「ビュー・エクスプレス特約」でスマートEXやエクスプレス予約より安く東海道新幹線に乗る!

東海道新幹線に安く乗る方法はいろいろあります。

しかし、一体どの方法がどれくらい安いのか?

東海道新幹線に安く乗る!

長年の謎を解明すべく?、東海道新幹線を使って新横浜から京都まで片道をのぞみに乗った場合の運賃を比較してみることにしました。

具体的には、出発駅をJR菊名駅(神奈川県)、到着駅をJR草津駅(滋賀県)とした以下の経路でのトータルの運賃で比較をしてみました。

菊名駅ー(JR横浜線)-新横浜駅ー(東海道新幹線)-京都駅ー(JR琵琶湖線)-草津駅

EX予約運賃ナビというサイトで、利用区間を指定すると、「EX予約サービス」と「e特急券+乗車券」と一部の「早特商品」の料金比較ができます。

EX予約運賃ナビでの料金比較

しかし、この料金比較は、基本的に、Ex各種サービスとe特急券+乗車券の比較のみのため、駅窓口販売や、えきねっと、チケットショップ、ビューエクスプレス特約などすべてのケースを網羅した比較になっていません。

以下に、おおよそ想定できる9つのケースについて、料金だけでなく使い勝手まで含めて難易度順に総合的に比較してみました。

結論を先に書くと、ビュー・エクスプレス特約で購入して、チケットレスで乗車する方法が私の場合はベストということになりました。

1.駅窓口での発売(JR定価)


JRのみどりの窓口で購入した場合の価格です。

みどりの窓口

菊名ー新横浜 0円(特定都区市内制度の対象)
新横浜ー京都 13,250円
京都ー草津 320円(京都~山科間は特定都区市内制度の対象)
合計 13,570円

一番オーソドックスな方法ですが、駅窓口はいつも混雑しているので、あまり効率良い乗り方ではありませんね。

経路変更は1回のみ無料で可能です。

2.チケットショップの格安券


チケットショップの格安券

回数券のバラ売りなので、チケットショップで購入後は、駅窓口か券売機で指定席を予約する必要があります。

新幹線回数券

菊名ー新横浜 0円(特定都区市内制度の対象)
新横浜ー京都 12,550円
京都ー草津 320円(京都~山科間は特定都区市内制度の対象)
合計 12,870円

価格は格安チケットコムのサイトの情報です。格安価格は変動しますが、だいたい定価より700円ほど安いです。

3.えきねっと


えきねっとは、JR東日本が提供するインターネット上での指定券予約サービスのウェブサイトです。東海道新幹線などJR東日本以外の新幹線も(JR九州を除いて)予約することができます。

えきねっとのホームページ

予約は乗車日の1か月前から可能となります。トクだ値という割引チケット(新幹線5%~40%OFF)がありますが、残念ながら東海道新幹線はトクだ値の制度がありません。

菊名ー新横浜 0円(特定都区市内制度の対象)
新横浜ー京都 13,050円
京都ー草津 320円(京都~山科間は特定都区市内制度の対象)
合計 13,370円

スマホが普及する以前は私はこのサイトを長年使っていました。

みどりの窓口の定価より200円ほど安いです。駅窓口に並ぶ必要がないのが大きなメリットでした。

えきねっとでの留意点は、JR東日本のサービスなので、チケットの受取りはJR東日本のエリアに限定されることです。往復切符を都内で購入すれば問題ないのですが、片道だけ都内で買って、京都で新横浜までの切符をネット予約しても京都駅で切符を受け取ることができません。これは致命的な注意点です。

4.スマートEX


チケットレスで新幹線に乗車できるサービスとしては、2016年からiPhoneで利用できるようになったモバイルSuicaが、2017年に東海道新幹線の予約サービス・チケットレス乗車のサービスに対応したものがスマートEXというサービスです。

