名栗湖(埼玉県飯能市)まで都心からサイクリング

久し振りに名栗湖までサイクリングに行ってきました。最初に訪れたのは、3年前に参加した世田谷トライアスロン連盟のバイク練習会でした。

名栗湖は都心から約60kmの埼玉県飯能市にある人造湖です。有間ダムによって堰き止められています。標高は290mほどあり、途中はそれなりのアップダウンがあるので往復100km超えの距離も考えるとバイクの練習コースとしては中級レベルだと思います。

名栗湖の周辺は、トレッキング、カヌー、サイクリングに パワースポット、天然温泉などがあり、観光名所が揃っています。紅葉シーズンは特に行楽地として賑わうようです。

名栗湖

サイクリングで訪れる人も多く、名栗湖の近くにある「ターニップ」というレストランは、有名で多くのライダー達が都心から名物の焼きカレーを目当てに訪れます。

都心からのルートですが、多摩川を上流に遡り、青梅線沿いを青梅方面を目指します。私が使ったルートは2種類あり、一つは小作駅の少し先で右折して岩蔵街道(国道44号線)を経由するルート、もう一つは小作駅の2駅先の東青梅駅で右折して成木街道(国道28号線)を経由するルートです。

ルート1:岩蔵街道(国道44号線)を経由するルート

ルート2:成木街道(国道28号線)を経由するルート

最短距離なのは、ルート2の成木街道経由ルートなのですが、途中で結構長いトンネルを2本抜ける必要があります。一方、ルート1の岩蔵街道経由ルートは、若干迂回路なのですが、サイクリングにはこちらのほうが適していると思います。

では、それぞれのルートのコースをご紹介します。

ルート1.岩蔵街道経由ルート


1回目(2015年12月)に選択したルートです。世田谷トライアスロン連盟の方に連れていっていただきました。小作駅を超えて次の「梨の木」信号で右折します。しばらく市街地を抜けて、藤橋城址公園の脇を超え、やがて岩蔵街道に合流します。


そのまま岩蔵温泉の信号を超え、ひたすら北上します。


岩蔵温泉の信号から道が小曽木街道に変わり、そのまま直進すると飯能市街に繋がりますが、次の信号で道なりに左に曲がり西に向かいます。


この「下名栗の獅子」の前は以前にもブルべで何度か通っています。これを見るとついに名栗くんだりまで来たんだなーという気持ちになります。

このあたりからだんだん上り基調が続きますが、頑張って進むと名栗渓谷に辿り着きます。


そして尾須沢鍾乳洞の信号を左折すると名栗湖ですが、直進してしばらく道なりに走ると、右手に「ターニップ」というレストランが見えてきます。入口にはバイクラックもあり、いつもライダーで賑わっています。


ここの焼きカレーは絶品です!


ドリンク付きで確か900円だったと思います。熱々のチーズの下には半熟卵も入っていてサイコーの味です。カレーといってもそれほど辛くはありません。

美味しい焼きカレーでエネルギー補給をしたら、再び先ほど通り過ぎた尾須沢鍾乳洞の信号まで戻り、信号を右折するとそこからはいよいよキツイ登り基調になります。最後の踏ん張りで上り坂を上り切ると、そこが名栗湖です!


入口には、「有間ダム」と書かれた大きな石標があります。


ちょうど、ダムの堰止めの道路を隔てて右側に雄大な名栗湖の景色を楽しむことができます。


この日は12月だったので紅葉もほとんどシーズン終了していました。折角なので名栗湖をぐるっと自転車で1周してみました。1周3kmくらいでしょうか。頑張れば徒歩でもいけるくらいの距離でした。




この日のサイクリングのデータです。

https://connect.garmin.com/modern/activity/975554161


都心を出たのが朝7時過ぎ、帰宅したのが夜8時だったので、たっぷり一日コースとなりました。



ルート2.成木街道経由ルート


2回目(2018年10月)に選択したルートです。この日は会社の自転車部の部活があり、多摩サイを中之島から羽村まで走り、その後は福生の横田基地の近くのタイ料理店でしこたまランチを満喫したあとに解散、自主練で名栗湖に行こうと思い付き、一人で勝手に向かったのでした。

ちなみにそのタイ料理屋(カオマンガイ16号店)という店はメチャ美味かったです。

カオマンガイ16号店


部員の皆と別れてから、3年前の記憶を辿り名栗湖へ、というか、ルートはすっかり忘れてしまったので、自転車ナビ(無料体験版)にお任せしてコースを選んで。。。ところが自転車ナビがおススメした最短コースがヤバイことに。その話は後ほど。

自転車ナビ

自転車ナビで見つかったコースは羽村から名栗湖まで21.6kmの最短コースでした。東青梅駅近くの成木街道を通るコースです。21.6kmなら楽勝だと考えましたが、名栗湖までの道はかなりのアップダウンがあることをすっかり忘れていました。

