[今さらの3D対応ディスプレイ] 三菱 RDT233WX-3Dと3Dカメラ (REAL 3D W3) や3Dカムコーダー (HDR TD10) を繋ぐ

3Dテレビが衰退して久しいですが、最近メリカリで3D対応液晶ディスプレイのジャンク品をポチってしまいました。


三菱電機の23インチ液晶モニターRDT233WX-3Dです。




さっそくHDMIで富士フィルムの3Dカメラ REAL 3D W3と繋いで3Dコンテンツを再生したところ、あまりの3Dのリアルさにビックリ!

次に、Sonyの3Dビデオカムコーダ(HDR TD10)とつないでみましたが、こちらは映像が出ません。。。

いろいろ錯誤した結果、カムコーダの設定を少し変えることで、無事に3Dビデオを再生できるようになりました。

PCとも繋げることができたので、HDDに保存してあった過去の懐かしい3D写真や映像を再生することもできます。

久し振りの3D映像は迫力があり、思わず感動。。。

今さらの3D対応製品ですが、久し振りに3Dの世界を満喫することができました。

1. 自宅の3D環境

私は自他ともに認める3Dマニアで、これまでいろいろな3D対応製品に手を出してきました。

リビングにはEpsonの3D対応プロジェクター(第1世代)を設置しています。

EPSON EH-TW8000W

家族4人で鑑賞できるように、アクティブシャッター方式の3Dメガネも4つ揃っています。


3Dコンテンツの再生は、PanasonicのDIGA BWT-510とOPPO BDP-93/103(BD3D ISO再生)


3D Blu-Rayのパッケージソフトも


3D映画は、「アバター」や「塔の上のラプンツェル」が代表作ですが、マーティン・スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」は、個人的には3D映画の最高傑作ではないかと思います。


今ならAmazonで54%オフの¥2,892という破格で出ています。

映画『ヒューゴの不思議な発明』:大人も子供も楽しめる極上のファンタジー映画

また、市販のパッケージソフトだけでなく、多くの3D放送をレコーダーに録画保存しています。


3D☆3D(サンデー・サンデー)とか、THE世界遺産3Dとか懐かしい。。。今や3D放送は完全に死滅してしまいました。

ソニーの3D対応カムコーダ (第1世代製品)

SONY ハンディカムコーダー HDR-TD10

JVCの3D対応カムコーダ、これを持っている人は少ないと思います。

JVC Everio TD1

富士フィルムの3D対応2眼カメラ

FUJIFILM REAL 3D W3

富士フィルムの裸眼3Dディスプレイ

FUJIFILM REAL 3D V3

3Dがブームとなった2010年~2017年ごろが、ちょうど娘たちがまだ幼かった頃と重なったため、これらで膨大な量の3Dホームビデオや3Dフォトを撮りました。

しかし、唯一欠けていたものが、3D対応の液晶ディスプレイでした。

3D対応の薄型TVはもはや新製品では絶滅しており、入手も困難な状況ですね。

(出典「全国有力家電量販店の販売実績集計/GfK Japan調べ」)

TV業界やメーカーは3D TVの失敗を封印し、4K/8Kをプロモーションしていますが、4K対応でかつ3D対応のTVって未だにどこからも発売されていないようです。。。

PCモニター用の液晶ディスプレイの3D対応となると、さらに少なくなり、以下の製品くらいしかありません(すべて販売終了品)。
  • 三菱電機 RDT233WX-3D(本製品)
  • 三菱電機 RDT234WX-3D(233WX-3Dの後継機)
  • フィリップス 272G5DYEB/11
  • Dell  AW2310
  • LGエレクトロニクス FLATRON D2342P-PN
  • LGエレクトロニクス FLATRON W2363D-PF
  • Acer HR274Hbmii 
  • IODATA LCD-3D231XBR
  • BenQ XL2410T
上記製品の価格.comでの比較はこちらです。

