【Googleアドセンス導入1ヶ月】審査に合格する必須要件とは?導入の効果と広告収入は!?

Googleアドセンスの審査に合格してちょうど1ヶ月が経ちました。


ドメイン移行から半年、審査に落ちたのは20回くらい。。。ようやくアドセンス審査に合格し、晴れてブログにアドセンス広告を導入することができるようになりました。

しかし、最初は試行錯誤の連続、ようやく広告がうまく掲載されるようになりましたが、広告収入の最適化への道のりはまだまだ険しそうです。

アドセンスの審査に合格するまでの経緯と、アドセンスを活用した効果的な広告設定についてまとめてみました。

(Googleアドセンスとアナリティクスの規約のため、スクリーンショットや具体的数値などは掲載を控えています)

1. Googleアドセンスとは

Googleアドセンスとは、Googleが運営しているコンテンツ連動型広告配信サービスのことです。

ブログの広告は、A8.netやValueCommerceなどといったアフィリエイトサイトの広告や、Amazonアソシエイトの商品バナーなど、いくつか方法あるのですが、Googleアドセンスは最もメジャーな広告配信サービスです。

Googleアドセンスでは、クリックされると報酬が発生する「クリック課金型広告(CPC広告)」と、広告が表示されると報酬が発生する「インプレッション課金型広告(CPM広告)の両方があります。

ブログを訪問したユーザーが、アドセンス広告をクリックすると、Googleはブログ主に報酬を支払います。

1クリックあたりの平均は20〜30円程度です(表示される広告の種類によってクリック単価が変わります)。これをCPC(Cost Per Click)と呼びます。

報酬はGoogleとブログ主での折半となりますが、その比率は、例えば100円の広告の場合、ブログ主には68円の報酬が支払われ、Googleは手数料として32円の報酬を受け取ります。

ブログ主のほうが取り分が多いんですね。。。

ブログ広告のクリック率は、平均0.4%くらいですが、もちろん、広告の貼り方やブログとの関連度合いによって変わります。

一方、インプレッション広告や、エンゲージメント広告などは、広告がクリックされなくても、広告が表示されるだけて収益になります。

例えば、月平均10,000PVのブログがあったとすると、クリック率0.4%で1クリックあたり20円として計算すると、月平均で

20円 x 40クリック=800円(クリック収益)

となりますが、実際には、クリック収益にインプレッション広告による収益を加えたインページRPMという指標を使って計算するため、ページRPMを650円と仮定すると、

10,000PV x 650 ÷ 1,000 = 6,500円(クリックとインプレッションの合計収益)

となり、6,500円がブログの月間総収益となります。

ざっくり、アドセンスによるブログの広告収入は月収約6,500円/1万PVということです。

例えばブログのアクセスが3万PVならば月収19,500円になります。

もちろん、この収益額は、広告配置の最適化(CTR改善)やその他いろいろな要素で大きく上下するし、アドセンス以外の広告収入(アフィリエイトや、Amazonアソシエイトなど)も含めると、数倍の収入になることもあります。

以下詳しく説明します。

1.1 インプレッション広告

インプレッション広告とは、広告の表示回数に応じてお金を支払うタイプの広告です。広告が1,000回表示される毎に支払う金額を、インプレッション単価(CPM: Cost Per Mille、Milleは1000という意味)と言います。

CPMの単価相場は「100円〜500円」程度です。

また、「インプレッション数(広告が表示された回数)」のうち、「クリック数(広告がクリックされた回数)」の占める割合のことをクリック率(CTR: Click Through Ratio)と言います。

CTRの平均値は1%程度と言われています。

「アクティブビューのインプレッション広告」というものがありますが、これは、広告が最低1秒間以上表示された場合に支払うタイプの広告です。

1.2 エンゲージメント広告

エンゲージメント広告とは、広告にマウスを合わせると広告が展開されたり、動画が再生されるタイプの広告です。

インプレッション広告もエンゲージメント広告も、アドセンス利用者が個別に設置することはできません。あくまでもGoogleアドセンスが判断して設置されます。

1.3 見積もり収益額

見積もり収益額とは、ブログサイトの全CPCとCPMの合計です。つまり、クリックによる収益(CPC)とインプレッションによる収益(CPM)の合計額ということになります。

