[バラモンキング参戦記] 2025五島長崎国際トライアスロン大会(Aタイプ)に挑戦


2025五島長崎国際トライアスロン大会に参戦するため、長崎県の五島列島の福江島にやってきました!


五島長崎国際トライアスロン大会(通称バラモンキング)、久しぶりのロングのトライアスロンレースです。

スイム3.0km、バイク160km、ラン42.195kmを果たして完走できるのか?

0. 五島長崎国際トライアスロン大会

五島長崎国際トライアスロン大会は、毎年6月に長崎県五島市の福江島で開催されるロングディスタンスとミドルのトライアスロンレースです。

トライアスロン競技は、距離の短いものから、スプリント、ショート(もしくはスタンダート、オリンピックディスタンス)、ミドル、ロング、そして最も長いアイアンマンに分かれています。

スプリント:スイム750m・ バイク20km・ラン5km
ショート:スイム1.5km・ バイク40km・ラン10km
ミドル:スイム2.5km・バイク80km・ラン20km
ロング:スイム3.0km・バイク120km・ラン30km
アイアンマン:スイム3.8km・バイク180km・ラン42.195km

現在国内で開催されるロングの大会は、全日本トライアスロン皆生、全日本トライアスロン宮古島、佐渡国際トライアスロン(タイプA)、五島長崎国際トライアスロン(タイプA)、そしてアイアンマンジャパンの5大会があります。

アイアンマンは2024年にアイアンマンジャパン北海道が9年ぶりに復活、今年(2025年)も開催されました。

それぞれのロングの大会を完走したトライアスリートは、(尊敬の念を込めて)以下のような称号で呼ばれます。

皆生:ブレーブ(勇者)
宮古島:ストロングマン
佐渡国際:アストロマン
五島長崎:バラモンキング
アイアンマン:アイアンマン

五島長崎のAタイプの距離はスイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km(アイアンマンレースと同等)、制限時間15時間ですが、今年(2025年)は、スイム3.0km、バイク160km、ラン42.2km、制限時間13時間30分となりました。

Aタイプは2018年から日本ウルトラロングディスタンストライアスロン選手権を兼ねています。

以下は五島長崎国際トライアスロン大会」の沿革です(ChatGPTより)
  • 1985年:初めての「五島長崎国際トライアスロン大会」が開催される
  • 2001年:「アイアンマンジャパン(IRONMAN JAPAN)」として公式にWTC(World Triathlon Corporation)が管轄するアイアンマンシリーズに認定される
  • 2009年:世界的なアイアンマンシリーズの運営方針やスポンサーシップの変更、地方自治体との協議の結果、「アイアンマンジャパン五島」はこの年をもって終了
  • 2010年:地元や選手の熱意により「五島長崎国際トライアスロン大会 バラモンキング」として大会を継続
ちなみに「バラモン」とは、インドのバラモンを指すのではなく、長崎県五島列島に伝わる伝統的な凧の名前で、五島弁で「元気者」「活発」「荒々しい」といった意味に使います。

2026年のワールドトライアスロン ロングディスタンストライアスロン選手権(アブダビ)エリート/エイジ日本代表選考対象大会になっていることもあり、かなりのガチレース 笑

以下は2023五島長崎国際トライアスロン大会(バラモンキング)ダイジェスト映像です


ワタシはこれまで、ロングディスタンスのトライアスロンは3回出走しています
  • アイアンマンジャパン北海道(2015年)完走(16時間41分39秒)、1209位/1240人
  • 全日本トライアスロン皆生(2022年)完走(10時間49分18秒)、668位/835人
  • アイアンマンポルトガル(2022年)完走(16時間20分39秒)1174位/1185人
【アイアンマンジャパン北海道(2015)を完走】アイアンマンレース初挑戦!制限時間ギリギリで何とかゴール [灼熱の皆生を完走] 第40回全日本トライアスロン皆生大会 (2022年) 参戦記 【アイアンマンポルトガル (2022) 参戦記】初の海外遠征で7年ぶりのIRONMANに再挑戦

どのレースも制限時間ギリギリでのフィニッシュで、アスリートとしては最底辺ですが、今回も何とか制限時間内にギリギリ完走を果たしたいところです

1. バイクの搬送

東京から五島長崎国際トライアスロン大会への航路は、ANA便で、長崎か福岡経由で福江島の空港(五島つばさ空港)へ行くのが一般的です。

もしくは、長崎から福江島へは、フェリーかジェットフォイルを利用する方法もあります。

空路を利用する場合は、五島長崎国際トライアスロン大会へのバイク搬送は、五島つばさ空港への離発着の飛行機がプロペラ機のため、いつものように手荷物として預けることができません。