2. 三菱電機 RDT233WX-3D

今回入手した三菱電機の23インチ3Dモニター(RDT233WX-3D)は、メルカリで出品されていたジャンク品でした。


2011年の発売当初は52,000円前後だったので、ジャンク品とはいえ5,450円(送料込)は当時のほぼ10分の1の価格なので破格です。


ジャンク品とはいえ、動作確認済みで、リモコンや専用スタンドも付属しており、程度も良かったのでラッキーでした。

ちなみに、Amazonでは中古品が19,800円で出品されています。




画面にも特に目立った傷はありませんでした。

液晶は23インチのハーフグレア(半光沢)パネル、解像度は1920x1080のフルHD,
パネルはIPSです。


専用リモコンで操作できるのはとても便利ですね。


以下は価格.comの詳細スペックから
基本スペック
モニタサイズ 23 型(インチ) モニタタイプ ワイド
モニタ形状   画面種類  
スリムベゼル   アスペクト比  
表面処理 ハーフグレア(半光沢) パネル種類 IPS
解像度  1920x1080 HDR方式  
DisplayHDR   表示色  
表示領域   色域  
応答速度   コントラスト比 1000:1
拡張コントラスト比 5000:1 輝度  250 cd/m2
視野角(上下/左右) 178/178 画素ピッチ  0.265 mm
水平走査周波数   リフレッシュレート(垂直走査周波数)  
最大消費電力 48 W LEDバックライト  白色LEDバックライト
フリッカーフリー    1型(インチ)あたりの価格 -
詳細機能
入力端子 D-Subx1
DVIx1
HDMIx2
D5端子x1
スピーカー搭載
音声出力端子   USB HUB   
HDCP2.2    HDCP 
リモコン カラーマネジメント機能   
PIP    PBP   
VESAマウント    MHL対応   
ゲーミングモニター   モバイルディスプレイ  
USB PD   メディアプレーヤ機能  
3D対応  ブルーライト軽減  
調整機能
ピボット機能(画面回転)    スイーベル機能(水平回転)   
チルト機能(垂直角度調節)  高さ調節機能  
同期技術
G-SYNC   FreeSync  
Adaptive-Sync      
タッチパネル
タッチパネル方式   タッチパネル対応   
マルチタッチ   タッチペン付属  
サイズ・重量
幅x高さx奥行き 545x394x170 mm 重量 4.4 kg

HDMI出力は1.4が2系統あります


D-SubやD5端子などアナログ端子があるのが時代を感じさせますね。。。


スピーカー内蔵ですが、驚くほど貧弱な再生音。ヘッドフォンか外付けスピーカーが必要なレベルです。

メーカーの取扱説明書は、普通はサイトからダウンロードできるのですが、本製品はなぜか掲載されていませんでした(代わりにRDT233WXとRDT234WX-3Dの取扱説明書を参照)。

3Dの設定はOSDのメニュー画面で行います。


「3D奥行調整」は、+6~-6のレンジで3D効果(プラスにすると手前に飛び出し、マイナスにすると奥に引っ込む)を調整できるので便利な機能です。

「左右画像切替」は、通常はオフで問題ないですが、偏向メガネの左右の偏光板が逆の場合にはこれをオンにすることで解決できます。

付属の3Dメガネは欠品でしたが、偏向グラスはどのメーカー品もほぼ同じ仕様なので、流用することができます。

たまたま保管してあった偏向3Dメガネ(NEC製)を発見


こちらは映画館で使用して買い取った偏向3Dメガネでしょうか。。。


家族4人分揃っていました


アクティブシャッターの3Dメガネ(未開封品)まで見つかりました 笑

3. 富士フィルムのREAL 3D W3と接続して3D再生

富士フィルムのREAL 3D W3というデジタルカメラ(3D映像も撮影可能)とHDMIで接続してみました。


ちなみにこのデジタルカメラは、液晶モニターが裸眼3D対応になっている珍しいタイプです。

以下はバラ園の3D写真(MPO)です。メガネをつけないと2重になっていますね。


3Dメガネを通して見ると。。。


2重の映像がしっかりと重なって3Dとして浮き上がって見えました!


1mくらい離れたところから見ても大迫力、手前のバラが画面から飛び出しているような凄まじい臨場感です!

パラちゃんも以下のとおり


メガネを通すと、手前にクッキリと飛び出して見えます。手でつかめそうな臨場感。


W3のデジカメを持ち出して屋外でいろいろ撮った写真やビデオを、自宅に戻ってHDMIで繋ぐだけで3Dを楽しめるのはとても便利ですね。

このFUJIFILM 3Dデジタルカメラ FinePix REAL 3D W3は既に販売終了品ですが、中古品がAmazonにも出品されています。

4. Sonyのカムコーダと接続して3D再生

Sonyのカムコーダ(HDR-TD10)とHDMIケーブルで接続して3D再生を試みたのですが、最初は画面が真っ暗になってしまい再生できませんでした。

ネットでキーワード検索してところ、「再試してみたRDT233WX-3D vs HDR-TD10」という記事を発見。

どうやら、TD10の3D出力を「オート」から「サイドバイサイド」に設定を変えるとうまくいくことのこと。


カムコーダのコンテンツは明らかに「サイドバイサイド」ではなく、「フレームパッキング」なのですが。。。


再生してみると。。。


今度は上手くいきました。


カムコーダーで撮影中の被写体もしっかりと3Dになっています。


久し振りに3Dコンテンツの迫力を堪能することができました!

5. PCと接続して3D再生

CyberlinkのPowerDVD12では、問題なく3D再生ができました。


しかし、CorelのWinDVD Pro11では、なぜか再生がサイドバイサイドしかできず、いろいろ設定を変えてもアプリがクラッシュして正しく再生できませんでした。


留意点としては、PC(Windows11)とデュアルディスプレイ環境で接続すると3D表示ができないことと、ディスプレイからの視聴距離が約80cmくらいが最適で、それ以上離れてしまうと3D効果が低減してしまうことです。

PCでの3D再生は、なぜかデジカメやカムコーダーとHDMI接続した場合と比較すると3D効果が弱く、迫力に欠けるようです。


以上、今さらですが、3D対応液晶ディスプレイをPCやカムコーダーと繋いでみた話でした。

今さらの3D変換~HDR-TD10の3D動画から3D画像ファイル(MPO)を作る

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