[iPhoneで十分な空き領域が使用できないためiPhoneを復元できませんでした] を100%解決する方法


iPhoneを初期化して、iTunesに保存してあるバックアップを復元しようとしたら、「iPhoneで十分な空き領域が使用できないためiPhoneを復元できませんでした」というエラーが出てしまいました。


いろいろ試したものの、何をやってもダメで、Appleのサポートに問い合わせてもお手上げ状態。。。

最後の手段でApple Storeへ相談に行ったところ、容量の大きいiPhoneを一時的に利用する方法を教えてもらい、無事に解決しました!

以下に100%解決する方法をご紹介します

同じトラブルで困っている方に参考になれば幸いです!

1. iPhoneのバックアップと復元

事の発端は、次女のiPhone 13 Pro(128GB)の容量が圧迫されてきて、不要なアプリやデータを消去しても、マップアプリのデータだけがなぜか消えないという症状でした


マップのデータが7.39GBも残っていて、アプリを削除したりあの手この手でもどうしても消去できません


仕方ないので、iPhoneをWindows PCに繋いで、iTunesアプリからiPhoneのバックアップを行い、その後にiPhoneを初期化(工場出荷時の状態)することに

そして、初期化したiPhoneを再びPCに繋いで、iTunesアプリを使ってバックアップから復元させようとしたところ。。。。


なんと、「iPhoneで十分な空き領域が使用できないためiPhoneを復元できませんでした」のエラーメッセージが!

ちなみに、バックアップファイルをPCに保存する場合、デフォルトはCドライブの Users/"ユーザー名"/Apple/MobileSync/Backupというフォルダに保存されます

Cドライブは容量が少なかったので、以下の要領でバックアップファイルの保存先を変更しておきました

1.  Users/"ユーザー名"/Apple/MobileSync/Backupフォルダの名前を変更
2.  コマンドプロンプト(cmd)を管理者権限で実行(右クリックで実行)
3.  mklink /J "c:\Apple\MobileSync\Backup" "新しいフォルダのパス"

2. 復元ができない場合の通常の対処法

バックアップからの復元ができない原因はいくつかあります。以下は「【iPhoneの復元ができない!】原因と試したい5つの対処法」からの引用です

①iPhoneの問題

「iPhoneを探す」がオンになっている
iPhoneを紛失したときや盗難されたときに、自分のiPhoneがどこにあるのかを確認でき、遠隔操作できる「iPhoneを探す」機能。多くの方がオンに設定していると考えられます。

普段は便利な機能なのですが、この機能がオンになっていると復元できない仕様になっています。iCloud、iTunesどちらから復元する場合でも、必ずオフにしてから復元してください。

「iPhoneを探す」をオフにする方法は、「設定」→「サインイン」→「探す」→「iPhoneを探す」の順にタップしていくとできます。

iPhoneがロックされたままになっている
iTunesから復元する場合に多い原因のひとつです。iPhoneのパスワードを入力して、ロックを解除してから復元してください。

iPhoneが最新のバージョンではない
iPhoneのiOSは、定期的にバージョンアップが行われています。最新のバージョンになっていないと復元できません。まずは、ご自身のiPhoneが最新のバージョンであるかを確認しましょう。

「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」の順でタップして「お使いのソフトウェアは最新です」と表示された場合は最新バージョンに更新されています。

アップデートが必要な場合は、そのまま画面の指示に従ってアップデートしてください。アップデート前には、バッテリー残量と空き容量に注意しましょう。

バックアップの容量不足
「iPhoneで十分な空き領域が使用できないため、iPhone“○○”を復元できませんでした」というエラーメッセージが出るのは、復元先のiPhoneの容量がバックアップの容量より少ない場合です。このケースでは、すべてのデータをiPhoneに復元することはできません。

バックアップの中から選択した項目のみをiPhoneに復元するには、専用のアプリが必要です。専用のアプリをインストールするか、あるいは不要なアプリを削除することで対処しましょう。

アプリの削除は、アプリを長押し→「Appを削除」→「削除」とタップしていくことで可能です。

②PCの問題
iTunesでiPhoneの復元をする際には、パソコン側が原因になっていることもあります。

OSのバージョンが古い
iTunesで復元する場合パソコンを使用するので、OSを最新の状態にしておく必要があります。これは、Windowsを使っていてもMacを使っていても同じです。

Windows Updateは「設定」→「更新とセキュリティ」からアップデートでき、Macの場合は「システム環境設定」→「ソフトウェア・アップデート」からアップデートできます。

iTunesのバージョンが古い
パソコンにインストールされている、iTunesのバージョンが古くても復元できません。iTunesを最新のバージョンにアップデートしてください。

Windowsの場合はiTunesを開き、上部にあるメニューバーから最新バージョンにできます。「ヘルプ」→「更新プログラムを確認」の順にクリックしてください。

Macの場合、MacOS Catalina以降ではiTunesはなくなったため、Finderを使ってiPhoneとMacの同期を行います。MacOSが最新であれば問題ありません。

③ケーブルの問題
意外と見落としがちなのが、ケーブルが原因で復元できない状態です。iTunesでiPhoneの復元をおこなう場合、パソコンとiPhoneをケーブルでつなぐ必要がありますが、ケーブルが断線していたり故障していたりすると復元できません。