スマートEXのポスター

JRでは大々的に宣伝しているので、新幹線乗り場近辺には宣伝のポスターを良く見かけます。

「東海道新幹線は3人に1人がネット予約!」

とあります。

菊名ー新横浜 0円(特定都区市内制度の対象)
新横浜ー京都 13,250円
京都ー草津 320円(京都~山科間は特定都区市内制度の対象)
合計 13,570円

スマートEXは年会費無料で、ほぼすべてのクレジットカード決済でスマホで東海道新幹線に乗車できるのですが、料金はJRみどりの窓口での定価とほぼ同じです。

5.エクスプレス予約


ここから徐々に複雑になってきます。。。

エクスプレス予約は、会員価格で新幹線を利用できる東海道・山陽新幹線の会員制ネット予約サービスです。

JR東海では、平日には全乗客の2割、約6万4000人がこのサービスを利用しているということなので、普及率はかなり高いものと思われます。

自由席が混み合うお盆や年末年始、連休も、また、乗車日当日の予約でも、エクスプレス予約なら会員価格でおトクです。

エクスプレス予約は年会費は1,080円かかるサービスです。

通常では1回のみに限定されている乗車変更が、発車時刻前であれば、何度でも手数料無料で可能な点がメリットです。

EX-ICという予約専用ICカードを利用することでチケットレスで乗車できます。逆にこのEX-ICカードを忘れてしまうと、乗車できませんので注意が必要です。

EX-ICカード

予約は、PCサイトからでも、iPhone(スマホ)のSuicaアプリからでもどちらでもできます。以下はスマホの場合を説明します。

EXアプリ

EXアプリを起動して、ホーム画面から新幹線を指定して予約ができます。

EXアプリメニュー画面

あまりに簡単にできてしまうので、拍子抜けするほどです。

エクスプレス予約でポイントを溜めると、普通指定席からグリーン席に無料でアップグレードできるグリーンプログラムという特典があります(「のぞみ」号利用:1,000pt、東京ー京都を6回往復で達成)。

グリーンプログラム

ただし、このグリーンプログラムも、一部の法人会員は適用対象外なので注意が必要です(詳細はエクスプレス予約グリーンプログラム適用対象外カードについてをご覧ください)。

交通系ICカードにて在来線を利用した場合は、新幹線乗車駅の新幹線乗換改札機に、その交通系ICカードとEX予約専用ICカードと2枚重ねてタッチして入場することができます。

他に注意すべき点は、特定都区市内制度が適用されないことと、一般の特急券のような新幹線⇔在来線特急列車相互間の乗り継ぎ割引制度がないことです。

エクスプレス予約とスマートEXの違いは、年会費の有無と、割引率の違いです(エクスプレス予約とスマートEXのサービス内容の違い)。

エクスプレス予約は、年会費1,080円を支払い、決済クレジットカードをビューカードなど限定する代わりに、割引があるサービスという位置付けになります。

菊名ー新横浜 133円(ICカード料金)
新横浜ー京都 12,180円
京都ー草津 410円
合計 12,723円

新幹線料金は1,000円以上安くなりますが、今回の在来線を含んだルートの場合は、特定都区市内制度が適用されないので、合計は800円程度安くなります。

6.EX早得21


21日(3週間)前までの予約で、早朝・日中の「のぞみ」普通車指定席をエクスプレス予約で最安値となるEXサービスの一つです。

Exサービス一覧

早朝・日中というのは、具体的には、朝6時台、昼11~15時台に発車する新幹線です。

菊名ー新横浜 133円(ICカード料金)
新横浜ー京都 10,700円
京都ー草津 410円
合計 11,243円

新幹線乗車予定がかなり以前から決まっており、なおかつ早朝・日中に移動の場合は、最安値となります。

7.e特急券+乗車券


新幹線から在来線への乗り継ぎをする場合は、エクスプレス予約で乗車券と特急券を一括購入するよりも、e特急券+乗車券のほうが安くなるケースがあります。特に、在来線特急列車への乗り継ぎをする場合は、遥かに割安になる場合があります。

また、エクスプレス予約での一括購入では特定都区市内制度が適用されませんが、e特急券+乗車券の組合せでは、特定都区市内制度と在来線特急割引が適用されます。

e特急券+乗車券の組合せの場合は、e特急券以外に、乗車券が別途必要になります。乗車券は、「e特急券」を受け取る際に使ったクレジットカードで、そのまま指定席券売機や受取専用機でも購入できます(乗車券の購入のために改めて駅窓口等に並ぶ必要はありません)。