そのため、事前に佐川急便、ヤマト運送、西濃運輸など、運輸会社に輸送を依頼する必要があります。

その場合、問題となるのがバイクを梱包した状態のサイズです。

ヤマト運輸の場合だと、ヤマト宅急便を利用するためには、3辺の合計が200cm以内である必要がありますが、BIKE PORTERやSCICONなど一般的なバイク搬送用のケースだとサイズ超過になってしまいます。

以前は日本サイクリング協会(JCA)の会員向けサービスのサイクリングヤマト便というものがあり、2015年のアイアンマンジャパン北海道で利用しましたが、東京23区内から洞爺湖まで往復7,431円(往路3,514円、復路3,974円)と格安でした。

残念なことに、サイクリングヤマト便は2021年10月3日をもって廃止されてしまいました。

そこで、バイクショップのBIKE&HIKEに相談して、バイクをバラして200cm以内に収まるように段ボールに梱包してもらうことに。


ハンドル、シート、ペダル、ディレイラーなど全て外した状態で梱包し、ホイールは後輪は別途手荷物です。

部材費含めて3,850円でした。

この状態で、都内のヤマト運輸の集荷所に持ち込んで、福江島までの往復搬送を依頼しました。

見積もりは以下のとおり、現金払いだと片道5,450円(往復10900円)。


キャッシュレスのにゃんPayを利用すると、12%割引で片道4,792円(往復割引で9,284円)になりました。


200cmを超えてヤマト宅急便を利用しない配送手段だと、場合によっては往復で20,000円以上もかかってしまうので、ヤマト宅急便をにゃんPayで支払うことをおススメします。

ちなみに、空路ではなく長崎からジェットフォイルを利用する場合は、ジェットフォイル(長崎~福江片道8,506円、所要時間1時間25分)はバイク搬入禁止です。

しかし、フェリー(長崎~福江片道3,760円、所要時間3時間10分~4時間20分)であればバイク持込み(要事前申込み)ができるので、東京から長崎までは手荷物として機内に預けて、長崎からはフェリーに預ければ、往復無料でバイク搬送することができます。

時間に余裕のある人は、フェリーを利用して無料でバイク搬送することをおススメします。

2. 往路(東京~長崎~五島福江)

今回の往復便は以下のとおり(19,000マイルのマイレージ利用)

6月13日(金)
東京(羽田)07:05 ✈ 長崎 09:00
長崎 11:10 ✈  11:40

6月16日(月)
五島福江 17:40 ✈ 長崎 18:10
長崎 19:25 ✈ 東京(羽田) 21:10


朝の羽田空港、自転車お預け専用カウンターは比較的空いている


手荷物の後輪(+ウェットスーツやシューズ、ヘルメットなども同梱)を預入


天気が心配

 

長崎空港到着後、乗り継ぎ便を待っていたら、福江行きのプロペラ機が欠航のアナウンスが!

友人のNさんと合流して、いきなり喰らいましたねーと

代替手段としてジェットフォイルを利用することに。予約はネットで済ませました(14:50発16:10着)


空港からジェットフォイル乗り場までは市内バスで大波止で降ります(1200円)


長崎市内に到着、ものすごい湿度!


路線電車が走っています


ランチはゆめタウン夢彩都(ショッピングモール)内のパスタトピザでマルゲリータを


友人のパスタとシェアしていただきまーす

3. 出島和蘭商館跡

ジェットフォイルまで時間があるので、近くの出島和蘭商館跡


橋を超えてエントランスへ


なかなか立派な施設


当時の建造物を忠実に再現


十四番蔵・乙名詰所


乙名詰所のふすまの華麗な模様


ベネチアと同じく、出島は木杭いで支えられた埋め立て地なんですね


護岸石垣も幾度も修復されています


寛政10年(1798年)の大火で半分が消失


旧出島橋(木製)


