[檜原村でMTB] 標高差1000mのロングトレイルコースを激走

今日は友人と檜原村(ひのはらむら 東京都西多摩郡檜原村)のトレイルをMTBで走ってきました。



標高1,000m級の山々が連なる檜原村のトレイルをMTBで疾走するのは爽快そのもの。

コースは基本なだらかなアップダウンなのですが、狭いシングルトラックで木の根っこやガレ場の区間もあり走り応え十分。相変わらず転倒もしましたが、アドレナリン全開で疾走しました!

はるばる檜原村までMTB走りに来た甲斐がありました。

インドアのバーチャルサイクリングもいいですが、久しぶりにMTBでオフロードを心ゆくまで堪能してきました。

1. 檜原村への道のり

檜原村は、東京都内といっても、都心からはかなり遠いです。最寄り駅のJR五日市線武蔵五日市駅からでも、中心地の都民の森までバスで約1時間、約30kmの距離にあります。

以前、檜原村へはロードバイクで行ったことがあります。そのときは、自宅から自走で都民の森まで往復自走しました。

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実は、このロードバイクで行った翌々週に、MTBを走りに再び都民の森に行ったのですが、まさかの雪に遭ってしまい、今回はそのリベンジも兼ねていました。


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今日はMTBを車に積んで自家用車で多摩川沿いに一般道路で向かいました。約2時間のドライブです。

福生市の拝島駅近辺に睦橋という多摩川に架かる大橋があります。ここが檜原村へ向かう分岐点になります。

睦橋を渡って多摩川を超えると、進行方向には西多摩郡の山々が見えてきます。



五日市街道を10kmほど進むと、武蔵五日市駅前に出ます。

武蔵五日市駅



武蔵五日市駅前を左折して、檜原街道を西に檜原村方面に向かいます。

市街を抜けると秋川渓谷沿いで森林が深くなります。サイクリストやツーリングのバイクも増えてきます。


新矢柄橋は、モダンなアーチが印象的です。

新矢柄橋

橘橋の交差点が突き当りT字路になっていて、ここから本格的な自然豊かな檜原村エリアが始まります。

橘橋の交差点

橘橋の交差点を左折すると、日野原街道「上野原・数馬」方面、「都民の森」まで21kmですが、今日は右折して檜原村村営駐車場を目指します。

檜原村村営駐車場

檜原村村営駐車場は有難いことに無料駐車場です。ここに1台の車を停めて、もう1台にMTBを積み込み、再び出発。


檜原村の中心に向かって20分ほど坂を上ると、トレイルヘッドに到着しました。


標高1,000mを超えていて、現在の気温は17℃と電光掲示板が表示されていました。
今日の都心の最高気温予報は26℃なので、それに比べるとなかなか涼しくて快適です!

2. MTBライド

MTBを組み上げていざ出発!今日もいつものようにアクションカムを装着しています。


ほとんどの区間がシングルトラックで狭い道なので、ハイカーの方々や周囲には十分注意して走りましょう。


久しぶりのMTBが楽しい!

序盤のトレイル

静寂な森林が続きます。この日はハイカーの方にはほとんど出会うことはありませんでした。


MTBで走って気が付いたのが、ここ数ヶ月ズイフトをやっていて太ももの筋肉がついたのか、漕ぐのがラクに感じます。

特に上り基調では、グイグイとパワフルに漕げるようになって嬉しい限りです!

しかし、下りは相変わらずスピードが出ると前輪ブレーキをかけてしまうクセが残っており、ハンドル操作も不安定です。。。

後輪ブレーキでリアタイヤを意識的にロックさせて滑らせるように走る。。。ロードバイクの走り方とは全く違い、むしろスキーの滑り方に似ています。

と、いきなり転倒してしまいました!

転倒

シングルトラックが狭いので、ハンドル操作を誤って、前輪がコースを外れて転倒してしまいました。

左腰を地面に強打してしまいました。このオフロードは地面は結構固く締まっているので、結構痛かったです。。。

幸いにも打撲で済んだので、気を取り直して再び先を進みます。


見晴らしの良い場所に出ました。ここは都有林のようです。



ここからはダウンヒル区間、引き続き狭いシングルトラックですが快適に走ることができました。



5分ほど走ると、分岐点に到着。スマホは圏外で地図を確認できませんが、ここは直進で間違いなし。


地面に張り出している木の根に注意しながら、ハンドルを取られないように注意して走ります。


とにかくシングルトラックで地面も障害物が多いので、MTBで走っている間は一瞬たりとも気を抜くことができません。


写真のとおり、シングルトラックを踏み外してしまうと、急峻な林の下に真っ逆さまに落下してしまいます。結構怖ろしい。。。


しばらく進むと、舗装道路に出ました。ハイカーとロードバイクのサイクリストが通り過ぎました。


が、再び通りを超えた先のトレイルロードに入ります。一部の区間は傾斜がかなりキツイので、MTBを降りて押さないといけません。


頑張れば降りなくても走破できるかもしれませんが、安全第一で行きます。


観音像がありました。近くにはベンチもあり、ちょっと休憩するには良い場所ですね。



上り区間を過ぎると、今度は進行方向左側が崖になっているので用心して進みます。


道脇に巨岩がありました。


立て看板には、『サルの手形のついた大きな石、手の形はよく探せばわかるよ!』とありますが、手の形は見つけられませんでした。


何となく自撮り(笑)