成木街道へは、青梅街道の「成木街道入口」の交差点を右折して入ります。周辺は田園風景に変わり、緩やかな登り基調が続きます。


上り坂を頑張って進むと、やがて最初の関門である新吹上トンネル(全長604m)が見えてきました。

あれ?前回こんなトンネル通ってないぞ。

まあいいか、と前後のライトを点灯して突入しました。。。



トンネルの中はかなり薄暗く、サングラスをかけていたので前が良く見えません。。。路肩もかなり狭いです。

おまけに、トンネル内の車が「ゴーー」という轟音が響いて、なんとも空恐ろしい雰囲気です。しかも結構長い。。。

下り基調なのでなるべき早くトンネルを脱出しようと力走してスピードを上げます。幸いにも、大型トラックの追い越しはありませんでした。

ようやくトンネルを抜けると、そこからは再び下り基調のダウンヒルになります。

帰宅してからこの新吹上トンネルをネットで検索すると、なんと、自転車事故のキーワードが引っ掛かるほど、通行には注意を要するトンネルだったようです。

ここのトンネルは、ダンプカーの往来が激しいのに加えて、路肩が狭く、おまけに照明も薄暗いので、ダンプカーなどが通り過ぎるとかなり怖い思いをします。昨年(2017年)には死亡事故も発生しているようです(スポーツ自転車の国税副審判官、トラックと接触し死亡を参照)。

そもそも成木街道は、別名トラック街道と揶揄されるくらい、ダンプカーの往来が多い道なのです。

こんな危険な道を案内する自転車ナビを恨みましたが、無料体験版なのであまり文句も言えません。それにしてもろくに調査もせずに名栗湖まで気軽に出かけるのは、やはり己が無謀だったでしょうか。。。

トンネルを抜けたところのT字路はどちらに行っても名栗湖方面に続くのですが、下り基調の193号線を行くと良いでしょう。しばらくダウンヒルの下り基調が続くので快適です。

その後は田園風景も一層のどかとなり、本格的な里山の雰囲気が続きます。



しかし今日はライダーがとても少なく、心細い思いをしました。このルートを走るのがあまりいないのでしょうか。おまけに昼まで天気だったのに、雲行きが怪しくなり、ついにポツポツと雨まで降ってきてしまいました。

私は、そんななか、Tシャツ1枚に短パンという近所のコンビニまで出かける程度の恰好で来てしまったので、結構肌寒くなってきました。。。

延命寺前を通り過ぎ、道が二股に分かれるところは右側を進みます。私は間違って左側を進んだところ、川沿いを延々とヒルクライムしてしまい、ミスコースに気が付くまで1km以上も202号線を無駄に登ってしまいました(202号線はその先で行き止まりになってしまいます)。

ミスコース(黄色の部分)

ヒルクライムの練習になったと自分を無理矢理納得させますが、このミスコースで精神的には結構凹みました。。。


右側を進むと再び上り坂基調、そして再びトンネル(松の木トンネル)を抜けます。こちらも下り基調のトンネルで、距離は大したことありません。


トンネルを抜けると「名栗まであと2km」とか看板が出てきますが、これは名栗の町までの距離なので、名栗湖まではまだ6kmくらいあります。

再び上り基調になって少々キツイですが、頑張って川沿いを進んでゆきます。


そして尾須沢鍾乳洞の信号を左折するとそこからはいよいよ劇坂の登り基調になります。最後の踏ん張りで上り坂を上り切ると、そこが名栗湖です!

入口には、「有間ダム」と書かれた大きな石標があります。


ちょうど、ダムの堰止めの道路を隔てて右側に雄大な名栗湖の景色を楽しむことができます。


午後い3時30分、名栗湖到着。あまり人はいません。

しかし雨が降っています。。。お約束の自撮りショット。



この日はあいにくの天気だったのですが、天気の良い日や紅葉シーズンなどは素晴らしい景観が楽しめるのではないでしょうか。

帰りは気を取り直して、例のトンネルを避けたルートを探そうとしたのですが、自転車ナビがログ記録が取れないとかなんとかで起動できず、仕方なく、Google Mapを頼りになんとかあの地獄の新吹上トンネルを避けるルートを探したのですが。。。

結局、新吹上トンネルをもう一度通って帰る羽目になってしまいました。。。

しかも今度は大型トラックがガンガン追い抜いてゆくという恐怖のなか、上り基調で全然スピードも上がりません。脚も疲れていたのでかなーりヤバかったです。

が、なんとかトンネルから生還。

成木街道を抜けて久しぶりにコンビニが。セブンイレブン青梅四小前店で、ドリンクと小腹が減ったのでスナックをゲット、イートインコーナーでしばしくつろぎます。

で、実はこのときサイコンが吹っ飛んで紛失していたことに気付きました。

サイコン紛失(左側)

サイコンを紛失したのはこれで2回目です(前回は300kmブルべの途中)。面倒なのでもう買うことはないでしょう。さようならサイコン。

あとは平地を平和にのんびりと、多摩サイを中心に自宅まで帰りました、が、なぜか下界に来て結構な大雨にやられました。

結局雨はずっと止まず、ただでさえ寒いのに、雨にびしょ濡れになって午後8時に帰宅しました。妻がお風呂を沸かしてくれていて感謝!風呂に入って家族と夕食を一緒に過ごして、再び日常の平和な生活に戻りました!

この日のサイクリングのデータです。

https://connect.garmin.com/modern/activity/3102842244



以上、都心から名栗湖までのサイクリングの紹介でした。

名栗湖へのルートは、ルート1の岩蔵街道経由ルートを断然オススメします。いくら最短ルートだからといっても新吹上トンネルを通る成木街道(トラック街道)ルートはあまりに危険なので避けた方が良いでしょう。

あと、ターニップの焼きカレーは是非オススメです!

(2018/11/03追記)
reliveというアプリを使って走行記録からルートを動画再現しました。

relive

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