200kmのブルベ(BRM117 三浦200)に参加しました

ブルベとは自転車のロングツーリングのことです。あらかじめ定められたルートで公道を走行し、いくつかのチェックポイントを経て規定時間内にゴールすると完走認定されます。

今回参加したブルベは、二子玉川から横浜、横須賀を経由、三浦半島南端の三崎まで行き、その後は134号線沿いに逗子、江の島を通って大磯まで(135km)、そこで折り返して江の島経由で横浜まで北上し、スタート地点の二子玉川まで戻って総計200kmというルートです。


往路(135km)と復路(65km)のルート

制限時間は13時間30分。単純計算で平均時速14.8kmより速く走れば間に合うのですが、公道を走るので信号はもちろんのこと、食事など途中での休憩も含めると、帰りはほぼ確実に夜間走行となる点が不安です。。。

これまでの最長距離は去年の石和温泉に行った125kmなので、200kmのロングライドは初挑戦でした。

ちなみにブルベのなかでは200kmが一番距離が短く、ほかには300km, 400km, 600km, 1,200kmというとんでもない距離のブルベもあります。

なんでそんなアホみたいな距離を喜んで走るのでしょうか。。。今回のブルベに参加したのは、それを知りたかったというのもひとつの理由です。

1.エントリー


今回のブルベは、AJたまがわのサイトを偶然見て知りました。スタート/ゴール地点が二子玉川の河川敷で、自宅から自転車でわずか10分という絶好のアクセスでした。

http://ajtamagawa.org/2015brm/2015brm117

定員120名に対する募集は、エントリー開始からわずか数日後で締切になるほどあっという間でした。私もエントリーした日に締切になったので危ないところでした。参加費は一般1,500円と自転車のイベントとしては格安です。すべては自己責任(途中棄権しても自力で帰らなければならない等)ということを勘案しても、ブルベは基本ボランティア活動で成り立っているようで、開催企画関係者の方々には本当に頭が下がります。

エントリーにはブルベが保証対象内の自転車保険に事前に加入している必要があります。自転車保険に加入する場合、特に対人事故の補償が大切なのですが、既に加入していたサイクリングジャパン協会のCJ+の保証では、ブルベのようなレース中の事故は保証対象外でした。そこで、新たに、セブンイレブンの店頭で加入できる便利な自転車保険に加入しました。

ちなみに、トライアスロンなど私道や公道を通行止めにして行われるタイムを競う自転車レースの場合、保証の対象となる保険は更に狭まるようで、上記のセブンイレブンの自転車保険も対象外ということでした。

2.事前準備


ブルベについては競技人口が少ないのか、ネットを探してもまとまった情報が少なかったので、以下の本をアマゾンで入手して参考にしました。この本は普段あまり見かけることのないブルベの情報満載で大変参考になりました。

シクロツーリストのブルベ特集号

調べてみるとブルベには普通のロードレースと違った装備がいろいろ必要なようで、長時間ライドに必要な荷物を格納するためのサドルバッグを装備したり、雑誌の表紙にあるようにハンドル部分にキューシートと呼ばれるルート案内表を整備したりする必要があるようです。特に決められたルートに沿って走るためには、GPSナビが必須ということでした。

また、自転車ベル装着反射ベストの着用が義務付られている点も、普通のツーリングとは異なるところです。

で、反射ベルトはいろいろ迷った末、アマゾンで以下のものを購入しました。

ベルーフセキュリティショート反射ベスト

名前のとおり、工事現場などで作業員が付けるものです。丈が短いので、ジャージの後ろポケットのものが取り出しやすく便利です。視認性はバッチリ。ファッション性はともかく安全第一ですね。

次に迷ったのが、GPSマップとキューシートマップスタンドです。GPSの専用端末が一番普及しているようですが、高価なことと、iPhone5でなんとか代用できないかと考え、結局以下のように、以前購入したスマホ収納可能なフレームバッグ(ROSWHEEL製)をアクセサリーホルダー(MINOURA CS-500)に組み合わせてハンドル前方に装着します。