菊名ー新横浜ー京都ー草津 8,200円(乗車券)
新横浜ー京都 4,490円(e特急券)
合計 12,690円

今回のルートの場合は、JR定価より1,000円近く安くなり、エクスプレス予約での一括購入より、(ほんの僅かですが)33円ほど割安になる計算です。

8.ビューエクスプレス特約


いよいよ仕組みが複雑になってきました。。。

エクスプレス予約とは別に、ビューエクスプレス特約というものがあります。

ビューエクスプレス特約は、ビューカード(Suica一体型のクレジットカード)のサービスで、知る人ぞ知る?オトクなサービスです。

ビュー・エクスプレス特約は、エクスプレス予約のサービス内容と同じものを、EX-ICカードの代わりにクレジットカード(ビューカード)と紐付けることで、完全チケットレスで新幹線を利用できるサービスです。

ビュー・エクスプレス特約は年会費1,080円かかるサービスです。

加入手続きを済ませると、郵送で「エクスプレス予約会員証」というものが郵送されてきます。これを登録しないと使用開始できないので、利用日より数週間程度余裕をもって事前に申込をする必要があります。

エクスプレス予約会員証

チケットの予約・購入は、スマホのモバイルSuicaアプリから行います。

モバイルSuicaアプリ

メニュー画面の右下の「チケット購入・Suica管理」を選択します。

モバイルSuicaホーム画面

すると、以下の画面に遷移するので、「チケット購入」メニューにある「エクスプレス予約」を選択します(ビュー・エクスプレス特約専用のメニューはありません)。

チケット購入・Suica管理メニュー

あとはブラウザに画面遷移するので、利用環境に同意するボタンを押して、パスワードを入力(もしくはTouchIDで自動入力)すると、エクスプレス予約のホーム画面に入ります。

エクスプレス予約ホーム画面

留意点は、エクスプレス予約を既に使って年会費1,080円を払っている場合に、ビュー・エクスプレス特約を申し込むと、1,080円+1,080円=2,060円の年会費が発生してしまいます。

同じ運賃割引を提供しているサービスを二重に契約しているのは無駄なので、通常は、エクスプレス予約か、ビュー・エクスプレス特約か、どちらかを選択することになります。

ビュー・エクスプレス特約のみにして、エクスプレス予約は解約することをお勧めします。

ビュー・エクスプレス特約は、エクスプレス予約と違って、Apple Payに対応しているiPhone(iPhone7以降)やApple Watchを使っているなら、完全にチケットレスで、改札口をスマートに通過できます!

モバイルSuicaだけで新幹線を利用できるのは、とても便利ですね。

ちなみに、もし、乗車中にスマホの電源が切れてしまったらどうするか?

JRのよくある質問のサイトでは、「利用区間の運賃(必要により料金)を全額現金で支払う」とあります。

Androidは電池が無くなっても何度かはモバイルSuicaが使えるようですが、iPhoneは電池が無くなると反応しなくなるようなので注意が必要ですね。

ビュー・エクスプレス特約には他にも留意点があります。

ビュー・エクスプレス特約はエクスプレス予約と同様、在来線の一部が無料や割引になる特定都区市内制度が適用されませんから、在来線からの乗り継ぎには、注意が必要です。

具体的には、在来線に乗る際に、ビュー・エクスプレス特約で紐づけされているモバイルSuicaを使って乗換改札機を通る必要があります。

PASMOのような他の乗車系ICカードや、クレジットカード式のSuicaで在来線に乗ってしまうと、新幹線の乗継ぎ改札で、そのカードとiPhoneを同時にかざしたとしても通過することができません。

