反省レポート:400kmのブルベ編(BRM307石廊崎)

(ブルベ完走記の前編はこちら、後編はこちらです)

先日のブルベ完走から日が経ち、ようやく落ち着いて冷静に振り返ることができるようになりました。

制限時間27時間に対して、完走時間26時間28分と全く余裕ナシ。。。もしパンクやメカトラブルに見舞われていたら、また、ポケットに偶然残っていたミニ羊羹に救われなかったら、まず間違いなくタイムアウトでリタイヤしていたところでした。

まさか、仮眠を取るどころの騒ぎではないほどの展開になるとは夢にも思っていませんでした。

反省点を挙げたらキリがないのですが、備忘録として、また自戒の意味も含めて以下に記そうと思います。。。


反省その1:事前のルート把握不足

今回使ったキューシートです

私はiPhoneに地図アプリを入れてGPSナビとして活用しましたが、そのiPhoneに頼り切っていたために、事前のルートをしっかりチェックすることを怠っていました。

キューシートを事前に詳細に読み下すことを怠ったため、キューシートに明記・注意書きしてあるにも関わらず、コースミスをしてしまったのです。

たとえば、川奈付近で国道135号から県道109号海岸沿いへ抜けるポイントは、キューシートにはっきりと明記してあったにも関わらず、135号を真直ぐに走ってしまい、登らなくてもよい激坂をえっちらおっちら上る羽目になりました。。。

また、城ケ崎入口からの往路と復路の違いも、キューシートには丁寧に赤字で「ここから#64まで伊豆高原300と異なる」と注意書きされていたにも関わらず、復路で一体どこを走っているのかわからず不安なまま進みました。。。

真鶴道路に間違って入ってしまったのも、事前にキューシートをしっかり読み下しておけば避けることができたはずです。

伊豆半島がアップダウン続きの難所であるというのは、予備知識として全く持ち合わせていませんでした。。。(´д`) まあ世間の一般常識が欠如していたということですが、あんあ山岳コースだったとは知らぬが仏で結果オーライだったかもしれません。^_^

GPSナビは電子機器なので、今回のように電池切れや操作不能、最悪動作しなくなるということも十分考えられます。そういう意味でも、事前のキューシートの読み下しは最低限必要だと痛感しました。

教訓:ナビに頼らずキューシートをもっと活用しましょう!


反省その2:寄り道や写真撮影に時間をかけ過ぎ

寄り道をしたり写真を撮ること自体は、ブルベの楽しみとして大いに結構なことですが、今回は明らかにやり過ぎでした。。。

ブルベのために新しいコンパクトカメラを新調したということもあり、逗子海岸沿いのコースに出てからは海岸線沿いの景色を撮りたい誘惑に終始負け続け、ブログに載せた写真以外にも相当数の写真を撮っていました。。。(´д`)

ちなみにこのブルベ用に選んだデジカメはCANON IXY 130。
このモデルは価格.comでも売れ筋ランキングでデジカメ1858機種中堂々の6位です(3月13日現在)。こんなに軽くてコンパクトで手頃な価格で手に入るとは驚きです。

立ち止まってわざわざ自転車を降りて写真を撮った場所を数えてみると。。。

1.材木座海岸
2.江の島
3.真鶴近辺
4.真鶴駅前
5.湯河原海水浴場
6.熱海サンビーチ
7.網代近辺
8.伊東
9.川奈側道
10.伊豆高原ステンドグラス美術館
11.伊豆まさき整形外科の前の河津桜の木
12.伊豆稲取前の断崖絶壁
13.本根岬
14.白浜海岸
15.河津町縄地海岸
16.石廊崎。。。

往路で撮影した写真の数々 (´д`)

なんと往路だけで16か所も止まって写真撮影していたんですね。。。1か所3分としても50分近く費やしている計算に。。。我ながら呆れるばかり。。。

これでさらに河津川に桜を見に行っていたら、自身の性格上、満開の桜に浮かれてタイムアウトで失格必至だったでしょう。。。直前で暴風雨に煽られて観光気分を削がれてしまったのは、結果的には幸運でした。

教訓:写真撮影は控え目にしましょう!


反省その3:夜間走行用ライトの装備が不十分

ほとんど照明のない山道を走ることは知っていたのですが、まさか前照灯の電池があんなに早く切れてしまうとは思いませんでした。また、交換のため電池もサドルバッグに(ご丁寧にもビニールの封をしたままの状態で)入れてあったため、交換するのに手間がかかってしまいました。

また、ヘルメットに前照灯を付けなかったことも大きな失敗でした。キューシートが読めなかったばかりでなく、暗闇での各種作業に手間取る原因になってしまいました。

むしろ、車体とヘルメットの尾灯の電池が切れなったのはラッキーだったかもしれません。

また、電池交換をすることがわかっているのであれば、もっと取り出しやすい場所に携行しておけばよかったです。新品電池を覆うビニールって硬くてただでさえ取り出しにくいですよね。。。

今回使った前照灯のひとつは、GENTOS(ジェントス) 閃 355 という明るさ100ルーメン/実用点灯10時間というものでした。それにPanasonicのEVOLTAという「ギネス世界記録」のアルカリ乾電池の新品を装着したものを使いました。

GENTOS(ジェントス) 閃 355

コンパクトなサイズの割りに明るさは申し分ありませんでした!さすがにこれならしばらくは持つだろうと。。。にもかかわらず、おそらく半分の5時間ももたなかったと思います。寒冷環境下での使用条件とか、いろいろあったのだと思いますが、もし次の機会があれば、このGENTOS(ジェントス) 閃 355本体のスペアを持って行きたいと思います。

