[世田谷区の特別保護区 秋の一般開放 2021] 経堂五丁目特別保護区を散策


今日は世田谷トラストまちづくりの特別保護区一般開放イベントで、経堂五丁目特別保護区を散策してきました。


この特別保護区は、閑静な住宅街の一角にある庭園です。

いつもは立ち入り禁止の保護区ですが、今日はちょうど秋晴れの日和にも恵まれて、散策を満喫することができました。

1. 経堂五丁目無原罪特別保護区

経堂五丁目無原罪特別保護区は、東京都世田谷区経堂の、閑静な住宅街の一角にある、元世田谷区長の長島壮行氏が所有していた庭園です。


小田急線千歳船橋駅/経堂駅より徒歩10分

一般財団法人世田谷トラストまちづくりが、ボランティア団体と連携して管理・運営を行っています。

(以下は世田谷トラストまちづくりのホームページからの引用です)

世田谷区では、樹林地や水辺地、動植物の生息地など、貴重な自然の残されている民有地を「特別保護区」として指定しています。現在、4ヶ所が指定され、当財団がボランティア団体と連携して管理・運営を行っています。

4ヶ所のうち、 「烏山弁天池特別保護区」 は常時開放していますが、 「深沢八丁目無原罪特別保護区」 と 「経堂五丁目特別保護区」 は決められた開放日のみの一般開放となっています。また、 「神明の森みつ池特別保護区」は制限つきサンクチュアリとなっており、開放は年数回の観察会実施時に限られています。

みどりの少ない世田谷地域にあって、ここ経堂五丁目特別保護区は、樹林地と湧水の池からなる貴重なオアシスです。

春先には、コブシやモクレン、そして区内では珍しいエドヒガンザクラの花が、池の水面を美しく染めます。独特の香りが漂う園内は、植物たちが春を謳歌しているようで、一年でもっとも美しい姿を私たちに見せてくれます。また、この湧水池は、なぜか湧き出し口がどこにあるのかがはっきりしません。昔々、大男のだいだらぼっちが歩いた足跡が池になったという伝説もある不思議な池です。

ここでは、 「特別保護区ボランティア養成講座」 を実施し、特別保護区の自然環境を区民と行政が協働して守り、その素晴らしさを次代へ伝えていく体制づくりを目指しています。また一般開放の際には、保護区内の自然や魅力を来場された方へ解説しています。

(引用おわり)

経堂五丁目特別保護区は、世田谷区立桜丘小学校の北側の住宅街、世田谷区立長島大榎公園に隣接しています。

元世田谷区長の長島壮行氏が所有していた土地で、貴重な自然が大切に守られてきた樹林地と湧水の池からなる個人の所有地でしたが、平成4年に保護区に指定された場所です。

2. 特別保護区 秋の一般開放イベント

2021年 特別保護区 秋の一般開放イベントは、11月27日(土)28日(日)、12月4日(土)5日(日)の4日間に開催されています。


いつもは立ち入り禁止の保護区ですが、毎年春季6日、秋季4日の期間だけは一般に無料開放されます。

秋季の一般開放は、モミジなどが色づく季節と重なり、色鮮やかな紅葉と湧水によってできた池の風景を楽しむことができます。

昨年はコロナの影響で中止となってしまいましたが、今年は無事に開催となりました。


緑が少ない世田谷地域の中ですが、湧き水でできた池の周りでは高木や山野草、種々の鳥や虫などの生き物が楽しめ、とても貴重な場所になっています。

3. 敷地内の散策

2021年12月05日(日)に訪問。今日の天気予報は、最高気温12℃、最低気温6℃、肌寒いですが、ちょうど紅葉の見頃時期に恵まれました。



入口で、フィールドビンゴの用紙を受け取ります


子供たちも楽しみながら庭を散策しています


特別保護区で採取された木の実、セミの抜け殻など





順路に沿って散策スタート



紅葉がちょうど見頃でした





パネル紹介、いろいろな生き物がいます


ムサシアブミの真っ赤な果実


葉がアブミ(馬具の一種)に似ている


先月の富士山麓ハイキングで見かけたマムシグサにそっくりですね。どちらもサトイモ科です。

マムシグサ

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保護区内には赤い実が至る所に見られ、その多くはセンリョウとマンリョウです



紅葉が素晴らしい



タラヨウの葉は線で文字を書くと浮かび上がるそうです





サンショウ

良く見ると黒いサンショウの実が


葉っぱの「上」に赤い実、これがセンリョウ




湧き水からできた池


伝説の池(ダイダラボッチ池)と言い伝えがあるそうです


池のほとりには二つの弁天楼




池の景観も見事です




立派な鯉


カルガモ


この黄色い実もセンリョウ 赤だけでなく黄色もあるのですね


見上げると紅葉が


ここにもセンリョウが


センリョウの隣には、葉っぱの「下」に赤い実、これがマンリョウ


センリョウとマンリョウのツーショット


池の生き物



モツゴが住んでいるんですね、野川で良く見ます


これもマンリョウかな?


保護区内には高木も


マンリョウの群集



こちらはセンリョウの群集



ナギイカダという珍しい植物が


葉は硬くトゲトゲでチクチクと痛い


葉の上にイカガのような可憐な花が。。。小さくて見つけるのが大変



ナギイカダの赤い実も発見


実も少なくて見つけるのが大変




立派な紅葉





コブシの木、春に咲く花はキレイだそうです


クチナシの実



こちらはオレンジ色のコクチナシの実


キミノマンリョウ



ミカンの木



保護区内はさまざまな鳥が。。。ツミという鳩くらいの大きさの猛禽類も飛んでくるそうです


生き物のパネルがいろいろ


タマサンゴ



再び紅葉



ナンテン


音読みが「難を転じる」に通ずることから、縁起が良いので赤飯や魚の上にナンテンの葉を置くようになったそうです。なるほど!


これでフィールドビンゴ用紙の木の実と草の実は全部見つけました!笑

ヤツデ



オオハナワラビ



ハランの葉



タラヨウ



去り難いですが、散策を終了


以下は保護区内の散策の動画です

経堂五丁目特別保護区 散策(前半)

経堂五丁目特別保護区 散策(後半)

いやー楽しかった!


保護区の柵外からはこんな感じです


道を挟んで向い側には長島大榎公園



長島大榎公園と特別保護区の経緯については、世田谷散策記のサイトに詳しく紹介されています。



先に見える森は、元世田谷区長の長島壮行氏の邸宅


毎度のことですが、このような特別保護区をボランティア活動で整備してくださっている世田谷トラストまちづくりの関係者の方々には心から感謝です。

今回も、保護区内でたくさんのボランティアの方々に丁寧な説明をしていただき、大変勉強になりました。

特別保護区の開放は、春と秋の2回あるので、次回の2022年春の特別公開を楽しみにしようと思います。

[世田谷区の特別保護区 秋の一般開放 2021] 深沢八丁目無原罪特別保護区を散策

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