さて、ここからはしばらく途中休憩することなくトレイルを疾走します。まさに歓喜のオフロードライドでアドレナリンが全開に!


スリル満点のダウンヒル

一瞬たりとも気を抜けないこの緊張感が病みつきになりますね!

しかし、最後の最後でストップする直前、木の根を乗り越えるときに、前輪ブレーキをしてしまいジャックナイフをやってしまいました!(上のビデオのラストシーン)

イテテテ。。。

しばらく休憩します。



友人のMTB(手前のブラックのキャノンデール)は、クリンチャーホイールなのですが、ディスクブレーキとチューブレス仕様に自分でカスタムしたものだそうです。

クリンチャーのリムがアクセントになっていてカッコいいですね!

しばらく休憩したのち、再び先を進みます。ここからは上り基調が増えてきます。


尾根づたいに快調に走りますが、もう転倒や落車はしたくない。。。


途中、去年の台風の影響でルートが崩壊してしまい、迂回しなければ通れない箇所があることを、親切なハイカーの方に教えていただきました。

ハイカーの方、本当に有難うございました。感謝です。

MTBを降りて上らないといけない斜度の場所もありますが、特に問題にはなりませんでした。

上り区間も頑張って踏み込んで進みます。


すると、景観の素晴らしい場所に出ました!


檜原村には、御林山、倉掛山、湯久保山といった1,000m級の山が連なっています。


周囲には人口物もなく、ハイカーもMTBもまったく通りかかりません。
こうして自然と一体感を味わえるのは、オフロードの醍醐味です。


しかしここが東京都の域内とは信じ難いですね。。。


去り難い景観ですが、再び森林の奥にMTBで進みます。


ここからは下り基調ですが、木の段差があったり、たくさんの根が張っている区間があったりして、スリル満点、というかかなり危険なライド。



先を走る友人はガンガン進むので、こちらもそれに連られてスピードを緩めずに下り坂を頑張って攻めていますが、結構怖い。。。

この先休憩所という標識に従って途中で右方向に進みます。


この区間も少しでもハンドル操作を誤ると谷底に真っ逆さまですね。

途中ガレ場のような岩がゴロゴロしている区間も通りました。ここで転倒したらシャレになりません。。。


大きな木が道を塞いでいる箇所は無理をせずにMTBを降りて乗り越えます。


ここで先を行く友人が珍しくスリップ!滑りやすい傾斜でコース取りが難しい場所でした。

そして休憩所に到着。時刻はちょうど昼の12時です。


バイクを降りて、軽い昼食🍙


スタートから9km、全行程の70%くらいでしょうか。

ここまでスリル満点でオフロードを堪能できて、今日は最高の気分です!

しばらく休んだのち、休憩所を後にして再び出発。

ここからは状況が一転、ガレ場で岩がゴロゴロの場所となり、MTBを降りて担ぐしかありません。


こんな過酷なルートとは。。。ひょっとして道を間違えた?


ずっとガレ場が続きます。これを走破できるのは相当な腕前と自信のあるMTBライダーでしょう。


しかしこんな岩だらけの道をずっと走ったら、MTBといえども壊れてしまうのでは?

実際、友人のMTBはチェーンが落ちてしまいました。

チェーンを元に戻して、友人は再びスタート。


私もその後に続こうと、MTBにまたがって漕ぎ出そうとしたその瞬間。。。


滑落の瞬間

一瞬バランスを崩して左側(山側)に倒れてしまいました。その勢いで、MTBと一緒に谷底に向かって滑落!!!

途中で引っかかったものの、崖が急なので、この状態だと谷族までMTBが落ちてしまいそうに!

