【ライトセーバー『クロスガード』】カイロ・レンの廉価版モデルはどの程度使えるか!?

「スターウォーズ」シリーズに登場するライトセーバー (Lightsaber)、映画ではジェダイやシスが振り回して闘うシーンはとにかくカッコイイですよね。

そのライトセーバーを振り回して遊べるように、光刃の部分を樹脂製の刀身にLEDを仕込んだ製品について紹介します。

以前の投稿で、中国YDD社製のライトセーバーを紹介しました。

【スターウォーズマニア必見】YDD社の格安ライトセーバーをamazon.comで購入してみました

そのYDD社から、今度は「クロスガード」(Crossguard)という新製品が発売されました。

YDD社製のクロスガード

「クロスガード」は、スターウォーズ『フォースの覚醒』から登場した、カイロ・レンの使うライトセーバーです。

スターウォーズ「フォースの覚醒」より

YDD社のライトセーバーは実売価格1万円前後と格安なのですが、トイザラスなどで売っているライトセーバーのおもちゃとは違い、殺陣(チャンバラ)やスポーツ競技に耐える本格仕様で、製品のクオリティも高く、機能も驚くほど充実しています。

早速米国から個人輸入したので、機能や使い勝手など以下にレポートします(7月下旬からは日本のAmazonでも取り扱いが開始されました)。



1. カイロ・レンの「クロスガード」

カイロ・レンは、ハン・ソロとレイア姫の息子でありながら、ダークサイドに堕ちてしまったジェダイです。

カイロ・レン(スターウォーズ部のサイトより)

これまでスターウォーズで登場してきたライトセーバーは、すべて棒状だったのですが、カイロ・レンのライトセーバーであるクロスガードは、握り手の左右にも放出口のある独特の形状をしています。

これは、クロスガードのエネルギー源であるクリスタルが、ひび割れたカイバー・クリスタルで、非常に不安定なため、そこから放たれる余剰エネルギーを逃がすため左右の放出口からも短いプラズマの刃が放たれているそうです。

確かに映画でも、カイロ・レンのクロスガードは、普通のライトセーバーと違って、赤くメラメラと不安定に燃えているように見えました。

カイロ・レンのクロスガード

映画で使われているクロスガードの握り手部分(ヒルトと呼びます)です。

クロスガードのヒルト部分(カイロ・レンのライトセーバーサイトより)

映画の設定では、このクロスガードは、数千年前の古代から使われていたもので、カイロ・レン自らが現代の部品を使ってそっくりに制作したものということになっています。

スターウォーズ「フォースの覚醒」では、カイロ・レンがフィンやレイとの闘いでクロスガードを使っていましたね。

カイロ・レンとレイの闘い

フィンと闘うシーンでは、クロスガードの左右の放出口を活用してフィンを負傷させたのも印象に残っています。

実際にクロスガードを武器として使うとなると、持ち手の部分で怪我をしそうで危なくて仕方ないと思いますが。。。(笑)

2. 中国YDD社製のクロスガード

YDD社(正式名称はNingbo Hongyida Electronic technology Co.,ltd)は、中国のメーカーであり、廉価版ライトセーバーとして有名なセイバーフォージ社(Saberforge)のOEM供給メーカーでもあります。

正式には、YDD社の関連ブランドであるYDD GENIOUSが販売しているようです(米国では2019年6月から米国のamazonでの販売開始)。

オーダーしてから待つこと2週間、YDDの工場がある中国から国際配送便で届きました。

しかし、荷物受取時に、通関手数料などで、2,252円の支払いが発生してしまいました。。。

2,252円の支払い

米国アマゾンで注文すると、時折このような手数料が発生してしまうことがあります。どのような条件のときに発生するのかは不明です。。。

国際配送便

開封すると、クロスガードの段ボールが出てきました。


ブレードは分解されてそれぞれ丁寧に梱包されていました。


組立ては付属の6角レンチを使いますが、誰でもできる簡単な作業です。

3本のポリカーボネートの管をヒルトに組み込んで完成です!

完成品

スイッチを入れると赤いLEDライトが灯きました。

電源オン

室内照明を落としてスイッチを入れると。。。クロスガードの燃える赤が映えてなかなか良い雰囲気です!

室内照明を落とした状態

スイッチを入れるとライトセーバーらしいゴオーっという起動音が鳴ります(サウンドフォントは1種類のみ)。

ライトセーバーを振り回すと、ブオーンと唸る効果音は迫力満点、なかなかのリアル感です!

スイッチを長押しすると消音モードになります(このあたりの機能は、ヤングリングと同じ仕様ですね)。

新製品の特徴は、まず、その価格の安さです。

チャンバラにも使えるライトセーバーは、忠実に再現したレプリカモデルなどは、値段は30,000円~50,000円と高額なものが中心で、なかなか手を出しにくいのですが、このYDD社クロスガードは、実売価格が1万円程度と、非常にリーズナブルな価格で販売されています。

なぜそんなに安いのでしょう?

