[野生インコたちとの不思議な関係] ワカケホンセイインコ育成日記

カラスに襲われていたのを助けたのがきっかけで、飛べない野生のワカケホンセイインコ(名前はパラちゃん)のお世話をすることになってから、1ヶ月が経ちました。


骨折した羽はまだボロボロで、飛ぶことはもちろんできないのですが、カラスに突かれた頭の怪我の部分は、毛が生えてきてずいぶん良くなりました。

普段はできるだけバルコニーに出して日光浴をさせているのですが、外に出すと必ず「ピーピー」と鳴き始め、その声を聞いてか、同じワカケホンセイインコたちがバルコニーに訪れるようになりました。


バルコニーの内側にある物干し竿にしばらく止まって様子見の後、パラちゃんの入っている鳥カゴに飛び移ってきました。

野生のインコが訪問

遊びに来る野生のインコたちも、はじめは警戒心が非常に強く、ほんの些細な物音でもパッと飛び立ってしまったのが、慣れてきたのか、最近は堂々と長居するようになり、すぐには逃げようとしなりなりました。


何かを相談中?

野生のインコがやってくるのは、だいたい朝7~8時くらいの時間帯と、夕方3~4時くらいが多いでしょうか。

この間の週末には、一匹の野生のインコがやってきたのですが、このインコがなかなか大胆で、カメラを近づけても逃げるようなこともなく、実に堂々としていました。

カメラを向けても動じず

接近動画

人間がバルコニーに出ているのに、わざわざ外の電線からバルコニーの中にある物干し竿に飛んできたときは驚きました(このときの様子はカメラの撮影に失敗したので動画がなくて残念)。

しかし、せっかく遊びに来た野生のインコなのに、パラちゃんは興味がないのか、全然無関心のようで不思議です。

パラちゃんが無関心なので、隙があると考えたのか、野生のインコがそろ~りとエサの入っている白いエサ箱に近寄っていきます。

しかしこれにはパラちゃんも条件反射的に、シッシッ!と追い払ってしまいました!

シッシッ!

追い払われた野生のインコは、諦めることなく再び鳥カゴにやってきて、エサを狙いますが、やはりパラちゃんに追い払われてしまいました。

やがて、野生のインコは「ピーッ!」と鳴いてバルコニーの外に飛んで行ってしまいました。

すると。。。

今まで無関心だったパラちゃんが、いきなり、鳥カゴのなかでバタバタとせわしなく動き回り、猛烈な勢いで外に出たがっているようです。

野生のインコが去ると大騒ぎ

そんなに仲間のインコが去ってしまうのが悲しいのなら、エサに拘らずもっと優しく接してあげれば良いのに。。。と思いますが、鳥の世界での社交マナーがどうなっているのか、人間には知る由もありませんが。。。

パラちゃんは飛ぶことができないので、バルコニーに出すときには、鳥カゴから出入りできるように開けておくのですが、なぜか、鳥カゴのなかが居心地が良いようで、最近はあまり外に出ようとはしません。

鳥カゴのなかで「ピーピー」と可愛い声で鳴くのですが、仲間に何かを知らせているように聞こえます。

パラちゃんの鳴き声

そんなある日。

今朝は今年一番の冷え込みということで、都心部でも氷点下まで気温が下がりました。

朝7時くらいだったでしょうか、カーテン越しに何気なく外を眺めると。。。

なんと、一羽のワカケホンセイインコがバルコニー前の電線に止まっているではないですか!

まだパラちゃんを家の外に出す前のことです。

カーテン越しに野生のインコが!

どうやらこの野生のインコは、パラちゃんがこの家にいることを覚えているようです。インコって本当に賢いですね。

バルコニーに勝手に降りてきました

パラちゃんもいないのに勝手にバルコニーに降りてきました。野生なのに好奇心が強いインコですね。

どうやら、放置されていたトレイに残っているエサ狙いのようでした。エサのトレイには何度も飛んで確かめるのですが、決して止まろうとはしません。このあたりはなかなか慎重です。。

野生インコとパラちゃんの行動を観察していると、エサを巡って小競り合いしたり、必ずしも仲良く遊んでいるという様子でもないのですが、パラちゃんが外で必ず鳴くのを聞くと、やはり仲間と何らかの連絡を取り合っているのは間違いないと思います。

野生インコたちとパラちゃんは一体どんな会話を交わしているのでしょうか。。。?

【ワカケホンセイインコ育成日記】飛べなくなった野鳥のインコを飼うことに

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