映像にたまたま一部始終が残っていますが、身体をなんとか態勢を整えて、片手でMTBを掴んでいます。


その状態で、何とかMTBを引きずり上げて、谷底に落ちるという難を逃れました。

危なかった。。。

もし身体が右側(谷川)に倒れていたら、只事では済まなかったでしょう。

無事だったから良かったものの、転倒グセは相変わらずで我ながら呆れてしまいます。。。

暫く進むと小川に遭遇。


バイクを降りて場所を確認します。


小川の水で、先ほどの滑落したときの泥や汚れ、擦り傷の部分などを洗い落としました。


もうこの一帯はゴロゴロとした岩ばかりで、とてもMTBで進める道ではなくなってしまいました。

そして、ここでアクションカムの電池もなくなってしまいました。

小川沿いの岩場のガレ場はずーっとMTBを押して進んで何とか突破。再びシングルトラックのオフロード区間に戻りました。


峠の茶屋(そばどころ)に到着、残念ながら本日は休業日でした。


ここからは、舗装路でずっと下りが続くようなのでホッとします。オフロードが続くとオンロードが嬉しいですね!



九十九折の道をひたすら下ります。眼下には民家が小さく見えます。


このあたりから外国人の観光客がちらほらと目立つようになりました。おそらく在日駐在員の家族でしょうか。。。


そして、払沢ノ滝(ほっさわのたき)という、日本百選にもなっている滝の方面に再びオフロード区間に突入。

下の写真はちょっとスケールがわかりにくいのですが、金木犀の巨木です。こんな巨大な金木犀の木は初めて見ました。

金木犀の巨木

このあたりの自然も素晴らしい。


確かこの先で再び転倒して草むらに突っ込んでしまい、体中がトゲトゲの植物に覆われて痛い思いをしました。

釣鐘の下がった倉庫のようなものを発見、なんだか日本の故郷のような雰囲気が満載です。


そして。。。舗装路を進むとスタート地点の檜原村村営駐車場に無事に戻りました!

時刻は13:20。スタートしたのが10:30くらいだったので、途中の休憩含めて3時間くらいのライド。

走行距離は約15km、基本ダウンヒルですが獲得標高も338mありました。



標高1,350mから300mまで1,000m下ってきたことになります。こんな長距離のダウンヒルができるコースは都心近郊にはないと思います。

3. ライド後の観光

せっかくなので駐車場から徒歩15分にある払沢ノ滝も観光してきました。

払沢ノ滝

秋川の源流の沢の奥地にある落差62メートル・全4段からなる滝です。


払沢の滝は冬に結氷することでも有名で、12~2月には「払沢の滝冬まつり」が開催されるそうです。

スタート地点の自家用車を回収したあとは、近くにある「瀬音の湯」の温泉に立ち寄りました。


「瀬音の湯」は、行きに車で通った新矢柄橋のすぐ近くにある、温泉と宿泊施設、食事処などが集まった総合施設です。


温泉は、アルカリ性単純硫黄温泉で、肌がツルツルとした感覚になります。入湯料は大人900円です。

私は今回も何度も転倒したので、身体中が擦り傷や打撲でボロボロ状態。温泉の湯に浸かるのは気持ちよかったのですが、特に最初に転倒して打撲した左の腰がイテテテ状態でした。

温泉でスッキリとした後には、隣接の食事処「和食だいにんぐ川霧」で川霧御膳(1200円)を食しました。

川霧御膳

これがメチャクチャ美味かった!!

ノンアルコールビールで今日のMTB修行からの無事生還を祝して乾杯。

お疲れさまでした!

結局帰宅したのは夜の8時。往復だけで4時間のまる1日のイベントでしたが、檜原村はMTB走りに行くだけの価値が十分にありました。

今回は自家用車にMTB積んで行きましたが、MTB輪行して武蔵五日市駅を起点にするのもアリだと思います(その場合、片道はかなりのヒルクライムを覚悟しなければなりませんが)。

まあガチな走り屋だったら、都内からMTB自走で往復150km、都民の森までヒルクライムとオフロードのダウンヒルと両方やってしまうのかもしれませんね。。。

以上、檜原村のトレイルをMTBの走行記録でした。

4. 他人に迷惑をかけずに安全なMTBライドを

今日のMTBもハイカーとはほとんどすれ違うことはありませんが、たまーにすれ違うときは、MTBを止めて道を譲ることを心掛けています。

これは、東京のマウンテンバイク愛好家の人たちが数年前に策定した「MTB利用自主ルールブック」にも書いてあります。

「MTB利用自主ルールブック」とは、東京都が2014年11月に公表した「東京都自然公園利用ルール」の中に、MTBの利用禁止を示唆する表現が盛り込まれてしまい、MTB愛好者の有志が集まって話し合い、他人に迷惑をかけず東京都の自然公園を永続的に利用できるようにと、制作された小冊子です。

MTB利用自主ルールブック

ルールブックには、ハイカーの安全のために

・登山道では歩行者優先
・歩行者とすれ違うときは自転車から降りて待機
・狭い場所での追い抜きは避け、一声かけて抜かせてもらう

と書いてあります。

ルールを守ってこれからも安全なMTBツーリングに徹したいと思います。

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