1.4 インプレッション収益(RPM)

インプレッション収益(RPM: Revenue Per Mille)は、以下のとおり、表示回数 1,000 回あたりの見積もり収益額を表します(こちらのサイトより)。

インプレッション収益(RPM)= 見積もり収益額 ÷ 広告表示回数 x 1000

ここで注意する点は、インプレッション収益(RPM)というのは、見積もり収益額と同じく、インプレッションによる収益(CPM)だけでなく、クリックによる収益(CPC)も含めた収益の指標であるということです。

インプレッション収益(RPM)の平均は、一般的には300円前後(1,000PVで300円が収益)と言われています。

1.5 ページRPM

また、インプレッション収益(RPM)と似た指標に、ページRPMというものがあります。

ページRPMとは、以下のとおり、1,000PVごとの見積もり収益額です。

ページRPM = 見積もり収益額 ÷ PV数 x 1000

インプレッション収益(RPM)が、広告の「表示回数」に対する見積もり収益額なのに対して、ページRPMは、「PV数」に対する見積もり収益額という違いがあります。

例えば、1ページに3つの広告が貼ってある場合には、インプレッション収益では3で割ることになりますが、ページRPMでは1で割るだけなので、当然、

インプレッション収益 < ページRPM

となります。

広告収益で重要なのは、インプレッション収益(RPM)ではなく、ページRPMのほうです。

ページRPMは、アドセンスのレポート画面では、「ページのインプレッション収益」と表示されています。

ページRPMがわかれば、広告収益の目標達成のために、どの程度のPVが必要であるかが簡単に計算できます。

例えば、ページRPMが650円の場合、月収1万円を稼ぎたいのであれば、

10,000円 ÷ 650円×1000=15,300PV

『1.5万PVほどあれば月収1万円稼げそうだ』という予測を立てることが可能です。

2. アドセンス審査に通るまで

Googleアドセンスを利用するには審査に合格する必要があります。

このアドセンス審査がなかなか厳しいのです。

私は、既にアドセンス審査を取っていたのですが、2019年4月にブログをBloggerから独自ドメインに切り替えた時に、新しいドメイン名でアドセンス審査を再度受ける必要があるからです。

下のキャプチャは、新しいドメイン(monionoheya.com)に移行後に、初めてアドセンス申請をしたときの画面です。

申請画面

審査には「最長14日間かかります」とあります。アドセンス申請をクリックすると、以下の画面に切り替わりました。

申請中(その1)

しばらく日が経ってから再度確認すると、以下のような「サイトに広告を表示できるようにしましょう」というメッセージに変わりました。

申請中(その2)

ところが、13日後(5月7日)には、以下のように、「サイトは広告を表示できない状態です」というステータスになってしまいました。。。

審査結果(不合格)

原因として、「サイトの停止、または利用不可」とあります。URLが間違っているのではないかと書いてありますが、そんなことはありません。

また、ポリシー違反を修正するように促されました。

最初は、ブログのテンプレートを刷新したので、それが何らかのポリシー違反に繋がったのではないかと、元のテンプレートにロールバックして再申請しました。

今度は、「サイトに広告を表示できるようにしましょう」というメッセージに変わりました。翌日にはメッセージが若干変わりましたが、「サイトのチェックが完了次第お知らせします」のステータスから進展はありません。

申請中(その3)

そして同日の夜にチェックしたところ、「サイトは広告を表示できない状態です」というステータスで審査に落ちてしまいました。。。

審査結果(またもや不合格)