それは、このクロスガードが、YDD社のエントリーモデル製品をベースにして設計されているからです。

なので、米国などのカスタムセイバー製品のような、ライトセーバーのHilt部分の精巧な再現などはありません。

下がYDD社クロスガードのヒルト部分です。

YDD社クロスガードのヒルト部分

これは、YDD社がOEM供給セイバーフォージ社のヤングリング(Youngling)モデルと同じ構造です。

セイバーフォージ社のヤングリングのヒルト部分

実際のクロスガードの再現性は低い代わりに、既製品と同じ金型を流用してコストダウンを図っているのですね。

サイズは、Medium。ブレード部が72cm、ヒルトが30.5cm、全体では102.5cm。一般的な大人用のライトセーバーよりやや短めです。女性や子供にはちょうど良いサイズですが、180cm以上の長身の方にはやや短いかもしれません。

重さは約510gと、セイバーフォージ社のヤングリング(約310g)ほど軽くはないですが、ヒルト部がそれなりに重量感があり、むしろこのくらいの重さがあったほうが手にしっくりときます。

バッテリーは、電池内蔵ではなくUSB充電式となっています。これもヤングリングと同じ仕様ですね。

ブレードの太さは留意すべきポイントです。一般的なライトセーバーは1インチですが、このモデルは、7/8インチというやや細い仕様になっています。ブレードの着脱は可能ですが、1インチのブレードと交換できないので注意が必要です。

以下は実際に起動したときのビデオです。

YDD社クロスガードの起動と効果音

効果音は比較的大きめです。音量調整機能は付いていません。どうしても音量を下げたい場合は、ヒルトの末端のスピーカー開口部にティッシュペーパーなどを詰めるとある程度の調整は可能です。

以上、クロスガードのレビューでした。

私は米国のamazonから購入しましたが、今では日本のアマゾンからも配送料無料で購入できるようになりました!




3. 他社のクロスガード製品との比較

カイロ・レンのライトセーバーモデルは結構人気があるようで、いろいろな製品が手に入ります。

最も安価なのは、100均のダイソーで売っているコレです!

LIGHT BLADE

ちゃんとライトも付いて立派です。チャンバラやったら根元からポキッと折れてあっという間に壊れてしまいましたが。。。

アマゾンでもおもちゃとして1,000円以下の製品がいくつか出品されています。



これらの製品は、殺陣(チャンバラ)の耐久性はないので、比較対象にはなりませんね。。。

もう少しグレードの高い商品としては、ディズニーやスターウォーズ公認のライセンス製品があります。



東京原宿にあるトイサピエンスでも、あのハスブロ社製のクロスガードが売っていました(ハスブロ社とは、ルーカスフィルム社と契約していたマスターレプリカ社からの版権を受け継いだ玩具メーカーで、日本ではタカラトミーなどが代理店です)。

原宿のトイサピエンス

ハスブロ製のクロスガード

お値段は40,800円と、ちょっと手が出せません。。。

一方、殺陣(チャンバラ)の耐久性があるカスタムセイバーとしては、ウルトラセーバーズ社のフランベルジュが有名です。

オーダー時に、色からボタンの形状、効果音など様々なオプションを自由自在に組み合わせることができます。

フランベルジュ

フランベルジュには最新型のV2もあります。ヒルトの形状が複雑になっていますね。

フランベルジュ V2

細部まで本物を見事に再現しており製品の完成度は流石ですが、オプションなど込みで40,000円~70,000円とかなりのお値段がします。

カスタムセイバーの多くは、4本の単4の乾電池駆動となっており、これが結構な重さなので、平均的な日本人にとってはこれを振り回すのはかなり力が必要となります。

これらはもちろん、サイトからの注文となるので、個人輸入で購入することになります。

個人輸入は、日本までの送料も5,000円以上と高く、また初期不良など保証を受けるのに制限があり、英語のやり取りも必要となります。

高価なライトセーバーを安心して購入するには、やはり国内の専門のショップで購入することを強くお勧めします。

国内専門のショップだと、「ライトセーバースタイル」 というネットショップが品揃えも豊富で評判も良く、おススメです(私もこのショップから、セイバーフォージ社のヤングリングを入手しました)。

ウルトラセイバーズのフランベルジュV2をはじめとして、クロスガードのライトセーバー各種、取り揃えも豊富です。




フランベルジュV2(画像クリックで商品サイトへ)

