映画『ドニー・ダーコ』:平凡な高校生の主人公を軸に様々な思いが交錯してゆく複雑系の作品

映画『ドニー・ダーコ』は、平凡な高校生の主人公を軸に、様々な思いが交錯してゆく作品です。



あらすじ:マサチューセッツ州に住む高校生のドニー・ダーコは優秀な姉とダンスが得意な妹を持つ平凡な家庭に暮らしていたが、精神が不安定なため医師の治療を受けている。ある晩、奇妙な声に導かれてゴルフ場へと向かうと、そこにはフランクという名の銀色のウサギがおり、「世界の終わりまであと28日と6時間と42分12秒しかない」とドニーに告げる。。。

監督:リチャード・ケリー
出演:ジェイク・ジレンホール、ジェナ・マローン

映画の系統としては、『マルホランド・ドライブ』『メメント』といった難解な部類に入ると思います。

観る人によって様々な解釈ができる映画なので、ソファでゆったりとくつろいで観るような映画ではありません。

たびたび登場する銀色のウサギは、デヴィッド・リンチ監督の『インランド・エンパイア』に登場する謎のウサギを彷彿とさせますね。

腐敗した世界、青春の悩み、人生それぞれ。。。平凡な高校生の主人公を軸に、いろいろな思いが交錯してゆく作品なので、何度も観直しても見飽きることはありません。

己の日常生活を別の視点から振り返ってみるには絶好の映画だと思います。

『ドニー・ダーコ』は、私が2020年に観た100本の映画のベスト10のひとつです。

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