ここは重要な点なので強調しますが、エクスプレス予約と違って、紐づけされていないSuica/PASMOや切符をスマホと重ねても、乗換改札は通り抜けられません。

仮にPASMOで在来線を乗ってしまった場合は、新幹線の乗継ぎ改札は利用できず、一度在来線の改札を出てから、改めて、新幹線の改札から入場する手間が発生します。

ビュー・エクスプレス特約を使うまでの準備は、結構複雑なので、ノマド的節約術の、ビュー・エクスプレス特約の割引・iPhoneでの使い方を徹底解説!を参照ください。

ビュー・エクスプレス特約の設定が完了すれば、あとは、切符の予約はスマホのエクスプレス予約と全く同じメニュー画面で進んでいけば大丈夫です

菊名ー新横浜 133円(ICカード料金)
新横浜ー京都 12,180円
京都ー草津 410円
合計 12,723円

ビュー・エクスプレス特約の料金と条件は、エクスプレス予約と全く同じです。

ちなみに、エクスプレス予約、ビュー・エクスプレス特約、および上記で紹介したサービスに紐付けするクレジットカードは、ビックカメラSuicaカードを強くお勧めします。

ビックカメラSuicaカードについては、究極のクレジットカード選び【2018年12月版】に詳しく書きました。

究極のクレジットカード選び【2018年12月版】

9.JR東海の株主優待券を利用


これまでの利用方法から一気に敷居が高くなります。通常この方法で新幹線に乗る人は余程のマニアだと思われますので、関係ない人は読み飛ばしてください(私も個人的に試していません)。

元ネタは前述のノマド的節約術の、JR東海の株主優待の使い方を徹底解説!東海道新幹線グリーン車の運賃を2割引きにしてみたです。

JR東海(東海旅客鉄道)の株主優待を使えば、運賃を割引できます。最大2枚まで使えて、1枚なら10%割引・2枚なら20%割引だそうです。



JR東海の株を100株以上、3月末の時点で持っていれば、株主優待がもらえるということです。

現時点(2019年1月末)でのJR東海の株価は、だいたい1株23,000円なので、100株ということは、230万円(プラス証券会社の手数料)の株の購入資金が必要となります。

20%の優待割引を享受するためには、200株が必要なので、460万円(プラス証券会社の手数料)の株の購入資金が必要となります。

これはさすがに敷居が高いのですが、証券会社の信用取引口座を活用して、権利確定日の前日にクロス取引(現物買いと信用売りの両方を同時に行う)をすれば、株の売買手数料だけで、株主優待を取得することができてしまうそうです。

詳しくは、株主優待タダ取り(クロス取引・つなぎ売り)のやり方と注意点を徹底解説!を参照ください。

菊名ー新横浜 133円(ICカード料金)
新横浜ー京都 10,600円(定価の20%割引)
京都ー草津 410円
合計 11,143円

Ex早割21より100円ほど安くなり、すべての手段のなかで最安値となりました。

ただし、iPhoneを使ったチケットレスではないのと、e特急券+乗車券の組合せでの在来線特急列車割引などは適用されません。

以上、8つの料金比較を割安の順番にランキングしました(カッコ内は第1位との差額)

第1位 JR東海の株主優待券を利用 11,143円
第2位 EX早得21 11,243円(+100円)
第3位 e特急券+乗車券 12,690円(+1,547円)
第4位 ビューエクスプレス特約 12,723円(+1,580円)
第4位 エクスプレス予約 12,723円(+1,580円)
第6位 チケットショップの格安券 12,870円(+1,727円)
第7位 えきねっと 13,370円(+2,227円)
第8位 スマートEX 13,570円(+2,427円)
第8位 駅窓口での発売(JR定価) 13,570円(+2,427円)

こうしてみると、チケットショップはそれほど値引きされないのですね。

スマホだけで新幹線に乗降りできる利便性を考えると、ビューエクスプレス特約が一番お勧めです。

具体的には、予めビューエクスプレス特約で新幹線予約をしておき、自宅の最寄り駅でスマホをかざしてモバイルSuicaで入場し、その後乗継などを経て在来線から新幹線の乗換改札機で、同じスマホをかざして入場します。

改札機からは、EXご利用票が出てくるので、それを受け取ります。

EXご利用票

EXご利用票には座席番号や出発/到着時刻などが書いてあるので、車内で席を探すときなどとても便利です。

目的地に到着したら、スマホをかざずだけで改札を出れます。とてもスマートです!

以上、「ビュー・エクスプレス予約」で東海道新幹線に安く乗る方法でした。

新幹線に乗るだけでもいろいろと奥が深いですね。。。


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