屋根のやぐらを見上げたところ


どの建物も非常に手間のかかったものです


ニコラース・フェルコリエという画家の西洋絵画


当時のオランダ船の緻密な模型


こちらはポルトガル船


ルドルフ・バクハイゼンという画家の絵画


当時のジャワ島の様子


陶器(肥前磁器)はヨーロッパに人気だったようです




当時の全国の海外との交易窓口


長崎はオランダ・中国との交流の窓口でした


有名なシーボルト


二挺天符台時計、当時は昼と夜の時刻の感覚が異なっていたそうです


こちらは二挺天符尺時計


須弥山儀、当時のプラネタリウム


のぞき眼鏡、3D映像、覗いてみたけどあまり立体感はナシ


2Fは商館長の居住空間


和洋が融合していて面白い





細部まで凝った造り


朱印状によるポルトガルなど海外との交易


帆船で海外と行き来していた時代ですね


短い時間でしたが、出島和蘭商館跡を満喫しました!


長崎港ターミナル(ジェットフォイル乗り場)へ


ターミナルに到着


チケットを発券


船内は全席指定


福江に到着


港にレンタカーが迎えに来てくれて、手続き後、そのまま宿泊宿のMinka 三尾野


Nさんが予約してくれた貸し邸宅


時間がないので、車を置いてすぐに協議説明会会場へ徒歩で向かいます


近くの石田城跡


中にはなんと高等学校があるそうです


石田城五島氏庭園

4. 競技説明会

競技説明会は隣の福江文化会館


到着


説明会開始直前にギリギリ間に合った


エキスポにはたくさんの店が出てました




説明会会場、選手の年齢層がかなーり高くてビックリ


マスコットのバラモンちゃん、後ろは名物バラモン凧


昔の職場の同僚のMさんと再会!


五島市長の挨拶で開会


世界的に有名な五島の玉之浦椿


アトラクションは地元の学生バンドによる演奏


映画「ロッキー」のテーマ曲


小学生たちの応援パフォーマンス、こういう歓待は嬉しいですね!


「ぎばる」というのは長崎県五島列島の方言で、「頑張る」という意味だそうです

ミッキーマウスのテーマ曲、熱のこもった演奏でした!


後半は競技説明会


スイムエリアの第1トランジション(第1と第2でトランジションは別の場所)



バイクコースの一部は工事中で道幅が狭いので注意


去年(2024年)よりもバイクコースは10km長くなっている


ランエリア第2トランジション


バイクを降りたら学生ボランティアに預けます


バイクエイドステーション詳細


かんころ餅とは、さつまいもの郷土菓子


ランエイドステーション詳細


フィニッシュエリア詳細


ドラフティング禁止、12mの距離を取る


大会当日の予報、まずまずのコンディションですね


小中学生からのメッセージカード、各選手に配られました!感謝!


応援ボード、どれも素晴らしい!!


説明会後、レジストレーション


ゼッケンなどを受け取ります


エキスポでお買い物、治安孝行(ちゃんここ)


粒あんを餅で包み、きな粉をたくさんまぶした風味の良い銘菓です


500円の配布クーポンを利用して家族へのお土産に買いました


バラモンちゃんのグッズも多数販売



説明会会場を後にして、これから夕食

5. 夕食とチェックイン

Mさんが予約してくれたいけす割烹 心誠にNさんと一緒に向かいます



商店街はこんな感じ


週末だからでしょうか、なんかシャッター商店街ぽい


寺を目安に


店を発見



刺身の盛り合わせ


明日の健闘を祈って3人で乾杯


あら汁までガッツリと美味しくいただきました!


果たして3人の運命やいかに⁉


宿にチェックイン、といっても郵便ポストのなかの鍵で入るだけ 笑



素晴らしくキレイで快適!


リビングダイニングも広い!



リビングには75インチの大型TVが


何でも揃ってるキッチン


週末の天気が気になりますが、予報では明日は大雨

 

昨年(2024年)は悪天候でスイムが中止となったのですが、今年は大丈夫でしょうか。。。

レジストレーションで受け取ったバッグの中身


小学生のメッセージカードが3枚入っていて感激!


今日は移動で結構疲れたので早めに就寝、おやすみなさい

6. バイクの組み立てと預託

翌朝、夜中は雨風が激しかったですが、今は落ち着いている


バイク受取りに市民体育館に


大半のバイクは昨日のうちに受取済みになってました


Bike Porterが多いですね


ワタシのバイクも無事発見


その場で組み立てている人が多いですが、宿に運んでゆっくり組み立てることに


宿で開封の儀 笑


レース後は再び梱包するので、どうやって入っているかチェックしながら









前輪(ZONDA)を装着



組み立て途中ですが、作業中断して文化会館へGo!