ROSWHEEL製フレームバッグ

MINOURA製アクセサリーホルダー

 そこにiPhoneを収納させれば、フレームに装着するより遥かに見易く、また膝との干渉も解消していい感じになりました!安上がりでなかなかのアイデアではと自分なりに気に入っています。

ハンドル中央にセット

地図も見やすい位置です

フレームバッグには、iPhone用の予備バッテリーを2本収納し、iPhoneとはケーブル接続しているので、今回のようなロングツーリングでもバッテリー切れの心配はありません(のはず)。もちろん、走行中もナビ不要なときはiPhoneは画面オフにしてバッテリーを節約するのは欠かせません。

iPhoneの設定も変更。パスコードロックはオフにして、画面明るさを最大にしておきます。バッテリー節約のためパワーボタンは頻繁に押すことになるので本体はケースから取り出して収納。グローブはスマホ対応だと心許ないので、人差し指は思い切って切り取って穴を開けました(ちょっと寒いですが。。。)

苦労したのが、ルートラボの走行マップデータをiPhone5で表示させることでした。ネットでの情報を頼りに、ルートラボのマップデータをPCを使ってKML形式でダウンロードし、それをGoogle Mapsでインポートしてマイマップに登録するところまではすんなりできたのですが、それを表示させることのできるiPhoneアプリが実はほとんどないという意外な壁に突き当たりました。Google本家のGoogle Mapsアプリでさえマイマップのルート表示には非対応という状況。。。

なんでも以前は、GoogleのMy Maps Editorというアプリで可能だったのが、最新OSで非対応になってしまったそうです。ネットの情報を頼りに、G-Whizzle, MyMapsProと試しましたがいずれもダメ、最後にやっとnew My Mapsという有料アプリ(500円)に行き着き成功しました。

このnew My Mapsを使えば、ルートラボのルート表示はもちろん、走行中のヘッディングアップ表示にも対応しているので、方向音痴の私にとっては心強い限りです。

new My Mapsの表示画面

ちなみにルートラボからGoogle Mapへインポートする際、チェックポイント(PC)の位置情報もあわせてマイマップに事前登録しておく必要があります。

マイマップにインポートしたのが以下です。

往路
https://www.google.co.jp/maps/@35.376012,139.5208355,10z/data=!3m1!4b1!4m2!6m1!1sz30EJxy-iH2Y.kywKkz5wjt_4
復路
https://www.google.co.jp/maps/@35.4583815,139.49715,11z/data=!3m1!4b1!4m2!6m1!1sz30EJxy-iH2Y.kvQSCDVqWvYs

AJたまがわの以下の試走レポートもとても参考になりました。
http://ajtamagawa.org/wordpress/wp-content/uploads/2015/01/report_kurahara.pdf
http://brm.blog.so-net.ne.jp/2015-01-10

iPhoneで常にルートラボが確認できるのであれば、キューシートが常に見れるような装備は不要だろうということで、雑誌の表紙にあるようなマップホルダーは準備せず、代わりにソフトホルダーにキューシートを両面印刷したものをクリップホルダーで自作したものを準備してウィンドブレーカーのポケットにくくりつけました。これは大いに役に立ちました。

キューシートはこんな感じに


あとは、携帯エアーポンプやベル、サドルバッグなどを装着し、アーレンキーや予備チューブ、チェーンや外部電源バッテリーなどを前後のバッグに詰めて準備完了!

もしパンクしたときにすぐに応急処置ができるように、Barbieri社のriparaという瞬間パンク修理剤を携行することにしました(フレーム上部に取り付けてある青い容器です)。


ブルベ仕様のサーベロです!

ゴテゴテついていますが(笑)

なんかエアロロードにディープリムを履いた格好にブルベの装備をするとちょっと違和感ありますが。。。まあ何とかなるでしょう!