前照灯2台のうちもうひとつは。。。実は。。。CATEYEのごくフツーの自転車ライトでした。。。これも夜間走行を一層厳しくしてしまった原因でした。。。

また、(これは想像したくもないですが)万一、暗闇の道路でスリップでもして自爆事故を起こしていたら、ヘルメットの前照灯がなかったら、暗がりのなかで助けを求めるiPhoneを探すこともできず、深刻な状況になっていたかもしれません。 (( ;゚Д゚))

山間部での夜間走行では、照明は必須品という意味を超えて、命綱と同等ということを痛感したブルベでした。。。

教訓:照明は十分過ぎるくらい準備しましょう


反省点はほかにも多々あります。ほとんどが事前の装備不足なのですが。。。

・ SPD-SLの靴を履き慣れていない状態のまま使ってしまった (まさかの落車の原因に。。。)

・ ビンディングとクリートの事前調整を怠った (ビンディング緩かったです。。。)

走行後のボロボロ状態です

・ サドルバッグの位置調整が甘かった (後輪と擦れてその度に調整を。。。)

出発前はこうだったのですが。。。


後輪と擦れてボロボロに。。。

・ ダウンジャケットを腰に巻いて固定するバンドを準備しなかった (何度もずり落ちてきてその度に調整を。。。)

・ 補助バッテリーの容量が足りなかった (iPhone画面オンで使えたらどれほど楽だったか。。。)

外部補助バッテリー(10,000mAh)

外部補助バッテリーはアマゾンで買ったリチウムポリマー使用の10,000mAh(iPhoneを5回フル充電できる容量)のものでした。リチウムポリマーは従来品より薄くて軽いのが特徴です。

これとあわせて2,000mAhのコンパクトな外部補助バッテリーを2本持っていきましたが、余裕をみて10,000mAhを2枚持っていくべきでした。

こんな形で電源供給していました

上の写真のiPhoneホルダーはミノウラ製でしたが、なかなか信頼性の高いもので使い勝手も申し分ありませんでした。

しかし、iPhoneをGPSナビ代わりに使うのは限界があるとも感じました。実際、こんな使い方をしている人を見たことがありません。。。もしかしたら専用のGPSナビを考えたほうが良いかも。。。


番外編:お役立ちグッズ

おまけですが、今回の厳寒ブルベで役に立ったものを2点紹介します。

dhb - Flashlight Highline 完全防水ジャケット

Wiggleで購入しました。正直これだけではキツイだろうと思っていましたが、走行中ほとんどの場合はこれだけで雨にも寒さにも耐えられました。素晴らしい防寒・防水機能です!

http://www.wiggle.jp/dhb-flashlight-highline-waterproof-%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88/?sku=5360627895

168cmの私にはSサイズでぴったりでした

さらにスゴイのが、収納ポケットの多さと、サイドがファスナー付き通気口になっていて、暑くなったらすばやい温度調節が可能なことです。

早朝や夜中の一番寒い時間帯はさすがにこれだけでは厳しかったので、この上にダウンジャケットを着込みました。

当日はこの下に2枚の長袖インナーを着ていましたが、このジャケットのおかげで、私は一度も着替えをすることなく済みました。

SealSkinz KE691 完全防水ソックス

文字通り完全防水ソックスです。宣伝文句にウソはありません。まるで水が浸入してきませんでした。往路でSPD-SLシューズの靴底の砂を洗い落としたときに、靴の中は水没してしまったのに、靴下の中にはまったく水は入ってきませんでした。

こんなことをしても全然平気です!

こちらにわかりやすいレビューが載っています。
http://gigazine.net/news/20120304-waterproof-socks/


足サイズ27cmの私はXLでも大丈夫でした


在庫の都合でXLしかなかったのですが、履き心地も含めてまったく問題なし!少々値は張りますが、それだけの効果がありました。

また下の写真は、当日持って行ったものをまとめ撮りしたものです。輪行グッズ、修理グッズなどなかには全く使わなかったものもありますが、有事の対応のためには欠かせません。

結構な品数になりました

またこちらは当日着用していったウェア類です。ちなみに黒いダウンジャケットは近所の「紳士服の青木」の開店セールで見つけた1,000円のものです ^_^

当日のウェア類です

振り返ってみて必要なかったと思われるのは、

・ 着替え
・ レインコート上下
・ インナー手袋の替え
・ ネックウォーマー

あたりでしょうか。。。しかし状況によっては必要だったかもしれません。判断に迷うところです。

逆に直前になって持っていくのを止めて失敗だったのは、写真の上にも写っているヘルメット固定型の前照灯でした。。。


また、ブルベに乗っているロードバイクのタイプそのものも、果たして正しいのかどうかもよくわかりません。。。参加者のみなさんはそれぞれいろいろなタイプのロードバイクのようですが、私のようにエアロロードにディープリム仕様でブルベに参加している人は見かけた記憶がありません。。。

まあこれ以上家のなかにロードバイクを増やすこともできないのですが。。。


以上、少しでも厳寒期の夜間ブルベ走行に参考にしていただければうれしいです。

(おわり)

コメント

  1. 参考にさせて頂きます!
    ジャケットと靴下は欲しいですね。
    しかしこの荷物、あのサドルバックに入っちゃうんですね。
    それ驚きました。

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    1. 良くも悪くも入ってしまいます。 ^_^
      入れれば入れるほどその重みで沈んで後輪と接触することになるのですが。。。 (´д`)

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