[富士登山 2025] 富士スバルライン五合目から吉田ルートを山頂(3,776m)まで登る


富士山の登山シーズンが始まったので、山頂まで日帰りで登山してきました


富士山の山頂までの登山は初めてでしたが、天気にも恵まれて大きなトラブルもなく無事に登山を堪能することができました

1. 富士山の登山

富士山への登山は、7月初旬から9月中旬までが適期で、今年(2025年)の登山シーズンは7/1から9/10です(登山ルートによっては7/10から)。


山頂に登るには、吉田、須走、御殿場、富士宮の4つの登山ルートがあり、それぞれ特徴が異なります。


今回は、最も人気のある吉田ルートを利用しました。

吉田ルートは、富士スバルライン五合目を起点とし、山頂を目指すルートで、山小屋やトイレなどの施設が充実しているため、初心者にも比較的登りやすいとされています。


具体的には、別荘から自家用車で15分のところにある富士山パーキングに駐車(1,000円)して、そこからシャトルバスで五合目まで行きます。


シャトルバスは早朝5:00から夜の19:00まで30分毎に出ています(所要時間約45分)

バスは自由席なので予約なしで当日行けば乗れます(往復で3,000円)

シャトルバスで五合目まで行って、そこから富士山の山頂に向けての登山が開始となります。

ちなみに五合目の標高は2,300m、ここから山頂の3,776mまで1,476mを登るのですが、一般的には登りに6~7時間、下りに3~4時間程度かかります。

ChatGPTに聞いてみました

富士山吉田五合目から山頂までアスリートだとどのくらいの時間がかかる?

ChatGPT:
アスリート(特にトレイルランナーや持久系スポーツに慣れた人)が**吉田ルートで五合目(2305m)から山頂(3776m)**まで登る場合、以下が目安になります:

🏃‍♂️ アスリートの登り所要時間(吉田ルート)
最速クラス(トップトレイルランナー)
→ 約2〜3時間
(※富士登山競走の上位選手はこのレベル)

健脚な一般アスリート(登山経験あり)
→ 約3〜4時間
(心拍管理やペース配分に慣れていれば可能)

🏆 参考:富士登山競走(五合目→山頂部門)
距離:約15km、標高差:1471m

上位選手の記録:2時間20分前後

完走者平均:3〜4時間台

✅ 注意点
高山病のリスクがあるため、いくらアスリートでも急ぎすぎは危険です。

標高3000mを超えると酸素が薄くなるため、平地での実力とは別の適応力が必要になります。

登山道の渋滞(特に7〜8合目〜山頂)により、時間短縮が困難になるケースもあり。

つまり、アスリートで渋滞がなければ「2〜3時間で登頂も可能」ですが、安全重視で「3〜4時間」を見ておくのが現実的です。

(ChatGPTおわり)

ワタシは「健脚な一般アスリート」だと思うので、登りは約3〜4時間かかる見込みですね。

次に、登山に必要な装備は、富士登山オフィシャルサイトに詳しく載っているので以下に引用します。


よく軽装の観光客が弾丸登山でトラブルを起こして、社会問題となっているので、装備は万全を期すべきですね。

入山時には、装備のチェックが行われますが、今年から不備があると入山を拒否されることもあるので注意が必要です。

同じ公式サイトの「夏到来! 安全で楽しい富士登山を!! (2)装備・服装編」という記事も参考になります。

ワタシは暑がりなので、上は半袖Tシャツ1枚、下は短パンにカーフウォーマーという軽装で、ハイドレーション機能付きのリュックに長袖とロングパンツを入れました。

シューズはトレラン用のシューズを履いたのですが、下山で砂や石ころや大量にシューズに入ってしまったので、ゲイター(スパッツ)を着用すれば良かったと激しく後悔することになりました。

以下が当日の装備の詳細です
  • トレランシューズ
  • カーフウォーマー
  • 短パン
  • Tシャツ
  • ウエストポーチ
  • 帽子
  • サングラス
  • スマホ
  • 長袖ウィンドブレーカー(携行)
  • 長袖シャツ(携行)
  • ロングパンツ(携行)
  • USB携帯ファン
  • モバイルバッテリー
  • 手ぬぐい
  • アミノバイタル1リットル
  • おにぎり3個
  • ミニ羊羹
  • 現金とクレジットカード
また、義務ではないですが、事前にネットで登山届を出しておくことを強くおススメします

2. 富士スバルラインで五合目へ

事前にいろいろ友人を誘ったのですが、皆さん都合がつかず、単独登山となりました 泣

当日の朝、早朝5時で気温23.2℃


富士山は雲に覆われて見えず


ところが、午前6時30分になると、うっすらと青空が!


予定通り富士山登山へGo!


自家用車で富士山パーキングまで


駐車場横の小屋でシャトルバスのチケットを購入



バスを待ちます


午前7:00発のバスに乗りました


スバルラインの四合目(標高約2,020m)の展望台


天気が回復してきた!


遥か彼方には八ヶ岳が


五合目入口


この天気なら期待できそう


富士山五合目展望広場(2,300m)に到着、時刻は午前7:40


富士山はこの通りバッチリ!


