[世田谷区の特別保護区 春の一般開放 2022] 経堂五丁目特別保護区を散策


今日は世田谷トラストまちづくりの特別保護区一般開放イベントで、経堂五丁目特別保護区を散策してきました。


この特別保護区は、閑静な住宅街の一角にある庭園です。

いつもは立ち入り禁止の保護区ですが、今日はまずまずの小春日和のなか、散策を満喫することができました。

1. 経堂五丁目無原罪特別保護区

経堂五丁目無原罪特別保護区は、東京都世田谷区経堂の、閑静な住宅街の一角にある、元世田谷区長の長島壮行氏が所有していた庭園です。


小田急線千歳船橋駅/経堂駅より徒歩10分

一般財団法人世田谷トラストまちづくりが、ボランティア団体と連携して管理・運営を行っています。

(以下は世田谷トラストまちづくりのホームページからの引用です)

世田谷区では、樹林地や水辺地、動植物の生息地など、貴重な自然の残されている民有地を「特別保護区」として指定しています。現在、4ヶ所が指定され、当財団がボランティア団体と連携して管理・運営を行っています。

4ヶ所のうち、 「烏山弁天池特別保護区」 は常時開放していますが、 「深沢八丁目無原罪特別保護区」 と 「経堂五丁目特別保護区」 は決められた開放日のみの一般開放となっています。また、 「神明の森みつ池特別保護区」は制限つきサンクチュアリとなっており、開放は年数回の観察会実施時に限られています。

みどりの少ない世田谷地域にあって、ここ経堂五丁目特別保護区は、樹林地と湧水の池からなる貴重なオアシスです。

春先には、コブシやモクレン、そして区内では珍しいエドヒガンザクラの花が、池の水面を美しく染めます。独特の香りが漂う園内は、植物たちが春を謳歌しているようで、一年でもっとも美しい姿を私たちに見せてくれます。また、この湧水池は、なぜか湧き出し口がどこにあるのかがはっきりしません。昔々、大男のだいだらぼっちが歩いた足跡が池になったという伝説もある不思議な池です。

ここでは、 「特別保護区ボランティア養成講座」 を実施し、特別保護区の自然環境を区民と行政が協働して守り、その素晴らしさを次代へ伝えていく体制づくりを目指しています。また一般開放の際には、保護区内の自然や魅力を来場された方へ解説しています。

(引用おわり)

経堂五丁目特別保護区は、世田谷区立桜丘小学校の北側の住宅街、世田谷区立長島大榎公園に隣接しています。

元世田谷区長の長島壮行氏が所有していた土地で、貴重な自然が大切に守られてきた樹林地と湧水の池からなる個人の所有地でしたが、平成4年に保護区に指定された場所です。

2. 特別保護区 春の一般開放イベント

2022年 特別保護区 春の一般開放イベントは、3月19日(土)20日(日)26日(土)27日(日)4月2日(土)、3日(日)の6日間に開催されています。



いつもは立ち入り禁止の保護区ですが、毎年春季6日、秋季4日の期間だけは一般に無料開放されます。

昨年の秋季の一般開放にも訪れました。

[世田谷区の特別保護区 秋の一般開放 2021] 経堂五丁目特別保護区を散策

秋季は、モミジなどが色づく季節と重なり、色鮮やかな紅葉と湧水によってできた池の風景を楽しみましたが、春季は、3種類の桜(カワヅザクラ、ソメイヨシノ、ジンダイアケボノ)と、世田谷名木百選にも選定されているモクレンが見どころです。


緑が少ない世田谷地域の中ですが、湧き水でできた池の周りでは高木や山野草、種々の鳥や虫などの生き物が楽しめ、とても貴重な場所になっています。

3. 敷地内の散策

2022年3月20日(日)に訪問。今日の天気予報は、最高気温15℃、最低気温5℃、晴れのち曇りで、まずまずの小春日和でした。




入口で、恒例のフィールドビンゴの用紙を受け取ります


子供たちもフィールドビンゴを楽しみながら庭を散策


特別保護区で採取されたセミの抜け殻


順路に沿って散策スタート


パネル紹介、いろいろな生き物がいます


モクレン(紫木蓮)がちょうど見頃でした







タチツボスミレ


見落としてしまうほど小さく可憐な花


ムサシアブミ


葉がアブミ(馬具の一種)に似ているのでそう呼ばれます



秋は真っ赤な実でした

ムサシアブミ(2021年秋)

ヒトリシズカ


こちらも見落としてしまうほど可憐な花



シャガ


花は一日で枯れてしまいますが、次々と咲くそうです



サンショウ


まだ小さいですね


センリョウ、果実はないです


世田谷名木百選のモクレン


立派な大樹です


センリョウとマンリョウ


センリョウの実は葉の上に、マンリョウの実は葉の下につきます


ダイダラボッチ池



二つの弁天楼


池のほとりからの景観が素晴らしい。。。



コクチナシ、まだ実はついていませんでした


キショウブ



池沿いを進みます


シラカシの大木



オオネコヤナギ



珍しいナギイカダ


葉(実は枝が変化したもの)の上に咲いている微小なの花を探します


発見!




ここにも


赤い実も発見



今回も花や実を見つけることができました

フクジュソウ



マンリョウ


シラン、まだ花は咲いていません


ハナズオウ



この黒い実はなんだろう?


キミノマンリョウ


ヤツデ



オオハナワラビ


コブシ



コブシの花は、「ねえ とうさん」(佐野洋子)という児童書に出てきます。

「ねえ とうさん」

「とうさん、いつ、かえってくるの」
「もうすぐよ。こぶしのはなが、さいたらね」
「あ、ひとつ さいている。ほらほら」
「あれは、しろいとりよ」

娘たちが幼少のときに良く読んであげました。。。

ノシラン



ホウチャクソウ




ハナニラ


シロヤマブキ



ナンテン



タマサンゴ


キランソウ


あ、プレートに虫 笑


コドラート


キチジョウソウ


マンリョウ



以上で散策を終了、今回も楽しかったです!

保護区の柵外からはこんな感じです







毎度のことですが、このような特別保護区をボランティア活動で整備してくださっている世田谷トラストまちづくりの関係者の方々には心から感謝です。

特別保護区の春の開放は、6日間と多く開催されているので、次は桜の咲く4月ごろに再び訪れてみようと思います。

[世田谷区の特別保護区 秋の一般開放 2021] 経堂五丁目特別保護区を散策

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