7. コース攻略栄養セミナー

文化会館で細田雄一選手(元オリンピアン)の無料セミナーに参加


アミノバイタル主催


会場の2階会議室


細田さん、トークが上手くて面白い!


大会当日情報、昨日の説明会から更新、湿度90~95%がコワい


スイムコース、ブイ2から3が潮の流れが逆流とのこと


スタート30分前に補給



バイク


獲得標高は1,798mと、なかなかにハード


エネルギー補給のタイミングは15分ごとが推奨


これまでエネルギー補給について真面目に考えたことなかったので、メチャクチャ参考になります!

ラン


細かなアップダウンあり


ラン補給のタイミング


後半は、味の素の社員の方(ガチのアスリート)のアミノ酸活用術


撮影はNGとのことでしたが、アミノ酸の種類や役割、効果的な摂取の方法など、目から鱗の超お役立ち内容でした!


セミナー後は、エキスポ会場でアミノバイタルのセット販売コーナーへ!


いつも睡眠の浅いワタシは睡眠ケアの「ぐっすりグリナ」を購入


宿に戻って、バイクの組み立て作業を再開

外したディレイラーを組み立てたのは初めてでしたが、レンチで止めるだけで意外に簡単でした!

組み上がったバイクを体育館に持ち込んで預託





バイクバックを預入れ


出走リストを見ると、50代や60代の選手がとっても多い!


なんか、晴れ間が出てきました


宿に戻ってレースの戦略を考えました

何と言っても制限時間13時間30分が果たしなくプレッシャーですが

スイム 1時間30分
バイク 6時間
ラン 6時間

を目標としました

SWIM 3km、ワタシの普段のプールでは、ゆっくり泳いで1.5kmを45分なので、1時間30分、これはほぼ確実に大丈夫


バイク 160km、6時間でクリアするためには、26.7km/hのスピードが必要です


3年前のアイアンマンポルトガル(180km、獲得標高1,402m)では、7時間19分30秒(平均24.6km/h)だったので、26.7km/hは正直かなり厳しい。。。

ラン 42.195km、最も厳しくなると予想されるランは、6時間でクリアするためには、キロ8分32秒のスピードが必要です

3年前のアイアンマンポルトガル(42.195km、獲得標高1,402m)では、6時間31分52秒(キロ9分28秒)だったので、これまたかなり厳しい。。。。


バイクとランは相当なムリをしなければならない上に、トランジションタイムを考えると、さらに厳しくなってしまう。。。

正直、完走できる可能性は5%もないでしょう

しかし、こうしてスタートラインに立った以上、ムリを承知でもやれるところまでやるしかありません!

夕食はコンビニ弁当で済ませて


就寝前にグリナを摂取


明朝は早いので午後7:30に就寝、おやすみなさいzzz

8. レース当日の朝

当日の朝は3:30起床、いつものスマートブレスレットで睡眠をチェックすると


おおー、なんと睡眠時間6時間58分、睡眠の質は85点という、かつてない睡眠の質!

これはグリナ効果か、それともプラシーボ効果なのか?

気を良くして朝食を済ませて、出陣の準備


なんか、天気も悪くなさそうだぞ


月も出ている


外濠公園からのシャトルバスに乗車


ベテランの選手が多いせいか、みなリラックスした雰囲気


海岸が見えてきた、波もなく穏やか


スイム会場(富江緑地公園)に到着


現地メディアも


スタートゲート


トランジションへの道


スペシャルバックの預入、ワタシは利用しませんでした


BIKEスタートのゲート


バイクラックに向かいます


Nさんと記念ショット


最後の準備とチェック


ボトルをセットして準備完了



スプロケットやチェーンを良く見ると


どこも錆だらけ 笑


TTバイクがやはり目立つ






スイムコースのブイを確認


スイムは予定通りとアナウンス


ウェットスーツを着て、いよいよレース開始の準備


Mさんと記念ショット


Garmin腕時計のベルトが千切れてしまうというアクシデントはあったものの、スイムではウェットスーツの袖をかぶせればOKだし、バイクはサイコンあるのでトライウェアのバックポケットに入れればOK、ランは手に持って走ればOKということで問題ナシ!

