[山陰ゆ~らりローカル列車の旅] 米子~御来屋~倉吉を巡る


皆生トライアスロン大会の翌日、山陰地方をローカル列車でのんびりと観光してきました。


JR山陰本線の各駅停車で、米子駅から倉吉駅までを往復する旅です。

「山陰最古の駅」御来屋駅で途中下車し、日本海沿いの「お魚センターみくりや」で岩ガキなど新鮮な魚介のランチを堪能。

ランチのあとは、再び列車で倉吉駅に向かい、江戸時代の古い商家の町並みの残る白壁土蔵群を散策しました。

トライアスロンの翌日で足腰のダメージには、身体に優しい旅を満喫しました。

1. 鳥取県

鳥取県は、日本の中国地方に位置する県です。


以下はWikiからの引用です。

県庁所在地は鳥取市。

日本海側にあり、山陰地方の東側を占める。面積は約3,507平方キロメートルと全国で7番目に小さく、人口は約55万人で最も少ない。

基礎自治体は4市14町1村で、市の数も最も少ない。

春と秋は好天の日が多く、夏は南風によるフェーン現象で猛暑日となることもあるが、平野部でも熱帯夜は少ない。

(引用おわり)

(出典:マピオン

鳥取県というと、まず思い浮かぶのが「鳥取砂丘」ですね。

(出典:とっとり旅

鳥取砂丘は、鳥取県の東部にある鳥取市の日本海に広がっている海岸砂丘です。


今回起点となる米子は、県の西側の日本海沿いにあります(皆生温泉の近く)。

鳥取砂丘は、米子からは82kmと遠く、高速バスを利用しても片道2時間20分かかるということで今回は断念。

(レースの翌日に自転車で往復自走できる無限の体力があれば別ですが 笑)

鳥取県は、豊かな自然を背景に果物、魚、カニなど、海の幸や山の幸が豊富にあります。

なかでも、鳥取のイワガキは大きいもので長さ20cm、重さ1kgにも達し、素潜り漁等で採られた天然ものです。 

 冬のマガキと違い初夏からお盆にかけてが旬で、鳥取の夏の究極の味覚だそうです。


これはもう食べに行くしかない!笑

2. 山陰本線(米子~御来屋~倉吉)

イワガキを食べる場所を調べたところ、山陰本線で米子から30分ほどの御来屋という場所に、「お魚センターみくりや」いう場所があることがわかりました。


そこで、米子駅を午前中に出て、山陰本線で御来屋へ行き、お魚センターみくりやでランチを食べた後、再び山陰本線に乗って倉吉まで行き、市内観光をしたあとに米子に戻る計画を立てました。

米子~御来屋~倉吉

山陰本線の各駅停車でゆ~らりと車窓からの風景を楽しみながらの旅です。

大会翌日で足腰はボロボロですが、ローカル列車での旅ならば問題ない 笑

3. 米子~御来屋

今回滞在したホテル(米子ワシントンホテルプラザ)は米子駅の正面という


駅前には、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」をベースにしたモニュメントが。


御来屋駅まで片道切符を購入


午前11:28発の各駅停車に乗車しました


車内は空いています


先頭車両には運賃箱や料金表のディスプレイなど


日野川を渡ります、前方に見えるのは王子製紙の工場


長閑な田園風景、田んぼの中央にサギがいます


淀江駅、近くには国内最大級の妻木晩田遺跡(むきばんだいせき)が


しばらく単線に


風力発電のプロペラ、レース中も見かけた


ここにも


御来屋駅に到着、出迎えの子供がカワイイ


山陰最古の駅舎


時刻表をチェック、13時台は1本もない


駅前、あるのは自販機だけ、期待していたとおり


駅舎


駅から「お魚センターみくりや」まで徒歩10分

ラーメン・うどんのさいを食堂、営業している様子はない


というか、人っ子一人見かけない


東区公民館、とある


都会の喧騒とは対極だ


御来屋の交差点


味彩屋むつみ、ここも営業中ではなさそう


日本海が見えてきた


それを臨む墓地


団地の奥に「お魚センターみくりや」の建物が!


ついに到着


4. お魚センターみくりや


1階が生鮮売り場、2階が食事処


定食のメニュー


車での来客が中心で、食事処は満席

記名して待っている間に生鮮市場を散策


真サバ1本700円、刺身用とあるので新鮮なのだろう


白イカ200円、天然岩ガキ480円は売切れ


ここには天然岩ガキ盛り1,000円


これを食しにやってきた 笑


こちらは調理済み


アカラという名前の魚、調べたら別名ハツメといってメバルの1種だそうです


15分ほどの待ち時間で順番が来ました


先に注文を済ませます


さしみ定食(1,500円)


うまそー


定食に加えて、イワガキ(500円)を単品で注文


で、でかい。。。!!


イワガキは濃厚で超クリーミー、ウマウマでした!


とっとりの天然岩ガキはサイコーですね


地魚料理「恵比寿」ご馳走さまでした!

