[五島に点在するカトリック教会] レンタカーで福江島内の教会や観光スポットを巡る


五島列島の福江島には、多くの教会があり、それぞれ異なる歴史や特徴を持ち、五島のキリスト教文化を象徴する存在となっています。


その中でも特に有名なのが、福江教会、堂崎教会、水ノ浦教会、三井楽教会、そして井持浦教会とルルドです。


長崎国際トライアスロン大会の翌日、レンタカーで福江島を景勝観光で巡りました。

(以下「福江島に点在する教会群をめぐる教会巡礼の旅」というサイトの情報も参考にさせていただきました)。

1. 堂崎教会

堂崎教会(堂崎天主堂)は、長崎県五島市に位置する教会で、五島で最初の洋風建築として知られています。

1908年に完成し、煉瓦造・ゴシック様式の平屋建てです。内部は木造で、ステンドグラスには椿がモチーフとして使われています。

現在は、キリスト教弾圧時の資料を展示する資料館としても機能しています。


駐車場前は小綺麗な湾が



堂崎マドレーヌの店の自動販売機


駐車場から教会までは200mくらいの徒歩


建物が見えてきた


教会の入口




ゴシック様式の重厚な外観



表庭の銅像


右はマルマン神父とペルー神父像


左は聖ヨハネ五島殉教像、ヨハネ五島は1597年に捕らえられ磔の刑に処されました(享年19歳)


アルメイダの宣教碑


聖母像


像の台座にはカニが守護神のように潜んでいました


マリア像の高台から



教会内は資料館(撮影禁止)


布教時代から迫害を経て復活に至る信仰の歴史が展示されています。

帳方(隠れキリシタンの役職者)に受け継がれてきた「お帳(太陽暦)」(1634年)、ド・ロ聖教木版画(長崎県指定文化財[7])などの資料のほか、五島出身の二十六聖人のひとり聖ヨハネ五島の聖遺骨もマカオから里帰りして安置されています。


ド・ロ聖教木版画


この木版画は、まだキリシタン弾圧が続いていた幕末、長崎に来て布教と福祉事業に尽力し、信徒達から慕われていたド·ロ神父が、日本人絵師につくらせた聖教木版画で俗に「ド·ロ木版画」と呼ばれており、明治10年頃の作と伝えられています。

堂崎天主堂キリシタン資料館では、五島のキリスト教の伝来から迫害、そして自由と復活までの歴史の重さを肌身で感じることができました。

2. カトリック浦頭教会

カトリック浦頭教会は、、長崎県福江島の福江地区にある、キリスト教の聖堂です。


1888年に最初の聖堂が建ち、1921年に2代目聖堂が、さらに1950年に増改築され、1968年、集落の高台である現在地に現聖堂が建てられました。


現聖堂はノアの方舟をイメージして建設されています。


マリア像



ユニークな形状の建物


教会内部はカトリックにしては質素




3. 井持浦教会

井持浦教会は、長崎県福江島の玉之浦地区にある、キリスト教の聖堂です。


井持浦教会は五島の他の教会と同じく江戸時代末期に大村藩から五島に移り住んだ潜伏キリシタンにより信仰の歴史が始まりました。

井持浦教会の建っている玉之浦一帯は、五島に迫害の嵐が吹き荒れた明治初期、唯一迫害を逃れた地区です。

地元の伝承によると、大村藩が側近のキリシタン鶴田沢右衛門を五島に流刑にしたところ、五島の藩主は領地であった玉之浦の立谷(大宝寺所有)を与え、ここに住むことをゆるしました。

