【SPARROW360】激安で購入したAEE社製のカメラ付きドローンは、どの程度遊べるか?

数年前からドローンの製品が増えてきましたが、価格も高いし、何よりも都内では飛ばす場所がほとんどないことから、購入は見送ってきました。

が、最近ネット通販(ひかりTVショッピング)でSPARROW360というAEE製のドローンが、激安で売り出されていたのを見つけて購入、実際に試してみたところ、思った以上に高機能でビックリ!

AEE製ドローン SPARROW360

以下はそのレポートです。

1. 【注意】ドローンの屋外飛行について

ドローンを屋外で飛ばすのは、東京のような人口密集地区では厳しく規制されており、重量が200g未満であっても、ほぼすべての自治体が公園や公共施設内での飛行を禁止しています。

ドローンを飛ばすことのできない「人口集中地域」は、総務省の「地理院地図」のサイトから確認することができます。

人口集中地域

この地図を確認すると、都内のほぼ全域が人口集中地域に指定されているのですが、例外が、JR青梅線昭島駅の西に位置する多摩川河川敷(羽村駅の近くまで)です。

ここは人口密集区域の飛行制限の対象外となっており、一見、河川敷でドローンを飛ばすことができそうです。

が、多摩川河川敷は、河川管理者の管理下にあり、ドローンの飛行は実質禁止されているので、許可なくドローンを飛ばすことは禁止されています。

背景には、2015年に首相官邸にドローンが落下した事故や、2017年に岐阜県で空中から菓子をまいていたドローンが墜落して6人が負傷した事件など、ドローン墜落とそれに伴う規制強化の流れがあります。

ドローンを無許可飛行で飛ばして警察沙汰になると、罰金20万+前科一犯となってしまうので、くれぐれも気軽な気持ちで飛ばしてはいけないことを留意する必要があります。

2. SPARROW360 カメラ付きドローン

SPARROW360は、中国AEE社製の小型ドローンです。

ドローンメーカーとしては、中国のDJI社が有名ですが、AEE社はDJI社に次ぐシェアを誇り、1999年に中国・深圳で設立されたドローンのグローバルリーディングカンパニーです。

SPARROW360

特徴としては、SPARROW(スパロウ)は、4面障害物自動回避センサーを搭載し、プロペラ内蔵型、操作は通常のスマホにアプリをインストールして使います。

価格.comの「ドローン・マルチコプター 人気売れ筋ランキング」では、第28位。30位以内のドローンでは最安値6,980円で、最も安いドローンとなっています。

価格.com

発売日が2017年7月なので、比較的新しいモデルですが、発売当初の価格が3万9,290円(税込み)だったので、2年間で80%以上価格が下落したということです。。。

3. ひかりTVショッピングでの激安販売

NTT系の「ひかりTVショッピング」は、激安通販としてたびたびキャンペーンを行っており、今回も「激安★超特価商店街」のサイトで見つけました。

激安★超特価商店街

ひかりTVショッピングでの激安販売

6,980円の販売価格に、通常の1%クーポンで69ポイントに加えて、ポイント55倍クーポン適用で3,726円相当のクーポン、さらにLINEID連携で1,200円相当のクーポンを獲得したので、

6,980円 - 69円 - 3,726円 - 1,200円 = 1,985円

と実質 1,985円という激安超特価で入手することができました。

ひかりTVショッピングでのクーポン獲得状況

おまけに、本体にプラスで、microSDHC 16GB CLASS10が付属してきました。

ここまで安く買う事ができると、もはや発売当初の3万9,290円という価格は一体何だったのかと考えてしまいます。まあ、世の中こんなことばかりだと、いつまでたってもデフレ不況から脱却できないのですが。。。

4. 製品概要

同梱品は、本体、バッテリー(2個)、充電器、コーナーガード、そして説明書やUSBケーブルなどです。

パッケージ

同梱品一式

なかなか立派なキャリングケースが付属してくるのは有難いですね。

キャリングケース

この製品は、コーナーガード4点が付属しているのですが、コーナーガードを取り付けた状態では、付属のキャリングケースに収めることができない点が残念。

本体(コーナーガードなし)

本体(コーナーガードあり)

製品の詳細については、こちらのYouTubeの動画をご覧ください。

SPARROW360

また、SPARROW360の販売代理店のソフトバンクC&Sのホームページには、カッコイイイメージビデオが観れますよ。

SPARROW360

本体の重量は270g(バッテリー込み)と200gを超えるので、改正航空法の規制対象に引っ掛かってしまいます。が、前述のとおり、重量に関係なく、都内ではドローンを飛ばせる場所がありません。