5. 御来屋~倉吉

食事のあとは、近くの海岸沿いを散策


700m先の海岸展望所に向かう


のんびり歩く(筋肉痛でゆっくりとしか歩けない)


社員寮、誰も住んでいる気配はない


社員寮の裏手


日本海はいいよね


防波堤が続いている


足元を黒い何かがカサカサと。。。


フナムシでした(下は閲覧注意)


廃屋、元はなんだったんだろう


理容みたに、ここも営業していない


誰一人見かけない


西部地区ペタンク交流会


ペタンクとは調べたら1910年に南フランスで生まれた、誰でも楽しめる球技で、ヨーロッパを中心に普及しているスポーツでした。


御来屋駅に到着


境港~御来屋間開通が1902年、ふむふむ


切符の発券台も昔の姿のまま


紅茶列車なんてあったんですね


山陰線のあゆみ


当時の運賃表もそのまま


太平記潮風コース案内図


待合室、誰もいない


駅舎に接したみくりや市はお休みでした


ホームで電車を待つことに


列車到着のアナウンスが



列車到着時の映像です


御来屋から倉吉までは1時間です


長閑な風景が続きます。。。


今日は天気が持って良かった


由良駅に到着


漫画『名探偵コナン』の作者、青山剛昌(あおやまごうしょう)先生の出身地


外の景色を眺めていたら睡魔が。。。気付いたら倉吉駅に着いてました 笑


倉吉駅は大きく立派


アニメ聖地でもあるんですね(ひなビタというアニメキャラ)


倉吉市街地は、駅からは遠いのでバスで移動します

6. 倉吉市街

駅前のバスロータリーに市街行のバスがちょうど来たので飛び乗りました。

15分ほどで市街地に到着


立派な観光案内所だ~


しかし人がほとんどいない。。。


というか、案内所が閉まっている!?


なんとトレイも施錠されていて利用不可

時刻は午後3時30分、今日は3連休の最終日というのに、これは一体どういうことでしょうか。。。

倉吉白壁土蔵群に到着


あれ。。。誰もいないぞ


ここは観光地ではないのか


店は営業中の様子


でも誰もいない


立派な屋敷


案内図もわかりやすい



●江戸時代から大正時代にかけて建築された古い商家の町並みと白壁土蔵群
●昭和期の看板などが数多く残る商店街
●伊能忠敬がおよそ200年前に測量して歩いた道筋がそのまま残る八橋往来
●南総里見八犬伝のモデルとなった忠義公と8人の家臣が葬られている大岳院

と、観光地として人気なのではなかったのか


金賞の垂れ幕が掛かっているが






店も開いているが


観光客はおろか、人を見かけない



弁天参道の細道に入る


おお、立派な山門


境内立ち入り禁止になっていた


店の外には待ち客用の椅子が


白壁と赤瓦のコントラストは見事でした


赤瓦





お洒落な小物店


ここは閉店中


お、ここは入れそうだ


中に進むと


中庭が


間口が狭く、奥行きが長い『町家』ですね


京都の先斗町を思い出す


広い和室


抜けると


ひなビタが


こんな感じ


ひなビタはあちこちに


ひなビタは10周年だそうです


以下はひなビタの解説です(アニメツーリズムより)

とある地方都市・倉野川市にある日向美商店街は、新しく建設されたショッピングセンターに押され、すっかりひなびた雰囲気に。そんななか、商店街で生まれ育ったまり花、一舞、咲子、めう、凛の5人が、地元に活気を取り戻すためにバンド「日向美ビタースイーツ♪」を結成する。

地元を愛する女の子たちが自分たちで作った楽曲で地域活性化を目指す姿を描く。WEBやSNS、ゲーム、楽曲配信などを使った、新感覚のキャラクターバンドコンテンツ。

うー-ん、このアニメによる活性化は果たして成功したんだろうか。。。

里見八犬伝ゆかりの地


裏路地の中華料理店(閉店中)


ここにもひなビタの飾りが


良く見ると


ちくわんグランプリ優勝(2017年、2018年)


この街は一体どうしてしまったのか??

謎が謎を呼ぶが、電車の時間があるのでバス停に戻りました


倉吉駅前のお土産屋さんも閉店中


というか、営業時間が9:30~13:00に変更されている


幸いにもセブンイレブンでお土産を販売していた


おみやげコーナー


山陰の味「大風呂敷」という菓子を買いました


帰りは米子駅までの1時間15分ほどの電車の旅でした

7. ローカル列車の旅を終えて

今回は期待どおりのローカルな旅ができて大満足でした。

特に、御来屋での岩ガキの味はサイコーでした!

一方、倉吉などの観光地の過疎化が進んでいる状況は、深刻だと感じました。

こちらの記事によると、倉吉の過疎化問題は先の市長選でも争点だったようです。

10年前のひなビタのアニメ効果による街おこしは成功したようですが、今はその勢いも衰えてしまったようです。

ところが、倉吉市は、なんと、全国住みよさランキング2021で総合評価が全国で第5位の町なんですよね。


観光地が過疎化しているにも関わらず、町自体の住みやすさは全国有数という、倉吉市は実に不思議な町です。

コロナ禍による地方の観光業へのダメージは、都会で暮らしていると見えにくいですが、ニュース報道もされない鳥取県のような地方の状況は深刻です。

そんな状況のなか、東京都のコロナ感染者数はついに30,000人を超えて過去最高となってしまいました。

一刻も早いコロナの収束を願うとともに、これからのコロナと共存する時代に、地方の活性化に貢献できることは何か、今回の旅行を機に開眼させられた気持ちです。

[灼熱の皆生を完走] 第40回全日本トライアスロン皆生大会 (2022年) 参戦記

コメント