朝早いので観光客は少なめ

3. 登り

入山料(今年から4,000円に値上げ)を支払います


入山料は事前購入も可能


係りの人に富士山アプリを教えてもらってインストール、これメチャクチャ便利でした!


ゲートをくぐっていよいよ吉田ルートに入りました!時刻は午前7:55


6合目までは平坦もしくは緩い下り坂なのでラクチン


景観を楽しみながら進みます


五合目から六合目までのルートは、2014年(奇しくも同じ7月6日でした)に次女のお受験教室「ジャック」の夏休みのイベントで家族と一緒に歩いたことがあります


次女はまだおチビちゃん 笑


今日もその時と非常に似たような天気です


眼下に見える湖は山中湖でしょうか


パノラマ撮影


右が富士山山頂方面(左は吉田口五合目、下から徒歩で登るルートの五合目)


山頂まで6km、385分の表示だが、前述の通りそんなにはかからないだろう


ストックを持っている登山者がとても多い


馬もチラホラ


トレイルランナーは走っている!


六合目(2,390m)に到着、時刻は午前8:20、出発から25分経過


富士山の森林限界は2,500mくらいなので、徐々に樹木が減ってきた


ゴツゴツとした岩が特徴


登山道は右(左は下山ルートの合流点)


後ろを振り返る


30分ほど登り続けると山小屋が見えてきた


七合目(2,700m)に到着、時刻は午前8:50

アプリが定期的に時刻と標高をアナウンスしてくれます


ここから八合目までは、溶岩の岩肌を登る険しい道が続きます


意を決して出発


日の出館を通過


ここはなぜかドリンクが600円


鳥居荘、なんだかガスってきた


ドリンク類、ペットボドルは500円、缶は300円


休憩入れずに山頂まで3.2kmを目指します


霧が濃くなってきたけど、汗ダクダク


八合目(3,100m)に到着、時刻は午前9:28、出発から約1時間30分が経過


ムリのないペースで休憩入れずに先を進む


砂礫の道が続きます、赤い壁は落石防止用


もはや景観は望めないが、ひんやりとした空気が爽快


赤い砂礫、森林限界を超えてもう植物はどこにも生えていない


雲と青空のコントラストがダイナミック



上に山小屋が見えてきた


富士山ホテル、本八合目(3,400m)、八合目の次もまだ八合目なのね 笑


ここにも鳥居がある


天気が回復、雲の上って感じです


ここは吉田ルートと須走ルートの合流点


休憩はナシだけど、ミニ羊羹を摂取


しばらく登ると


ほどなく八合五寸(3,450m)に到着、ここは休憩や宿泊に利用される山小屋が集中しています

しかし八合目を超えてからもう相当登ったのに、一体いつになったら九合目に着くの? 笑


九合目まで200m、山頂まで600mの標識に力が湧いてきた


もう完全に雲の上だ


急な九十九折が続く


登山客が少し増えてきた?


ようやく九合目(3,600m)に到着、そろそろ疲れてきた~


山頂まであと400mだ!


久須志之神社の鳥居まで来たぞ


そして。。。ようやく富士山頂上浅間大社奥宮に到着!時刻は午前11:05


五合目出発が午前7:55だったので、3時間10分が経過


富士山アプリも到着を検知

  

扇屋、山田屋と店が2軒続く


ベンチに座って休憩したいが



脚が動くうちに最高峰の剣ケ峰(3,776m)を目指す

4. お鉢巡り

噴火口は大迫力、残雪も確認できる


あれ、ロープが張ってるけどみんな先に行ってるぞ


この記事は後で知ったのですが、7/1~9の期間は、静岡県側のルートがまだ開通していないので、山頂お鉢巡りは歩くことができないようでした、すみません。。。)

1707年の宝永大噴火のあとの噴火口


ゴツゴツした岩をグングンと登ります


急峻な箇所もあるので用心して


岩山の頂上に立ちましたー(剣ケ峰とは別)


感動的な景観、プライスレスだわ~


天気も良好


周囲に誰もおらず完全独占状態


自然の驚異を肌で感じる


以下は岩山の頂上からの360°映像です


お鉢巡り(噴火口をぐるりと周回すること)で浅間大社奥宮とその先の剣ケ峰へ


浅間大社銀名水(雪解け水が溶岩の間からしみ出ているもので、金明水とともに涸れもせず流れもしない霊水で諸病に効果があるとされていた)


頂上浅間大社奥宮


売店の自販機ではコーラが500円


ちなみにホノルルのABCストアでは同じコーラが$3.69 + taxで535円ナリ 笑


買うのをグッと我慢して、気象観測所のある剣ケ峰へ


この最後の登りはホントにキツかった~ 笑

そして、ついに到着!日本最高峰富士山剣ケ峰(標高3,776m)