トライアスロン大会通算14レース目ということで、緊張感はありませんでした

時間が来て、いよいよスイムコースに向かいます

(以降は写真なし)

9. スイム

スタート30分前には入水して、しっかり試泳で心拍数を上げました

水は冷たいですが、ウェットスーツを着ているので問題なし

前回のポルトガルでは、スイム後に喉が塩水でやられてしまい、ろくに補給ができなかったのもあり、今回は、初めての試みですが、息継ぎをいつもの半分(2ストロークに1回から4ストロークに1回)に短縮して、喉へのダメージを抑えることにしました

普段のプールでは4ストロークで泳いでいるのですが、レースではいつも2ストロークでした

あとは、できれば同じペースの選手を見つけてドラフティングができるかですね。。。

タイプAはフローティングスタート、待機している間、仰向けになってプカプカ浮いていました

スタート位置は右端の最前列近く

午前7時00分、エアホーンの号令とともにスイムがスタート!

長い長い一日が始まりました~

ムリせず、しかし序盤は2ストロークで呼吸を入れて、しっかりと泳ぎます

先頭近くからスタートしたこともあり、序盤は多くの選手が周囲にいるので、それなりにドラフティングもできたと思います

少し落ち着いてから、4ストロークに切り替えました

しかし。。。

ヘッドアップの回数が減ることもあり、コースを真っ直ぐに進めず、たびたびライフガードの方に「もっと右です!」「もっと左です!」と声をかけてもらう始末

3番目のブイを過ぎたところで、Garminがバイブレーションで30分が経過したことを知らせてくれました

1周目のまだ半分も泳いでいないのに、30分経過はちょっと遅いのでは?と思いましたが、自分としては、4ストロークでフォームを意識してしっかりと泳いでいるつもりでした

5番目のブイを過ぎてからは、陸に上がるまでは沿岸と並行して左側にロープが張ってあったので、いつもの左側での息継ぎでロープを常に確認して真っ直ぐに進めるようになりました

ヘッドアップして、もう周囲にはほとんど選手がいないのは認識していましたが、スイムが遅いのはいつものことなのであまりに気にしません

そして、ようやく、1周目を終えてスイムアップしたところ、周囲の選手はみなトランジションに向かっていたので、2周目を終えた先頭集団だったと思います

手元の時計を確認すると。。。予定の45分を大幅に過ぎて、なんと54分が経過!

ここで、「ああ、もう完走はできないな」と諦めました

スタッフの人に、2周目はここからですか?と聞いたら、「え?これから行くの?」となぜかビックリされてしまいました

が、頑張って2周目で少しでも挽回するために、Bタイプの選手がスタートを待っている前を、再び入水して、泳ぎ出しました

しばらく泳いだところで、ライフガードの人に止められます

「ああ、また方向がずれたか」と思ったのですが、ライフガードの方から「制限時間オーバーで失格です」と伝えられて、唖然 笑

え?

スイムは問題ないだろうと、1周目の制限時間が設定されていることさえ事前にチェックしておらず、1周目の制限時間って何?という状態

こんなことならスイムスキップを宣言すれば良かった。。。と思って聞いたのですが、スイムスキップは、2周目に入る前に宣言しないとダメというルールと説明されました

後で大会ガイドを読んでわかったのですが、スイムスキップは、1周目の制限時間以内で、かつ2周目に入る前に宣言する必要があったということで、制限時間をオーバーしていたワタシはどのみちスイムスキップはできませんでした



スタッフのボートに回収されて、陸に戻り、大会本部のテントで待機


ずーっと太鼓を叩いて応援してくれています!


霧が濃くなるなか、次々と選手がスイムを終えてバイクに向かうのをただ漫然と見つめていました


不思議なことに、まさかのスイム1周目の制限時間オーバーで失格となった衝撃にも、あっさりとした感情しか湧いて来ず、悔しいとか、取り返しのつかないことをしてしまったという気持ちは全くありませんでした

バイクをわざわざ離島まで持ってきて、それを乗らずにレースが終わってしまうことの理不尽さにも関わらず、まあこんなこともあるさ、とサラっと思えてしまったのは一体どうしてでしょうか??