また玉之浦地区は島の中心地から非常に遠隔の地理的条件もあり、キリシタンの探索や迫害を逃れた理由ではないかのことです。

玉之浦カントリーパーク前の駐車場


井持浦ルルド 水の聖母堂



ルルドとは、フランスのピレネー山脈にある地名で、ここで湧き出た霊泉の水によって難病が癒されたと伝えられています。

井持浦教会にもルルドの洞窟があり、本場ルルドの奇跡の泉から取り寄せた霊水を洞窟の泉水に注ぎ入れたそうです。


レンガ造りの立派な教会


現在の建物は、1987年の台風の甚大な被害で取り壊され、翌年建立されたものです



教会内部




最後の晩餐の絵画が飾ってありました


教会ミサは、福江、浜脇、井持浦の3つの小教区で持ち回りで実施されているようでした


ルルドの洞窟


行って泉の水を飲み、あなた自身を清めなさい



井持浦ルルドの内部



ロザリオ、十字架、メダイ、絵はがきなどグッズ販売



4. 大瀬埼灯台

大瀬埼灯台(おおせざきとうだい)は、五島列島福江島の西端、大瀬崎の断崖に建てられた灯台です。


 灯台としての規模は大型であり日本屈指の光達距離を誇ります。 東シナ海を航海する船舶の標となっており、 『日本の灯台50選』の一つでもあります。

以下は五島市公式チャンネルの映像です


駐車場への登坂の途中から


荒波が岸壁に打ち寄せる迫力ある景観



駐車場のある大瀬崎園地



大瀬崎断崖には、祈りの女神像があります


第3駐車場から灯台までは徒歩、行きは下り坂のため約20分、帰りは上り坂になるため約40分


第1駐車場の見晴らし台



打ち寄せる波音が響きます


左側


右側


パノラマ撮影


映像


第3駐車場に到着


灯台が見える


せっかくなので、駐車場から大瀬埼灯台まで徒歩1.2kmを行くことにしました


第3駐車場から徒歩で灯台へ


森のなかを下ります



霧が出てきた


灯台まであと少し





最後は急峻な登り階段


ようやく到着



おおー素晴らしい景観だ!


福江島の最西端


パノラマ撮影


荒波がスゴイ迫力


映像





映像



しばらく佇んだあと、元の道を引き返します





まさに断崖絶壁、足がすくむ


足を滑らせたら一巻の終わり




帰りは登り基調で汗びっしょり


途中の見晴らし台へ


いよいよ霧が濃くなってきて


見晴らし台からは何も見えない



駐車場に戻り坂を下ります


いやはや、大瀬埼灯台では素晴らしい自然を満喫しました!


5. 水ノ浦教会

水ノ浦教会は、長崎県福江島の岐宿地区にある、キリスト教の聖堂です。


海を見下ろす丘の上に立つ純白の教会です


水ノ浦の信徒は、五島と大村の藩の政策による1797年の外海(大野・牧野・神ノ浦)5人の男性とその妻子の移住にはじまると伝えられています。

1880年に最初の教会が建築されましたが、老朽化にともない、奥の土手を削って広げ、1938年、鉄川与助設計施工の木造の優美な現教会に改築されました。


ロマネスク、ゴシック、和風建築が混合した白亜の美しい教会で、木造教会堂としては最大の規模を誇り、青空に尖塔がそびえる光景は絵になる美しさです。


高台にはヨハネ五島(26聖人の内の五島出身者)の像や、弾圧時代の牢跡もあります。

6. 鬼岳

旅の締めくくりは、鬼岳(おんだけ、標高315m)




小学生のメッセージカードにも五島の観光スポットとして一押しでした


鬼岳は噴石丘


駐車場から徒歩で登ります


福江島が一望できます


近くには天文台があります




Windows XPの壁紙のような風景


山頂に向かいます


山頂からの景観


霧もすっかり消えて視界は良好



こちらが市街地方面


そろそろ時間が来たので、レンタカーを給油して返却、空港に向かいました

7. 旅のおわり

五島つばさ空港に到着


長崎に向かうプロペラ機(ORC航空のATR42-600)



五島列島さようなら


こうして、6/13~16からの3泊4日の五島での滞在を無事に終えました


レースは早々にリタイアで残念な結果でしたが、五島の滞在は満喫することができました!

我が家はワタシを除いて妻子は全員カトリック信者なので、今度は家族旅行で聖地巡礼に訪れたいと思います。

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