3.ブルベ当日


当日の東京の天気予報は晴れときどき曇り、最高気温が10度、最低気温が1度でした。私は遅い時間の8時スタートなので、早朝というわけではないのですが、多摩川沿いは風も強いので、念のためにネックウォーマーをかぶっていくことにしました(これが後で大きな命拾いとなりました)。

7時半前に集合時点に到着したときには、すでにたくさんのライダーたちが河川敷に集まっていました。参加人数は7時出走が60名、8時出走が60名で合計120名でした。なかには女性もちらほら。。。

出発を待つライダーたち

みなさん思い思いの自転車と装備で来ており、見ていてフムフムと興味津々です。。。私はディープリムのエアロホイールを装着したままで来ましたが、ほかにエアロホイールの参加者は見かけなかったので、もしかしたら場違いだったかもしれません。

良く見るとみなさんSPD-SLの軽量クリート靴にシューズカバーを履いています。一方私は。。。いつもの通勤で使う重いSPDの靴そのままで来てしまいました。。。一日中ペダルを漕ぐので靴は軽いに越したことはないのでSPD-SLのほうが当然有利です。今回のブルベの最初の失敗を悟った瞬間でした。。。

ちなみに後日片足の靴の重さを量ったらSPD-SLが325gに対してSPDが480g、両足で210gもの違いでした。

受付でブルベカードを受け取ったあと、全員でブリーフィングを受けます。朝日が昇って日差しは差すものの結構寒いです。。。このときはじめてシークレットチェックポイントという事前に知らされていないポイントの存在を知りました。気付かずに通り過ぎてしまったら失格ということで、初ブルベの私は不安になりましたが、わかりやすい場所にあるので大丈夫という説明に一応納得しました。

そして準備が整った人からユルユルと出走。。。!私はWave2(8時20分組)でしたが実際の出走は8時12分くらいだったでしょうか。ロードレースと違ってここらへんは時間に厳密ではありません。

多摩川沿いを南下するルートは朝日がまぶしく走りづらいところもありますがまずまず快適です。寒いので自宅を出たときにかぶったネックウォーマーはそのままつけています。しばらく走ると自然に数人でグループになって走ることになるので、ルートはあまり気を使わなくても大丈夫そうです。

やがて下丸子の実家の近くを通り過ぎ、国道(第2京浜)に出ると、みないっせいにスピードアップして車の流れに乗ります。

そしてそのまま一気に横浜方面へ。。。関内、磯子と次々と通り過ぎます。気温が上がってくるとネックウォーマーはもちろん、アームウォーマーも不要になるので、長い信号待ちを見計らってサッと脱いでポケットにしまい込みました。

金沢八景手前のセブンイレブン横浜片吹店が最初のPCで立ち寄ります。到着時刻は10:25(貯金は52分)。スタートから38.6kmです。

セブンイレブン横浜片吹店

PC休憩で、トイレを済ませ、バナナ、ミニ羊羹、そして梅おにぎり1個を摂取。ドリンクはまだ足りているので補給はなしです。のんびりしていたつもりは全くないのですが、気がつけばあっという間に到着から20分以上経過してしまいました。慌てて出走。。。次のPCの三浦半島三崎を目指します。

田浦を越えるころには、若干汗ばむくらいの陽気になりました。横須賀を越えて、周囲の景観がだいぶ自然が一杯になってきていい感じです。

そして三浦半島東端の観音崎に到着!時刻は11:40。

観音崎海水浴場の入り口で記念撮影

するとそこからすぐ先にシークレットチェックっポイントがありました。ほとんど車の来ない車線の広い上り坂なので確かに見落とす心配はありません。スタッフの人にブルベカードに記入してもらい再び走り出します。。。これで一安心!

次のPCの手間、上り坂の先にフジトモ商店という景色の良い休憩場所があるのを知っていたので、そこで一服。記念撮影を。。。出発から78.0km。

フジトモ商店前で

通りすがりの地元のおじさんが杖をつきながら近寄ってきました。話を伺うと、おじさんも昔は全国津々浦々写真を撮るために旅をされたそうです。三浦はどの季節でも住見やすい場所だよとおっしゃっていました。こうして三浦まで自転車で訪ねて地元の人と会話をする余裕があるのもブルベの醍醐味でしょうか。。。