1年のうちで最も忙しい1日となるはずが、最もヒマな1日に 笑

バイクバッグとスイムバッグを回収して、ほとんどの選手がスイムを終えたあと、バイクも回収にトランジションエリアに向かいました


残ったバイクは10台くらいでしょうか


出番のなかったサーヴェロ 笑


その後、スタッフの方に、フィニッシュエリア(車で30分くらい)まで送っていただきました


ランバッグを回収して、これで全て終了



あとは、バイクを漕いで、宿に戻りました

10. バイク

以下はバイクコースの景観です(レース翌日にレンタカーから撮影)





11. ラン

以下はランコースの景観です(レース翌日にレンタカーから撮影)

5km

6km

7km

8km

9km

10km

緩いとはいえアップダウンが果てしなく続くコースはかなり過酷ですね。。。

12. 夕食

宿に戻ってシャワーを浴びて、ウェットスーツやトライウェアを洗濯して、近くのHottoMottoの弁当を食べたら、あとはやることがなくなってしまったのでふて寝 笑


昼寝していたら、玄関で何やら笑い声が。。。なんと、Nさんがバイクで帰ってきました!

Nさんもバイク90km地点で関門に引っかかってしまい、失格になったそうです

いやはや。。。バラモンキングおそるべし

ということで、二人で反省会を兼ねて近くのとんかつ屋「かつ忠」に夕食に行くことに



ビールとつまみで乾杯、ワタシは普段全く飲まないのですが、今夜はヤケ酒 笑


豚骨ラーメン(あっさり薄味で超美味しかった!)で締めました


レース制限時間の20:30を迎えたころ、スマホにMさんからメッセージが着弾

「私はランの最後38km関門かかってしもた😭」

なななんと~!

佐渡Aもアイアンマンも完走しているMさんでさえ失格とは。。。

しかし、なんでランの38km地点に関門があるの??笑

アルコールも入って宿に戻って二人でバタンキュー、ワタシは1.5kmしか泳いでませんが 笑

13. バイクの梱包

DNFになった直後は、せっかく五島までバイク運んで来たんだから、翌日はバイクコース160kmを自走してみようと思っていたのですが、一晩寝たら、その気も失せてしまいました

朝6:00に起きて、もうバイクもさっさと梱包してしまおうと 笑


前輪を外します


後輪とペダルを外します


フレーム保護のためにプラスチックのアダプターを装着




レンチでディレイラーを外します


外したディレイラーを養生します


バイクをひっくり返して


サドルを外します


ハンドルを外します


意外にあっさりと段ボールに収納できたので、隙間にヘルメット、ウェットスーツ、シューズ類など詰め込みました


上手く詰めると前輪だけでなく後輪のホイールも入ってしまった


さらに、後輪のホイールバックまで折りたたんで入ってしまった 笑


なんと、全部入りで、行きより荷物が減った


200cmの制限で、バイク、ホイール、ヘルメット、シューズ、ウェットスーツまで全部入ることがわかりました!


車で体育館に運んで、発送の手続きも完了



宿をチェックアウトして、午前の便で帰る予定のNさんと空港に向かいます


プロペラ機が飛ぶかどうか微妙でしたが、無事に予定通り運航が決まって一安心


プロペラ機


Nさんを見送ったあとは、飛行場のレストランで朝食


五島牛肉重を美味しくいただきました


ワタシの便は17:25なので、レース翌日はレンタカーで島を観光する予定でいました

なので、これから観光に行ってきまーす!(観光ブログに続く)

[五島に点在するカトリック教会] レンタカーで福江島内の教会や観光地を巡る

こうして、五島長崎国際トライアスロン大会は見事に玉砕で終了

なぜスイムのタイムがこれほどまでに遅かったのは謎ですが、事前にスイムの練習をサボっていた(月に3kmくらいしか泳がなかった)天罰が下ったのでしょう

そして、慣れない4ストロークで激しく蛇行したのも敗因だったと思います

ブログの内容があまりに薄くて全然レースの参考にならずスミマセン。。。

以下は五島市公式チャンネルの映像です


以下はみいらくかなさんの映像です


レースのTrackerサイトはこちら

Aタイプ完走226人/出走331人
完走率68%

完走率の低さを見ると、相当レベルの高いレースでした!!

正式リザルト(Aタイプ)はこちら

X(旧ツイッター)で知り合いのそるてぃさんは、総合14位(男子40-44のエイジクラス優勝)と凄過ぎでした。おめでとうございます!


ギバれずレース結果はアレでしたが、このようなイベントの企画・運営に携わった方々、ボランティアの方々、応援してくれた友人や知り合いの方々、そして特に地元で応援してくれた小中学生のみなさん、本当に有難うございました!

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