フランベルジュV2のようなカスタムセイバーは、YDD社製のクロスガードとは次元の違う精巧さと、殺陣(チャンバラ)やスポーツ競技に耐える仕様を兼ね備えています。

カスタムセイバーは、殺陣(チャンバラ)に耐える仕様とはいうものの、その複雑な構造上、どうしても故障や不具合のリスクがあります。

海外のサイトからの個人輸入のほうが、本体価格は安く思えますが、高い送料や、アフターサービスのコストを考えると、ライトセーバースタイルのような国内のショップから購入するほうがトータルでは結果的には割安になります。

4. チャンバラ(セーバーファイティング)

前述のように、この製品は、チャンバラ(セーバーファイティング)やスポーツ競技に耐える仕様になっています。

余程乱暴に扱わない限りは、床に落としてしまったり、何か硬いものを斬り付けても割れたり壊れることはありません。

ライトセーバーの楽しみは、振り回したり、チャンバラ(セーバーファイティング)ができることですね!

以下のビデオでは、次女がライトセーバーを、巷では「アナキン振り」と呼ばれる振り回し方をやっています。クロスガードは柄の部分が飛び出しているので、「アナキン振り」はちょっとやりにくそうです。

クロスガードのアナキン振り

ヒルト部分はシンプルな造りなので、振り回すときのフィット感はむしろカスタムセーバーよりも良いです。

クロスガードはダークサイドのライトセーバーですが、次女はすっかり気に入ってしまいました。




次女がもし本当にダークサイドに堕ちてしまったら、私にもハン・ソロと同じ運命が待っているのでしょうか。。。(汗)

5. ライトセーバー殺陣教室

拙宅のライトセーバーのコレクションも気が付けば5本目となりました。セイバーフォージ社のヤングリングを除くとすべてYDD社製です。

拙宅のライトセーバーのコレクション

以下は、私が次女と一緒に通っているライトセーバーの殺陣教室について紹介します。

下のビデオは「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」から、ドゥークー伯爵とオビ=ワンの闘い(途中で相手がオビ=ワン/アナキンからヨーダに変わります)です。

Count Dooku vs Obi Wan Kenobi, Anakin Skywalker & Yoda

殺陣教室では、このような映画の決闘シーンをできるだけ忠実に再現して、ライトセーバーで練習(修行)をしています。

ドゥークー伯爵(次女)が負傷して倒れているオビ=ワン(私)にとどめを刺そうと振りかざしたところで、映画ではアナキンが咄嗟に飛び込んでライトセーバーを交わして、その後オビ=ワンのライトセーバーを受け取って2本のライトセーバーで反撃に出るシーンです。

この殺陣では、ちょっとアドリブを入れて、途中でドゥークー伯爵とアナキンが入れ替わっています。

ドゥークー伯爵とオビ=ワン/アナキンの闘い

以下は、その続きで、オビ=ワンとアナキンが倒れたあとのドゥークー伯爵とヨーダの闘いです。

映画ではヨーダは空中回転を繰り返してピョンピョン飛び跳ねるのですが、それは流石に真似できません。ヨーダ(次女)は代わりに何度も回転するので結構大変な役柄です。

ドゥークー伯爵とヨーダの闘い

以上、ライトセーバーを使った殺陣教室の紹介でした。

以前の投稿でも書きましたが、今年になって、ライトセーバーを使ってのチャンバラが、フランスでフェンシングの正式競技の種目に正式に採用されました。

以下のYouTubeを観ると、ライトセーバーでのチャンバラが、単なる遊びの次元を超えているのが良くわかります。

Star Wars duel on Fencing World Championships

このように、ライトセーバーは、単なるオモチャを超えて、殺陣教室のようなスポーツとしてストレス解消や、ジェダイの気分になりきって楽しむことができます。

また、自分の好みのライトセーバーをコレクションとして増やしてゆくのも楽しみの一つです。

ライトセーバーはまだまだ一部のマニアの世界ですが、今年はスターウォーズの最新作の公開も控えているので、少しでもたくさんの人にライトセーバーの楽しさが拡まってくれれば。。。と思います。

(2023年2月25日追記)

ライトセーバーを使った殺陣教室「TOKYOSABERZ殺陣教室」ですが、最後に行ったのがもう3年以上前。。。

久し振りにホームページにアクセスしたら、大変残念なことに、教室は終了していました。


※ TOKYO SABERZ 殺陣教室は会場確保の問題から、2022年2月19日で終了しました。6年間の長きの間、ご愛顧いただきありがとうございました。以下の記事内容は記録として保管します。

最後に通ったのは、2019年の12月だったと思います。

その後、コロナが蔓延したのと、次女が中学生になったこともあり、いつの間にか教室に行かなくなってしまいました。

ヤマさん、カワさん、ゆりえさん、本田店長。。。そのほかにもたくさんの方に大変お世話になりました。改めて感謝の気持ちで一杯です。

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