富士山最高峰に登頂、達成感アリ 笑


噴火口を見下ろす


座って休憩していたら、なんか虫が手に止まった。。。こんな高所でも虫がいるのか


頂上はさすがに冷気が強くて、ウィンドブレーカーを着ました

お鉢巡りを続けて久須志之神社まで戻ります


お鉢巡りに要した時間は約1時間30分


ようやく戻ってきて、待望のコーラ(500円)を自分へのご褒美にゲット


グイグイ飲んだら炭酸が喉に詰まって苦しい~と悶絶 笑

5. 下山

なんだか雲行きが怪しくなってきて雨がポツポツと。。。天気が急変しないうちに下山を開始(時刻は午後12時50分)


まだ続々と登山客が登ってきます


八合目あたりで誘導員の方から「下山ルートはこちらです」と


下山ルートに入ってからは、赤砂利で滑りやすく、靴のなかに砂利が入ったりと、とっても歩きにくい


景色も殺風景ななか、延々と続く九十九折(なんと17往復)に次第に心を折られる


あまりに苦行で、だんだん発狂してきた 笑


富士山アプリで見るとまだまだ続きそう


耐え難きを耐えて


ようやく九十九折の終点の下山道公衆トイレに到着、時刻は14:15


ここからはずっと直進、落石の危険のある区間はシェルター内を通ります


ようやく植物が増えてきた


馬ともすれ違う


ようやく砂利地獄から解放された~ 長かった~


六合目はもうすぐ


行き来た道と合流して


やっと六合目に戻ってきました!


疲労困憊、でも五合目まで休憩せずに進みます


吉田口の標識方面が二つに分岐、行き来た道とは違うルート(右側)を敢えて進む


行きとは違い、シングルトラックの九十九折が続く


途中のドングリ


斜度はあるが歩きやすい道が続く


この巨大な岩は何だろうか?


吉田口五合目に出た


佐藤小屋、休憩したいが我慢して


富士スバルライン五合目方面へ、まだ1.4kmもあるのか(絶望)


トボトボと歩いて、ようやく分岐路に到着、一気に安堵感に満たされる


が、幸せは長くは続かない 笑

時計を確認したら、走れば午後3:30発のシャトルバスにギリギリ間に合いそうだ!


疲労困憊で脚もボロボロの状態で、最後の最後でまさかのダッシュ、ゲートが見えた


午後3:30発のシャトルバスに最後の乗客でギリギリ滑り込み(席は補助席)


無事に帰還しました


今日の歩数は39,245歩、4万歩近く良く歩きました

6. まとめ

こうして無事に富士山の山頂まで登山することができました。

天気にも恵まれて、大きなトラブルもなく、登山を満喫することができて幸運でした。

懸念だった高山病もなく、極度の寒さや暑さにも遭わず、コンディションは極めて良好でした(脚は相当な筋肉痛になりましたが)。

事前の情報どおり、登山客の7割くらいは外国人観光客でしたが、皆さんちゃんとマナーもしっかりしていて、ニュース記事のような問題は見かけませんでした。

また、登山客のなかには、小学生のお子さんや、明らかにご高齢の方もいらっしゃって、老若男女問わず人気があることを実感。

多くの登山客は、ストックや杖を持っていましたが、ワタシは特に必要とは思いませんでした。

反省点としては、ゲイター(スパッツ)を着用しなかったことでしょうか。


下りの砂利道で盛大に砂と小石がシューズに入ってしまい、その都度靴を脱いで大変な思いをしました。

しかし、事前に周到な計画を立てずに登ったにしては、装備や携行品は大きな過不足もなく、我ながら上出来だったと思います。

登山に要した時間は3時間10分と、一般の登山者と比較すると速い方だったと思いますが、特に何かと競っているわけでもなかったので、もう少しムリせず途中で休憩を取っても良かったかもしれません。

そのせいかどうか、下山はスタスタと足早に下ってゆく登山者たちを横目に、脚の痛みに耐えながら超スローペース(2時間40分)で下る羽目になりました。

富士山を登る体力については、日頃何も運動をしていないとさすがに無理だと思いますが、健康増進に普段から何かスポーツをしていれば、恐るるに足らずです。

登山歴は乏しいのですが、個人的な印象としては、難易度は以下のような感じでしょうか。

1 筑波山、高尾山
2 三ツ峠山
3 富士山、雲取山
4 鳥海山
5 エベレスト(たぶん 笑)


登りはモチベーションも高く、変化に富む登山を満喫したのですが、下りのあの九十九折の単調さと砂利と埃にすっかりやられてしまいました。

なので、再び単独で同じ吉田口を登る気にはなりません(友人や家族と一緒なら別ですが)。

今度登るなら、須走、御殿場、富士宮といった別のルートに挑戦したいです。

また、日帰りではなく、山頂で夜を過ごしてご来光を拝むのも興味があります(相当寒いのと、混雑するという話ですが)。

もしくは、富士スバルラインはロードバイクでヒルクライムして、五合目から山頂までは登山という合わせ技もオモ死ろそう!? 笑

最後になりますが、このような快適な登山を実現できたのは、地元の関係者をはじめ多くの方々の絶え間ない努力のお陰であると、心より感謝申し上げます。

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