今度はシンプルに、「サイトは広告を表示できない状態です。サイトに広告を表示できるようにするには、問題を解決してください」とあります。

しかし、具体的にどこが問題なのかは、Googleの審査では決して教えてくれません。。。

その後は、いろいろサイトの修正を試みたものの、何度申請しても、結果は同じ。

下のような「承認手続きを進めています」というステータスになってから、やがて「サイトは広告を表示できない状態です」というステータスで何度やっても審査に落ちてしまいます。。。

Googleアドセンス審査になぜ通らないのか、いろいろ原因を詰めました。

以下は、「2019年最新版!アドセンス審査に通らない人がやるべき合格のコツ」という記事からの引用です。
  1. 記事あたりの文字数は500文字~1,200文字以上
  2. 訪問者にとって価値のある記事・話題
  3. サッカーやスポーツ・料理などコツやルールなど、とにかくあなた自身が好きな事を書く事
  4. 画像や動画は使用しない
  5. 広告などは一切使用しない
  6. アドセンスのポリシー違反をしないようにする
  7. 記事の投稿日はしっかりずらす(3日に1記事ぐらいのペース)
  8. 審査中も記事の投稿ペースは守り忘れないようにする
このあたりは基本なので、問題はないはず。

いろいろ調べると、審査に落ちてからすぐに再審査を申請すると、自動的に不合格になるので、数日空けて再申請しないといけないとか。。。いろいろな噂が行き交っています。

どうやら、以前に比べてアドセンスの審査基準が厳しくなったのは間違いないようです。

しかし、上記のコツだけではアドセンスを通すには不足しているものがありました。

それは、「Privacy Policy」と「Contact」の追加です。

厳しくなったGoogleアドセンス審査では、ブログのメニューに「Privacy Policy」と「Contact」を新規に作成しておく必要があるのです(審査に合格するために必須ではないようですが)。

Privacy Policy

Contact

これで問題解決かと思われました。

が、「Privacy Policy」と「Contact」追加後も審査に通りません。。。

さらに調査を進めると、ポリシー違反を見つけるために、site::を使った検索を利用する方法が、AdSenseヘルプの「検索演算子「site:」を使って違反を特定する」に掲載されていました。

「プログラム ポリシー」>「ユーザーが作成したコンテンツ」>「検索演算子「site:」を使って違反を特定する」の説明書きを添付します。

検索演算子「site:」を使って違反を特定する

ここでピンと来ました。

私のブログは、アダルトやギャンブルにはもちろん無関係なのですが、著作権に関する内容に関しては、検索をかけるといくつかのサイトで引っかかるものが検出されてしまったのです。

ただし、著作権違反を犯している記事ではなく、同じ記事内で、たまたまNGワードがセットで出てくるなど、記事内容は問題ないのですが、検索演算子では自動的に検出してしまいます。

該当部のNGワードを修正して、今度こそと満を持して再審査を申請しました。

が、しかーし!!

何度申請しても、時間を空けて再申請しても、不合格の繰り返し。。。おそらく20回くらいは不合格を食らったと思います。

結局、Googleアドセンスは諦めて、A8.netやValueCommerceといったアフィリエイトプログラムのほうに傾倒してマネタイズを進めることにしました。

そして、ドメインを移行してから半年が経過した10月のある日、【没後500年のダ・ヴィンチ】という記事を書いていたときに、久しぶりにGoogleアドセンスの申請をしてみました、なんとなく。。。

翌日。

何の期待もせずに、アドセンスの画面をチェックしたところ、monionoheya.com の横に小さく「準備完了」の文字が。。。!!??


準備完了

ビックリしてメールを確認したところ、「お客様のサイトで AdSense 広告を配信する準備が整いました」というメールが届いていました!!

アドセンス申請の合格通知

慌てて、ブログをチェックすると、そこには既にアドセンスの広告が!!