前のPCで時間をかけすぎていた反省から、フジトモ商店では何も調達せずに先を急ぎます。

フジトモ商店を出てからはしばらく一人旅が続きました。同じブルベのライダーと一緒に走っているときはドリフティングで効率良く走れるのですが、単独走行(もしくは先頭)になると、ルート確認もしっかりしながら風を切って走らなければならないので結構大変です。まだ80kmしか走っていませんが、先が長く感じられます。。。しかも天気もなんだか雲行きが怪しくなってきて雨もポツンと。。。

ここから三浦半島の南端をぐるっと周遊。そしてPC2(ファミリーマート三浦三崎店)にようやく到着。時刻は13:17(貯金は43分)。スタートから85.3kmです。

ファミリーマート三浦三崎店

ランチタイムで時間に余裕のある人は、地元の美味しい店でゆっくりするそうなのですが、私は当然そんな余裕はないので、肉まんと焼きたらこのおにぎり、そしてポカリを補給してそそくさと昼食を済ませ次を急ぎます。。。

次のPCまではここから50kmもあるので相当な距離を走らなければなりません。

途中のトンネル内で、側道に車のホイールが落ちていてあやうく乗り上げそうになり、ちょうどそのとき車が追い越していったこともありヒヤリとしました。

三崎口の駅前を越えると、以前何度か遊びに行ったことのあるソレイユの丘近くを通りました。ここまで来ると、妻の実家の逗子が近い実感が湧いてきました。去年BIKE&HIKEでツーリング&オープンウォーターの練習をした長者ヶ崎を通り過ぎ、三浦半島西側の海岸線沿いのツーリングには最高の景色を楽しみながら、逗子を目指します。

いくつかトンネルを抜け、見慣れた逗子海岸が見えてきましたが、あっという間に通り過ぎます。ここらへんから先頭を行くライダーの人のペースが速く、だんだんと足を奪われていきます。。。

ところが、由比ガ浜から七里ガ浜あたりの湘南中心部は、国道134号線がいつもの渋滞で、自転車も先を進むことができません。断続的に自転車を止め、気がつくと後ろにも自転車の渋滞列ができてしまいました。

江ノ島を越え、鵠沼海岸を抜けたあたりでようやく渋滞が解消。時間を取り戻すべく、みなハイスピードでガンガン飛ばします。私も頑張ってその隊列に付いて行きますが、そろそろ脚が悲鳴を上げ始め、痙攣のきざしが。。。

しかも、このルートは、7年前に初フルマラソンで出場した湘南国際マラソンの復路ルートと同じなので、当時のつら~い感覚が蘇ってきてしまい、ダブルに精神的ダメージを食らいます。。。ちなみにその初フル挑戦は、サブ4を狙っていたにも関わらず後半失速し、おまけにゴール直後に発熱で動けなくなり、スタッフの車で病院搬送、点滴という思い出すのも苦痛の散々なレースでした。。。タイムはたしか4時間11分くらいだったと思います。

相模川を越えたころから、反対車線を反射ベストを着たライダーがちらほらと目立つようになりました。おそらく、7時出発組の速いライダーが帰路を走っているのでしょうか。こちらに手を振ってくれる人もいます。

隊列のハイペースに付いていくのは私もつらいですが、私の後ろのライダーは私以上に辛そうでした。。。あとでデータを確認したところ、この区間は25-30km/hくらいで意外に遅いのですが、向かい風もあったので、結構きつかったのだと思います。

海岸沿いから大磯の市街に入ってほどなく、やっとのことでPC3(スリーエフ西小磯店)に到着しました。時刻は16:06(貯金は1時間18分)。スタートから135.5kmです。飛ばした甲斐があり、貯金は大幅に増えたので、あとはトラブルさえなければ制限時間内にゴールできるとやっと安心できました。

スタミナ切れを避けるため、焼きソバ、ツナタマゴサンド、寒くなったのでポッカレモンのホットと摂取。トイレでアームウォーマーとネックウォーマーを装着。あとはゆっくり休む暇もなく最後のPCを目指して再び自転車にまたがります。。。

