは2回立ち寄り、ステンレスボトルに冷えたスポーツドリンクを補給しました

35kmの中間地点ではミニ羊羹を摂取しました

徐々に疲労が溜まりますが、脚を攣ることもなく、ランに脚を温存して最終4ラップ目に突入、並走している選手がずいぶん減りました

4周回を終えて、フィニッシュゲートに向かい分岐点

ここで、突然、マーシャルの方に止められてしまい「制限時間オーバーなので自転車を降りてください」と!

え?なんで?

わけもわからず、バイクを降りて計測チップを返却

トボトボと、バイクフィニッシュに向けての登坂をバイクを押しながら登りました

あーあ、またDNFか。。。

スポーツウォッチのT2を押しました

すると。。。

後ろからバイクに乗った選手が「まだ終わってませんよ!」と

え?どういうこと?

マーシャルの方が走ってきました

「すみません!関門は間違いでした」

ということで、計測チップを返してもらって、再び装着

バイクにまたがりますが、登坂でうまく乗れない。。。

残り2kmくらいを再びバイクで走って、トランジションエリアに到着

なんかモヤモヤ感が拭えませんが、とにかくバイクは終了、ランに向かいます


バイク:2時間56分16秒

3.3 ラン

T2トランジションでは、パンをかじり、ボトルに残ったドリンクを飲み干しました

トイレに行きたくなったので、近くの仮設トイレを利用

スマホの電源を入れて、手に持ってスタート、時刻は12:16

走り出しの違和感は特になし、それでも序盤はペースが上がりません

昼になって、陽射しが結構まぶしく暑い。。。

ここでリアルまもる君に遭遇

リアルまもる君(リアルまもるくん)は、沖縄県宮古列島の沖縄県警宮古島警察署管内の道路等に設置されている警察官型人形「宮古島まもる君」に扮して、沖縄県のマラソン大会、ロードレース、トライアスロンを中心に、宮古島のPR活動をしているアスリートです(Wikiより)。


自撮り棒のようなものに小型カメラをつけて、いろいろ実況解説しながら走っています

しかし、この暑さのなかで、警察官の格好はさぞかし大変だろうなぁ。。。

田舎道の区間は、牛糞の匂いがかぐわしく、自然にペースアップ 笑

ランコースは日陰がない区間が続きますが、蒸し暑くはないので、何とか耐えられる

序盤はキロ8~9分と遅いペースでしたが、徐々にペースアップしてキロ6~7分で進みます

途中でトライアスロン仲間と遭遇、エールを送り合いました

キャンプハンセン前で自撮り


海岸線沿いはなかなか風が強い


再び友人と遭遇


民家前の「がんばれ」の看板に力をもらいます


エイドはほぼすべて立ち止まって、頻繁に水分補給を心掛けました

ドリンクは水、スポーツドリンク、ゲータレード、コーラなど

特に、米軍関係のボランティアのエイドの黄色のゲータレードはキンキンに冷えていて美味しかった!

あと、海岸線沿いのエイドにはコーラがあって助かりました!

おもちやアミノバイタルゼリーなど豊富にあったので、持参しなくても大丈夫でした

登坂では途中何度か歩きましたが、自分的にはまずまずのペースでランを走れたと思います

そして。。。ようやくフィニッシュゲートに到着、時刻は15:05



先にフィニッシュした友人たちが迎えてくれました!


ラン:2時間48分50秒

4. レース後

こうして無事に完走、総合タイムは7時間00分18秒(速報値)

 

順位は267位/407人(速報値)、リアルまもる君には僅差で敗退 笑


友人たちも無事に完走、トラブルもなく全員がフィニッシュ!

メダルをもらって全員で記念撮影



レース後は、シャワーを浴びて、バイクなど撤収したあと、コンビニに立ち寄りカップ麺をゲット、塩味がうま~


夜は全員でアグー豚のしゃぶしゃぶを!





こうして第2回おきなわKINトライアスロンを無事に終了しました


スイムはキロ31分25秒、バイクは24.9km/h、ランはキロ7分27秒

タイムは凡庸でしたが、スイム、バイク、ランともに快適にフィニッシュできたのは、過去参戦したトライアスロン大会のなかでは一番でした

天候にも恵まれて、沖縄でのトライアスロンは最高の体験となりました!

以下はオフィシャルの大会ダイジェストムービーです


このような素晴らしいイベントの企画・運営に携わった方々、ボランティアの方々、応援してくれた友人や知り合いの方々、そして特に地元で応援してくれた小中学生のみなさん、本当に有難うございました!
[レース翌日の沖縄旅行記] 首里城、おきなわワールド、ガンガラーの谷など

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