アドセンス広告(ディスプレイ広告)

アドセンス広告(インフィード広告)

アドセンス広告(関連コンテンツ)

アドセンス広告(記事内広告)

正直、どうして今回は申請が通ったのか、見当もつきません。

唯一、思い当たるとすれば、申請時に「サイトに広告を表示できるようにしましょう」というメッセージが出たので、なんとなく、アドセンスタグをHTMLに挿入しておいたことくらいでしょうか。。。

しかし、同じように事前にコードを挿入しておいても、不合格となったこともあったので、それが今回の合格に繋がったとは思えません。

まあともかく、こうした晴れて、Googleアドセンスの広告を掲載することができるようになりました。

3. アドセンスの設定

アドセンス審査に合格したら、さっそくアドセンスを有効化するための設定を行います。

3.1 自動広告

アドセンスには、広告ユニットごとにマニュアルで広告を掲載するほかに、自動広告という非常に便利な機能があります。

自動広告は、Googleがブログのレイアウトや有効な広告ユニットを自動的に判断して掲載してくれる機能です。

この自動広告という機能は比較的新しく、2018年ごろからGoogleが本格的に提供を始めたようです。2019年10月には大幅に仕様変更したようで、現在の自動広告はかなり新しいもののようです。

自動広告を有効にするためには、アドセンスの設定画面で、自動広告をオンにするだけです。

ただし、アドセンスコードをブログのHTMLに挿入する必要もあるようで、これは自動的に生成されるアドセンスコードをサイトの<head></head>の間(/headの直前が望ましい)にコピーします。

自動生成されるアドセンスコード

<script async='async' data-ad-client='ca-pub-xxxxxxxxxxxxxxxx' src='https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js'/>
(xxxxxxxxxxxxxxxx はサイト運営者IDの数字部分)

これで自動広告が有効になりました。

ちなみにHTMLコードを確認すると、18行目から/pまでの間に以下のようなコードが自動挿入されていました。

<!-- 自動広告 -->
<script async='async' src='//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js'/>
<script>
     (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({
          google_ad_client: &quot;ca-pub-xxxxxxxxxxxxxxx&quot;,
          enable_page_level_ads: true
     });
</script>
<!-- End 自動広告 -->

3.2 ads.txt

もうひとつ必要な設定が、ads.txtというファイルをサイトのルートに保存することです。

ads.txtファイルのアップロード

「収益に重大な影響が出ないよう、ads.txtファイルをダウンロードして、次の各サイトのルートレベルのドメインにアップロードしてください」

と警告が出ていますので、それに対処します。

Bloggerでは、ファイルのアップロード機能がない代わりに、メニューの「設定」→「検索設定」→「クローラとインデックス」という項目で、ads.txtをペーストしてアップロードすることができます。

Bloggerでのads.txtのアップロード

ads.txtをルートに保存する意味は、悪意を持った第三者が、広告枠を販売するメディアになりすますのを防ぐために、SSP(サプライ・サイド・プラットフォーム:認証機関)のアカウントIDが適切なものかを確認するための仕組みです。

ads.txtが正常にアップロードされているかを確認するためには、

https://www.[myblogsite].com/ads.txt

にようにしてads.txtのテキスト内容が表示されていればOKです。

実は、このように正しくads.txtをアップロードしたにも関わらず、アドセンスの画面では、ads.txtの警告が消えないことも多いようです。

私のサイトも1か月経過しても

「要注意 - 収益に重大な影響が出ないよう、ads.txt ファイルの問題を修正してください。」

という警告文が消えていないのですが、そのまま放置で運用しても問題ないようです。

3.3 アドセンスとアナリティクスの連携

Google AdSenseのパフォーマンスレポートでは「ウェブサイトごと」あるいは「広告ユニットごと」といった分類で収益が確認できます。しかし「どのページがどれだけの収益を上げているか」といったより詳細なデータは確認することができません。

そこで登場するのがGoogleアナリティクスです。Google AdSenseとGoogleアナリティクスを連携させることにより、Googleアナリティクスの管理画面内でGoogle AdSenseの収益性の高いページを確認することができるようになります。

Googleアナリティクスと連携

(アドセンスのデータ開示は、アドセンスの規約違反になってしまうので、数字はモザイク処理でマスクしています)

