[Amanero社のCombo384でDSD対応USBDACを自作] 今はケースをNUCに流用

【以下はファイルウェブへ2013年に投稿した記事をベースに再掲しています】

伊Amanero社のDDボードCombo384をベースにDSD対応のUSBDACを自作してみました。


1. 2013年9月30日の投稿

といっても必要なモジュール部品を集めてきてチョットだけハンダや端末処理をしたレベルですが。。。

こんな感じです。


基本的に美武クリエイトさん(Mi-Take)のこちらのページの親切な指示に従って、必要な部品を調達して作成しました。DACチップはPCM1791です。

基板は大きく4つから構成されていて、イタリアAmanero社のcombo384基板を個人輸入した以外は美武クリエイトさんから購入しました。また細かい電子部材は千石電商さんです。

部材費は全部でだいたい25,000円くらいでしょうか。。。これで音源がDSDだろうがPCM/WAV/MP3/FLACだろうが何でもござれでしかも自動切替で再生できるのですから驚きです。。。

combo384はWindows/Macだけでなく、Linuxでも動くので、私はメインシステムで活躍中のMuBoxを繋げています。

ちゃんとUSBDACとして認識されています。


ACアダプタ電源だとなぜかノイズが乗るため、Kenwood直流安定化電源に変えたところ、ノイズはまったく気にならないレベルまで劇的に改善しました。やはり電源は大切ですね。。。

残念なのは、DSD再生に切り替えるとポップノイズが発生することですが、DoPの宿命でしょうか。。。民生機器のようにミュート回路を入れないと避けることはできないようです。

DSD再生時にはLCDにちゃんと表示されるのでいい感じです。


で、肝心の音質ですが、ストレートで芯のある個人的には好みの傾向でした。今はケースもなくいい加減に配置していますが、これからいろいろ手を加えればどんどん変わると思います。

私のようなド素人でも電子工作でDSD対応のUSBDACができてしまうとは本当に凄い世の中になったものです。。。

2. 2013年10月3日の投稿その1

こちらのニュースにも出ていましたが、最近作ってみたUSBDACはこのcombo384がベースです。


株)テクソルは、イタリアのAmanero Technologies社が開発したUSB Audio Class 2対応のオーディオDDボード「Combo384」の取り扱いを10月12日より開始する。価格は12,600円(税込)。

これまではメーカーのサイトから直接個人輸入のみで、PayPalアカウントがないと購入できなかったので便利になりました。個人輸入では$97+送料$9+Paypal手数料3.9%で合計$110とすると、税込12,600円は良心的な価格設定だと思います。

Combo384はオーディオDDボードですので、これだけではもちろん音が出ません(当たり前ですが)。組み合わせるDACボードとして私が使ったのは、美武クリエイトさんの「DSD対応の制御基板と PCM1791/DAC基板のセット」です。こちらは美武クリエイトさんのページから6,000円で購入できます。


電子工作に慣れた人ならば残りの必要な部品はすぐにわかると思いますが、初心者の私はここからが一苦労でした。

まず電源ですが、直流安定化電源を持っていたので大丈夫だろうと考えていましたが、このセットだと+5V, +12V, -12Vと3種類の電源供給が必要となり、手持ちの3出力対応の直流安定化電源も、マイナスを出すことができなかったため断念、結局美武クリエイトさんのネットサイトから「±12V+5V お手軽 電源セット」(3,300円)を購入しました。なお小型ACアダプタは使わず、電源セットへは直流安定化電源から直接つなぐことにしました。


これで電源は終わりではなく、DAC基板とこの電源セットを繋ぐ2種類のケーブル(とそれに伴うハウジング及びコンタクトピン)は別途調達の必要があります。しかもそれをケーブル端末加工して圧着する作業が伴います。工具を揃えるのだけでも一苦労しました。。。


次にアナログ出力ですが、(これも当然ですが)基板から2ピンが出ているだけです。。。ここからRCAのアンバランスケーブルにつなげるためには、パソコンパーツショップでCD/DVDドライブに繋ぐための4Pソケット付 アナログ信号ケーブルが必要になります。さらにさらに、そのケーブルの端を切断して、別途RCAジャックを調達してそれに半田付けする作業が発生。。。

ここまでで電子工作初心者の私は、よくわからないことだらけでまるまる1カ月近くかけてしまいました。。。

で、ようやく組み立てが完了して、すべてのケーブルを繋いで音出しをしたところ。。。音が。。。出ません(涙)

原因は。。。Combo384のピンヘッダの接触不良でした。。。郵送されてきたときにはついていた20ピンのピンヘッダが基板から外れてしまって接触不良ということで、ついに基板へ半田付けという試練に直面。。。

結局半田ごて含めてセットを新調し、なんとか無事に音出しまでこぎつけました。

で、あとはケースへの収納ですが、これもわからないことだらけ。。。きりがないので日記はここらへんにします。。。でも完成して無事に音が出たときはなかなか感動しました。

電子工作は最初はとてもとても大変ですが、やってみるとなかなか面白いです。

3. 2013年10月3日の投稿その2

前回に引き続き悪戦苦闘です。。。でもケースに入れると結構見栄えが良くなりました。


ケースは千石電商さんで売っていたTAKACHIのCD-180SBというコントロールボックスです。アルミ筐体で価格が1550円と手頃な割にはつくりがしっかりしています。


端子類が出ている裏面はご覧のとおりでサボッています(笑)。


側板がプラスチックなので加工はしやすいのでは。。。と甘く見ていたのですが、LCD表示パネル用の四角い穴を開けるのに慣れない作業で四苦八苦!当初の目論見は外れて加工仕上げは素人丸出しの出来栄えとなってしまいました。。。

DSD再生時正面パネルに表示されている状態です。カット部のデコボコがちょっと悲しいです。。。


電子工作に加工まで超ド素人がやってここまで何とか辿り着きました。

でも電子工作の自作ってなんか夢があって楽しいですね。半田ごて買った店のオジサンに半田付けのコツを尋ねたら「とにかく経験あるのみ!」と喝を入れられてしまいました。。。

4. その後の顛末

今さらなぜ7年前のファイルウェブ投稿を再掲したかというと、最近、このUSBDACを分解して、これまでアクリルケースに入れていたNUC(記念すべき最初のブログ記事で書きました)を換装して、テレワーク用の超小型PCとして使うためです。

アルミ筐体のケースにNUCを換装して、電源スイッチも新規にAmazonから購入しました。




AmaneroのCombo384には気の毒だったのですが、USBDACとして使用頻度も低かったので、筐体をリサイクルです。


NUCは静音ファンが内蔵されていますが、Zwiftなどグラフィック処理の重いPCゲームをやるとCPU温度が一気に上がるため、ケース上面は開放できるようにネジ止めしていません。


ケース上面を開けておけば、CPU温度は上がっても75度くらいが上限に抑えられます。

7年前のNUCなので、Core i3のDC33217GKEという古いスペックでちょっともっさりですが、Windows10でメールやネットくらいであれば全く問題なく動作してくれます。

とにかく静かなのがいいですね!

PCデスク、液晶モニター、キーボード、マウスなどPC周辺機器もすべて流用品です。


液晶モニターがHDMI非対応のDVI端子なのがちょっと残念ですが、別途Bluetoothでスピーカーに繋いでいます。

目下在宅勤務時のテレワークで大活躍中!

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