本体にバッテリーを取り付けたままにしておくと、すぐにバッテリーが放電してしまうので、バッテリーは必ず取り外した状態で保管する必要があります。

5. 室内飛行

実際に室内で飛ばしてみました。

まずは本体にバッテリーを装着すると、確認のビープ音が鳴ります。そして、本体上部の赤い電源ボタンをONにすると、やがてまたビープ音が鳴ります。

本体の準備は以上です。

この状態で、スマホのWiFiからAEEの信号を選択して接続します。これでスマホとドローンが接続されたことになります。

次に、スマホにインストールしたAEEアプリを起動します。

AEEアプリ

機種選択の画面で、中央のSPARROWを選びます。すると、SPARROWの画面になるので、「接続する」を選択すると、本体のカメラからのライブ映像とコントロール画面が重なったものが出てきます。


これで準備完了!

左下の青いアイコンを押すと、ドローンが自動的に浮上しました!

ドローンの室内飛行

映像のとおり、コントローラで上下含めて3次元方向に自由自在に操作できます。

4面障害物自動回避センサーをONにすると、自動的に障害物を回避してくれるので、何もしなくても操作できてしまうほど飛ばすのは簡単です。

実際に、飛行させて静かに手のひらに着地させることも難なくできました。

もちろん、飛行中にカメラを使ってドローン撮影することも可能です。カメラの向きはマニュアルですが、アングルを調整することができます。

カメラを使ってドローン撮影

飛行時間はカタログスペックでは、8~10分くらいということですが、実際はもう少し短いようです。予備バッテリーが付属しているのは大きいです。

また、室内で飛ばす分には問題ないのですが、キーンという結構大きなノイズを発するのと、床にある紙など軽いものはすべて吹き飛ばしてしまう(ソファの下の埃も噴き上げてしまう)ので、注意が必要です。

飛行中のドローン

以上、SPARROW360 カメラ付きドローンを試してみた結果です。

操作性も良いし、室内で楽しむという制限付きでもなかなか面白いオモチャだと思います。

これで、飛行中の音がもっと静かになれば言う事ないのですが。。。

今後はドローンの性能も値段も中国メーカーの力で一層進化するのでしょう。今後のドローン技術の発展に期待です。

(2019年8月18日追記)

【さようならドローン】

「人口集中地域」は、総務省の「地理院地図」のサイトのほか、SORAPASSというドローン専用飛行支援地図サービスのサイトからも確認することができます。

SPORAPASS

神奈川県逗子市に遊びに行く機会があったので、逗子近辺でこのドローンを合法的に飛ばせる良い場所がないか探してみたところ。。。



ほとんどの場所がダメですが、逗子市小坪にある披露山公園と大崎公園というところが飛行可能地域になっています。


YouTubeを調べるとこんな素晴らしい動画が。。。!

大崎公園でのドローン飛行ビデオ

これはもう行くしかありません!

ということで、台風10号接近の真っ只中の強風の日に、大崎公園まで行ってきました。

大崎公園は、相模湾に突き出した岬の頂上にあります。

駐車場がないため、披露山公園の駐車場(無料)へ停めて10分ほど歩かなければなりません。

地図をみると、入口近くに道路は通っているようなので、とりあえず現地に行ってみました。

すると。。。

公園の前の道路は、「披露山庭園住宅」という有名芸能人や、大企業の創業者や社長が住むことでも知られる超高級住宅地の敷地内で、用事のない車は立ち入り禁止になっていました。

披露山庭園住宅の入口

仕方なく、「披露山庭園住宅」の入口にある駐車場に車を停めて、10分ほど歩いて公園に行きました。

披露山庭園住宅の街並み

街並みは、ここは本当に日本かと見紛うほどの豪邸が建ち並んでいます。。。スゴイの一言。

10分ほど歩いてようやく大崎公園の入口に辿り着きました。

大崎公園の入口

入口を入ると急坂が続きます。

3分ほど歩くと、ようやく高台の上に出ました!




そして、この木製ベンチの上にドローンをセットして飛び立たせたところ、いきなり急上昇、そして強風に乗ってドローンはあっという間に海の彼方へ飛んで行ってしまいました。。。

いろいろ近くを散策しましたが、ドローンは結局見つかりませんでした。。。

こんな強風の日に飛ばしたのがいけなかったですね(おわり)。

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