4. アドセンス広告の種類

アドセンス広告のタイプには大別してレスポンシブ広告とネイティブ広告、そしてオーバーレイ広告の3種類のタイプがあります(「Googleアドセンス広告の種類は7つ!」の記事より)。

レスポンシブ広告とは、表示する画面の大きさに合わせて、広告のサイズや表示を自動で変更してくれるタイプの広告です。代表的なものに、「ディスプレイ広告」「リンク広告」があります。

ネイティブ広告とは、サイトのコンテンツに自然と溶け込むように作られた広告のことです。代表的なものに、「インフィード広告」「記事内広告」「関連コンテンツ」があります。

オーバーレイ広告とは、主にモバイル端末に用いられる広告で、画面上に重なるように別画面で表示される広告のことを指します。代表的なものに、「アンカー広告」「モバイル全画面広告」があります。

Googleアドセンスの広告ユニットのメニューの種類は以下の4つです。
  1. ディスプレイ広告
  2. インフィード広告
  3. 記事内広告
  4. 関連コンテンツ
Googleアドセンスの広告ユニット

アドセンスでは、オーバーレイ広告は、後に詳しく説明する「自動広告」という設定をしないと使えません。

近年は、オーバーレイ広告の規制が始まったこともあり、明らかにユーザーエクスペリエンスを害するようなオーバーレイ広告は少なくなっています。

「アンカー広告」「モバイル全画面広告」の2つを加えると、Googleアドセンスの広告ユニットは全部で6種類になります。
  1. ディスプレイ広告
  2. インフィード広告
  3. 記事内広告
  4. 関連コンテンツ
  5. アンカー広告
  6. モバイル全画面広告

4.1. ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、どこにでも掲載できるような万能タイプの広告です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告には、「スクエア」「横長」「縦長」3つの形があり、設定画面から選択できるようになっています。
初期設定では、「スクエア」に設定されています。

ディスプレイ広告に対して、テキスト広告というものがありますが、一般的にクリック率はテキスト広告のほうが、クリック単価はディスプレイ広告のほうがそれぞれ高くなる傾向にあります。

テキスト広告とディスプレイ広告の両方を配信することにより、いずれか一方の配信よりも収益が高くなるそうです。

4.2. インフィード広告

インフィード広告とは、コンテンツ内の関連記事やおすすめ記事などのフィードと呼ばれる部分(本文とは別の部分)に挿入される広告になります。

インフィード広告

インフィード広告の一番の特徴は、サイトのURLを入力するだけで、広告スタイルを作成できることです。インフィード広告の作成画面を開くと、自動で作成するか手動で作成するか選ぶことができます。

4.3. 記事内広告

記事内広告は、コンテンツ内段落と段落の間に設置できる広告で、サイトのデザインに合わせて自由にカスタマイズできます。

記事内広告

ディスプレイ広告よりもコンテンツ内に違和感なく表示させることができます。

4.4. 関連コンテンツ

関連コンテンツは、そのサイト内の関連するコンテンツとアドセンス広告を一緒に表示できます。

関連コンテンツ

かなり効果の高そうな関連コンテンツですが、関連コンテンツは一定の条件を満たしていないと使用できない広告となっています。

現に、私が最初に審査に合格したときのメニューでは、広告ユニットのメニューに関連コンテンツは含まれていませんでした。

広告ユニットのメニュー(審査合格直後)

広告ユニットのメニュー(審査合格から2週間後)

4.5. アンカー広告

アンカー広告とは、画面の上部、もしくは下部に表示される広告です。モバイルだけでなくPCにも表示されます。

アンカー広告(画面下のマクドナルドの広告)

アンカー広告(隠れた状態)

4.6. モバイル全画面広告

モバイル全画面広告とはサイトページを読み込んでいる間に、全画面で表示される広告です。

モバイル全画面広告

ユーザーの快適さを保つために、モバイル全画面広告の表示は回数が制限されています。

5. 自動広告

アドセンスの自動広告は、何も考えなくてもGoogleが自動的に判断してくれるので、大変便利な機能なのですが、細かいところは微調整が必要となります。

5.1 自動広告の問題点

以下は、自動広告が勝手にブログ記事一覧のなかに割り込んでしまってスタイルを崩している例です。

自動広告の悪い例1

同じく、自動広告がブログ記事一覧のなかに割り込んでいる別の例です。こちらは列が揃っているだけマシですが、広告が目立ちすぎて記事一覧が台無しになってしまっています。