目視で破損や断線を確認できなかった場合は、別のケーブルにつなぎ直して破損をチェックしてみましょう。

④通信環境の問題
通信状態が不安定であったり接続されていなかったりする場合も、iPhoneの復元ができません。

iPhoneの場合はWi-Fiにつながっているか、パソコンの場合はWi-Fi、もしくは有線でネットに接続されているかを確認してください。とはいえ、フリーWi-Fiの場合は不特定多数の人が利用するため、回線が不安定なことがあります。できるだけ使用は避けた方が良いでしょう。

⑤セキュリティソフトの問題
iTunesから復元する方法を選択している場合、接続しているパソコンにインストールしているセキュリティソフトが復元の邪魔をしている可能性が考えられます。

ご自身がインストールしているセキュリティソフトを停止してから、復元を試してみましょう。復元がうまく完了したあとは、セキュリティソフトの再起動を忘れないように注意してください。

(引用おわり)

まあ、ほとんどが当たり前の対処法ですね。。。

ネットでは自己解決できそうもないので、家の近くのApple Storeに直接出向くことにしました。

3. Apple Storeでの初期化

Apple Storeの代理店でありカメラのキタムラ二子玉川店に予約を取ってiPhoneを持ち込みました。


Backupファイルも外付けHDDに保存して持ち込んだのですが、店舗ではハードウェアの故障対応のみで、ソフトウェアのトラブル対応は行っていないとのこと。

仕方なく、iPhoneの初期化だけ依頼しました(3200円)

自宅に戻って同じ手順で復元を試しましたが、やはりダメ


次の手段として、Appleのサポートに直接コンタクトすることに

4. Appleのサポートとオンラインチャット

Appleのサポートへは、Appleの公式サポートページから入ります。

対象製品と症状をを選択すると、オンラインチャットの画面がポップアップ表示されます。

以下はそのチャットのやり取りのログです。

 

 

結局チャットでは解決できず、シニアサポートアドバイザからの電話を待つことになりました。

5. Appleのサポートと電話で相談

チャットの後すぐにシニアサポートアドバイザから電話がかかってきました。

いろいろ詳しく症状を伝えたのですが。。。結論は、「お手上げ」ということでした。

ちなみに、シニアサポートアドバイザから送られてきたAppleの解決手順マニュアルはこちらです。

当たり前のことばかりで何の役にも立たず 笑

シニアサポートアドバイザからは、「お手元に容量の大きい256GBのiPhoneはお持ちではないですか?」と

エラーメッセージが「十分な空き領域が使用できない」と出ているので、いったん容量の大きいiPhoneのバックアップをして、そこで空き容量を増やした後に改めてバックアップファイルを作成するという解決法です

あいにく手元にあるiPhoneはすべて128GBなのでした

Apple Storeではソフトウェアの不具合は対応していないとのことですが、もしかしたらApple Storeに直接出向いて、事情を説明すれば、256GBのiPhoneを一時的に貸し出ししてくれるかもしれないと思い、尋ねたところ、実際のApple Storeに直接聞かないとわからないとのことでした

6. Apple Storeで相談

Apple Store川崎に予約を取って、事前に電話を入れました。

事情を説明したところ、iPhoneの貸し出しはApple Store店内であればOKということですが、あいにく256GBのiPhoneが店頭に置いてあるか確認できないとのこと

一縷の望みに賭けて、後日Apple Store川崎に出向きました。


店内で作業ができるように、iPhoneと、Backupファイルを保存した外付けHDD、そしてiTunesをインストールしたノートPCを持ち込みました。

残念なことに、256GBのiPhoneは店頭に置いていないと。。。

こうなったら、256GBのiPhoneを何とかレンタルでもして入手するしか手段がないか。。。とレンタルのサイトを確認したところ、1泊2日の最短レンタルでも10,000円以上とバカ高い

途方に暮れていたところ、親切なApple Storeの店員さんから、iPhoneの256GBの新品を一時的に購入してお使いになってはどうかという神提案が!

iPhoneは2週間以内であれば無料で返品できるとは知りませんでした!

さっそくiPhone16eの256GBを購入(114,800円)



自宅に持ち帰りました

7. iPhoneのバックアップと復元(再挑戦)

自宅でiPhone16eの256GBをiTunesに繋げてバックアップからの復元を試みました。すると。。。


今度は順調に復元プロセスが開始!!

2時間ほどで復元は完了、めでたしめでたし

これで、当初の目的だったマップアプリのシステムデータ7GBは3.2GBに減少、サッパリ削除できなかったけどまあいいか!


あとは、ゆっくりとiPhone16eの中身で余計なファイルやアプリを削除して、もう一度新たにバックアップファイルを作成


元のiPhone13Proに復元させて、iPhone16eを返品してすべて終了

8. まとめ

iPhoneのバックアップと復元で、「iPhoneで十分な空き領域が使用できないためiPhoneを復元できませんでした」というエラーメッセージが出たときの対処法としては、

1. Apple Storeの予約を取る
2. 店舗で事情を説明したうえで、容量のワングレード上のiPhoneを購入
3. 自宅でiTunesに繋いでバックアップを復元
4. アプリやデータを削除してiPhoneの空き容量を増やす
5. iTunesでバックアップを新規に作成
6. 元のiPhoneを復元
7. 購入したiPhoneを2週間以内に返品

で、100%解決できると思います。

以上、同じようなトラブルで困っている方に参考になれば幸いです!

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コメント

  1. モニオ様
    まさにタイムリーな記事でした
    ありがとうございました

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    1. 参考にしていただいたようで何よりです!

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