今度は海岸沿いの134号線を東にひたすら戻ります。ここはずっと単独走行でしたが、思ったほどの風もなく、また少しの間でも休憩したせいか、脚が戻ったので結構なスピードで飛ばしました(あとで記録を見ると、平均25-33km/hと今回最速区間でした)。

飛ばしたせいで、前のグループに途中から合流、江ノ島から湘南モノレール沿いのやや複雑なルートもおかげで付いていくだけで楽でした。

夕暮れ時になり、一気に気温も下がります。私のサングラスはスモークなので外さないと見えないのですが、走行中にサングラスをどこにしまえばよいのでしょうか。。。(笑)

結局、サングラスはウィンドブレーカーのポケットにしまうことにしました。ポケットはすでにパンパンです。。。

で、ここからがコース設計者が用意したという「ボーナスステージ」、湘南モノレール路線沿いのアップダウンが続きます。。。うへー!

まあ激坂というわけではありませんが、150km近く漕いできた脚には相当こたえます。私の前を走っていた人が急に脇道に。。。「お先にどうぞ」と言われて、私もうしろに迷惑をかけられないので、必死でペースを維持して走ります。。。

もうすでに周囲は真っ暗です。。。しばらくして気付いたら後ろが付いてきません。。。前もいなくなってしまい再び単独走行。iPhoneの電源を入れてルート確認しながら先を進みます。ほどなくして先ほど先頭を行っていた人が待ってくれていたようで、そこから先はしばらくその人に先導してもらいました。ちなみのその人は物凄くヒルクライムが速かったです。

大船駅を迂回ルートで回避し、鎌倉女子大前の信号で国道に出ます。ここからPC3まではあと10kmほどです。。。日が沈んでからグッと気温が下がって、寒さで体が震えてきます。。。

国道沿いを2人でひたすら北上、途中上大岡の駅前あたりは繁華街で車も人も混雑していて気を使いましたが、無事に通過。そして待ちに待った最後のPC(ファミリーマート横浜宮元町店)に到着。。。!時刻は18:41(貯金は1時間15分)。スタートから173.8kmです。貯金はほんの少し減ったものの、もうここまで来れば完走はほぼ間違いありません。

しかし猛烈に寒い!!!

コンビニの外で食事を摂る間は、地獄の寒さです。。。もしネックウォーマー持ってきていなかったら死ぬのではと思えるほど寒かったです。薄手のウィンドブレーカーしか着てこなかった自業自得なのですが。。。

この写真見ただけで思い出して寒くなります

ほっとレモンで体を暖めて、エクレアとしゃけおにぎりを摂取。寒さを避けてとにかく早く帰りたい一心で、再び自転車を漕ぎ出します。。。

午後7時過ぎに出発したので、残り距離30kmなので、うまくいけば午後8時30分過ぎにはゴールです。あと1時間30分余りこの寒さに耐えれば良いのか。。。と鼓舞します。寒さに比べれば脚の疲れなど大したことありません。

今日の横浜は、気温は11℃/4℃とそれほどでもなかったのですが、北の風7m/sとかなりの寒波だったようです。

やがて先ほど一緒だったヒルクライムの達人と再び合流。2人でゴールを目指してひたすら国道を北上します。関内を通り過ぎて、横浜までが長い。。。いつもより余計に時間がかかる気がします。。。ここからは往路と同じルート沿いになります。

途中の軽いアップダウンではスピードが落ちて取り残されそうになりましたが、ヒルクライムの達人のスピードになんとか付いて行きます。

そして。。。ようやく、多摩川を渡る多摩川大橋を越えて東京都に帰ってきました!!!

ここまで来れば、万一ここでパンクしても、引っ張ってゴールできるななどとアホな事を考えながら、多摩堤通りに向けて暗がりのなか住宅街を走ります。

多摩堤通りが多摩川河川敷と併走するルートに入ると、風が強まり、寒さが一層厳しくなり発狂しそうなほど寒くなりました。この寒波はなんなんでしょうか。。。。!修行僧の気分で、あらゆる邪念を捨て、ただただ前を見て走ります。。。

ようやく第3京浜の下をくぐり、先に二子玉川ライズのビル群が見えてきたときの喜びの気持ちは、一生忘れられないでしょう。。。

そして無事、ゴール地点の「癒しふれあい館」に到着しました。。。

建物のなかに入って、ブルベカードとコンビニのレシートを提出。記録を確認してもらいました。

ブルベ200km完走!