自動広告の悪い例2

記事内コンテンツも、記事の改行部分に挿入される仕組みですが、上の文章から改行なく表示されてしまっているので、記事の邪魔になっています。

自動広告の悪い例3

記事の末尾に表示される関連コンテンツも、PCサイトだとセンターからずれて表示されてしまいます。

自動広告の悪い例4

また、スマホの表示では、関連コンテンツに「不適切な」内容の広告が表示されていることが少なからずありました。

不適切な自動広告の例1

不適切な自動広告の例2

仮にクリック率が高いとしても、これでは「モニオの部屋」のブランドが棄損してしまいかねません。

検索してみると、自動広告よりもユニット広告(手動広告)のほうが良いとする意見や、自動広告と手動広告を組み合わせたほうが良いという記事もありました。

詳細は、「自動広告からユニット広告に切り替えよう」の記事を参照ください。

5.2 自動広告のカスタマイズ

そこで、「Google AdSense の自動広告をカスタマイズしてみた」の記事を参照して、以下のカスタマイズを施しました。

まず、アドセンス画面の「ブロックのコントロール」>「広告レビューセンター」という設定で、不適切な広告主があるかチェックして、あればそれをブロックします。

広告レビューセンター

ブロックした広告は、「ブロック済み」で確認することができます。

次に、自動広告が、メイン画面のレイアウトを崩さないように、インフィード広告だけを無効にします。これは、「自動広告」の編集画面で、無効にしたい広告タイプをオフに切り替えます。

「自動広告」の編集画面

これで、余計な広告をブロックして、適切な自動広告だけ表示されるようになりました。

記事内広告の改行のカスタマイズは、自動広告のコードスニペットを利用している限りはできないようで、カスタマイズで記事内広告を選ぶ必要がありようで断念しました(詳細は「Bloggerの記事中にアドセンス広告を自動表示する」を参照ください)。

6. アドセンスの有効活用

アドセンス導入による収益やページRPMといった具体的な指標や数値は、公開するとアドセンスの規約違反になってしまいます。

以下がアドセンスを導入して1ヶ月経過した時点での効果です(具体的な指標や数値はマスクしています)。

アドセンス導入後(1か月)

収益はグラフの通り、乱高下していますが、クリック数と強い相関関係があるようです。

実は、アドセンスの自動広告を導入してから、なぜか突然、すべてのブログ記事に、「記事内広告」と「関連コンテンツ」が表示されなくなるトラブルが発生しました。

「記事内広告」や「関連コンテンツ」が表示されないと、収益に大きく響いてしまいます。

実際、表示されなかった1週間ほどは、広告収入が激減してしまい、売上たったの一桁なんて日もありました。

これも原因が不明なのですが、やがて、「記事内広告」や「関連コンテンツ」も復活し、広告収入も元のレベルに戻りました。

アドセンスの自動広告を導入直後は、Googleがいろいろ試行錯誤して設定を変えている可能性もあるので、数日間はマニュアルで設定をいじらずに、そのまま放置しておいたほうが良いと思います。

6.1 広告の配置

ブログ全体の広告収入を上げるためには、広告の配置がもっとも重要です。

アドセンスの広告の種類を取捨選択するには、アドセンスのメニュー画面で希望する広告タイプだけにチェックを入れて、あとは選択から外せばよいです。

6.2 広告数の調整

表示される広告数を調整するには、メニューから [広告の設定] → [コンテンツ] → [広告掲載率] を選択して、バーを0%ー100%の間で調整します。

ちなみに、ここで表示する数を少なくした場合、表示される広告は収益率の高いものを優先して表示するようになります。

6.3 ページごとの収益性

ブログのページやジャンルによって、収益性がそれぞれ異なります。収益性の高いページや記事は、たとえPVが少なくても高い広告収入源となります。

逆に、PVが多くても収益性の低いページや記事もあります。

一般的には、金融系や美容系のネタは収益性が高くなるようです。

前述したGoogleアナリティクスと連携することで、ページごとの収益性が一目瞭然となります。

アナリティクスで、「行動」→「サイト運営者」→「サイト運営者のページ」と選択して、「サイト運営者の収益/1,000セッション」という項目でページをソートすると、収益性の高い順にリストされるようになります。

アナリティクスのデフォルト設定では、サイト名がURLとなっているため、URLとページタイトルも表示するように変更をします。

変更は、「セカンダリディメンション」から「行動」の下にある「ページタイトル」を選択すると、ページタイトルが表示されるようになります(ページタイトルだけを表示するのは、「全てのページ」以外はできないようです)。

(注:アナリティクス規約違反にならないようグラフ削除しました)

ページごとの収益性

アナリティクスとアドセンスで、項目の名称が異なるのですが、

「サイト運営者の収益/1,000セッション」=「ページRPM」

「サイト運営者のeCPM」=「インプレッション収益(RPM)」

でほぼ間違いないと思います(ちょっと確信がないのですが)。

ページRPMの数値の高いページは、$30~$50という高値がついていますが、ほとんどのページは$10未満だと思います。

PVとページRPMがともに高いページが、最も広告収益性が高く、収入も高い価値のあるページです。

詳細は、「どのページが収益を上げているのかを知ろう!」の記事を参照ください。

7. 他の広告(アフィリエイトやアマゾンなど)との関係

ブログの広告収入は、Googleアドセンス以外にもさまざまな手法があります。

一番メジャーなのは、A8.netやValueCommerceに代表されるアフィリエイトプログラムです。

私は、A8.net、ValueCommerce、afbという3つのアフィリエイトプログラムを使っています。

アフィリエイト(A8.net)の広告

また、Amazonアソシエイトも使っています。

Amazonアソシエイツの広告

では、これらの広告とアドセンス広告の収入の合計額はどのくらいになるのでしょうか?

2019年は、ドメイン移行した4月から10月までの半年間のアドセンス収入はゼロだったことと、ドメイン移行の影響でアクセスが急減したので、4月から数か月はPVが少なかったことが広告収入に大きく響いて2018年より減収でした。

8. 今後のプラン

現在のページビューの推移だと、2019年末には累計65万PVに達して、記事数250、月間PV25,000くらいになる見込みです。

モニオの部屋(2019/11/29現在)

冒頭の「アドセンスによるブログの広告収入は月収約6,500円/1万PV」という概算が正しければ、来年以降は、アドセンスの広告収入だけで月収16,250円くらいになる見込みです。

以下が現在の広告収入別の比率です。

Googleアドセンス:60%
Amazonアソシエイト:10%
A8.net:25%
バリューコマース:5%

あとはバリューコマースとAmazonアソシエイトがどれだけ伸びるかですが、2020年の広告収入は、趣味のロードバイクがなんとか1台買えるくらいになりそうです。

もちろんこの数値は、適切なアドセンス広告設定がなされていることが前提で、そして何よりも、価値のあるブログ記事を継続して書き続けられるかに決定的に左右されます。

アドセンスを始めて意外だったのは、記事内広告などを挿入しても、PVは減少しなかったことです。つまり、ブログに挿入される広告は、過剰でない限りは、アクセスの阻害要因にはならないということです。

これは、テレビや雑誌でも同じことが言えますね。

本当に良質のコンテンツであれば、コマーシャルが多いからとその番組を観ないということはないし、広告の多い雑誌だからという理由で読まなくなることもないのと同じだと思います。

ブログはあくまで価値のある情報発信が目的であって、広告収入は副次的なもの、それが本末転倒にならないように留意する必要がありますね。

コメント