到着時間は午後8時41分。タイムは12時間29分。制限時間は13時間30分ですから、1時間以上の貯金でゴールすることができました。

交通事故にもあわず、メカトラブルもなく、こうして無事完走できたことと、このような素晴らしいイベントを企画運営してくださったスタッフの方々への感謝の気持ちで一杯になりました。

建物のなかで暖かい味噌汁をいただきながら、最後にずっと一緒に走ったヒルクライムの達人と話をしました。驚いたことに、彼は、自宅の茨城(牛久)からはるばる自転車で70kmかけて朝来たのだそうで、この後もおそらく70kmかけてこの厳寒のなか自転車で帰るということです!世の中は本当にスゴイ強者がいるものです。。。

後日完走者全員のタイムの平均を調べたところ、11時間52分でした。私のタイムは12時間29分ですから、平均タイムより30分以上遅かったことがわかりました。。。

こうして私のブルベ初挑戦は無事に終わりました。

そして、自転車で200kmを走るとはどういうものなのか体験することができました。

時間制限が決まっているので、通常のロングツーリングと違って、旅先でゆっくりすることも、ふらりと気に入ったスポットに立ち寄ることもできません。かといって、時間を競うレースでもないので、競争するというスポーツとも違います。

私の印象では、ブルベとは、貧乏学生時代のバックパッカー旅行に似ていると思いました。

予算や時間が限られているなかで、工夫を凝らしてパッケージ旅行では味わえない醍醐味を楽しむのがバックパッカー旅行です。不便な思いをしながら時には身の危険まで伴いますが、すべて自己責任。その代わり、旅の思い出は強烈に記憶に残ります。

ブルベも、時間制限のなか工夫しながら、走った思い出や目の前を過ぎ去っていった光景は強烈な印象として記憶に残ります。幹線道路の通行や夜間の走行などは危険そのもの。利便性と効率を考えたら、帰りは輪行して電車に自転車を積んでしまったほうが余程楽だし、今回のような寒い思いをすることもなかったでしょう。。。

しかし、更に長距離の300km, 400km, 1,000kmのブルベとは一体どんなものなのでしょうか。。。?脚力はともかく、今回は寒さにやられて懲りたので、今はまったく考えられませんが、性懲りもなくそのうちチャレンジしたくなってしまうのでしょうか。。。??


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以下記録です。

暫定リザルト
http://ajtamagawa.org/wordpress/wp-content/uploads/2014/12/BRM117-Tamagawa-200km-AJ_temp.pdf



AJたまがわレポート
http://brm.blog.so-net.ne.jp/2015-01-18
出走 94名
完走 87名

RunKeeper記録 (175km以降は手入力)
http://runkeeper.com/user/masayk/activity/497378962
distance 203.99km
Time 9h03m07s
Ave 21.1km/h
Calorie 4,150
Total Climb 2,465m




SUUNTO記録
http://www.movescount.com/moves/move50671485
http://www.movescount.com/moves/move50671346



distance 203.84km
Time 12h35m32s
Ave 16.2km/h
Total Climb 2,986m

CATEYE記録
distance 204.15km
Time 9h49m8s
Ave 20.7km/h
Max 50.3km/h




コメント

  1. モニオさん、こんばんは。

    200kmとは凄いですね。臨場感のある記事、楽しませていただきました。
    私は今回のコースのさらに内回りの70kmでも長いなと感じた次第です。
    今年は、しまなみ海道をと狙ってはいるのですが。

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    1. 横浜のvafanさんこんにちは

      ブログ訪問いただき有難うございます。出走前は不安で一杯でしたが、完走後は懲りずに次は。。。と妄想しております。
      しまなみ海道いいですね!私もいつかは「サイクリングしまなみ」とかを走りたいです。

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