[デッサンカリキュラム #5 - 卵] 見る方向によって錯覚トラップに注意

今日の絵画教室は、デッサンカリキュラムの第5回目 - 卵です。

モチーフが2つあるというのは今回が初めてとなります。


前回のモチーフ「球」で習った、ハイライトと影、そして反射の部分の明暗分布を応用したデッサンです。

[デッサンカリキュラム #4 - 球] 明暗分布をうす目で確認する

2つの卵のうち一方は正面を向いているのですが、「卵は長丸」という認識から生じる錯覚トラップに注意して描きます。

1. デッサンの参考書

今日は「いちばん丁寧な基本のデッサン」を参照して予習。


卵は横から見ると、少し左に傾いていることに注意、なるほど。


最初はやわらかいB系で描き、途中から硬めのH系を使い、グラデーションがきれいに出るようにしましょう。

果たして卵の質感が上手く描けるでしょうか?

2.

まずは、いつものようにモチーフの構図を決めるため、ざっくりと2つの卵とその影を描きます。



右の卵は左よりも小さいはずなのに、錯覚トラップでほぼ同じサイズになってしまっているので、サイズと位置を修正

影の位置も修正しましたが、しっくりと来ない


2Bの鉛筆で濃淡を3段階にざっくりと描きます


卵本体を中心にHの鉛筆でハッチング開始

1時間30分が経過、なんだか右の卵が痩せ細ってしまった!


少し膨らませました。

ハッチングが一通り済んで、卵の表面を練りゴムで消しますが、全然質感が卵っぽくない。。。


特に右の卵が全然上手く描けない、左の卵の影も右端が不自然だ


3時間が経過。。。右の卵は練りゴムで大幅に明るく、左の卵の影も大きく修正


卵の南半球が白過ぎるので、思い切って暗くしました


2Hのハッチングで細かい調整を入れる、ようやくマトモになってきた


仕上げに、影は2Bくらいで真っ黒に仕上げましょうということで、ゴリゴリと隙のないように塗りました


格闘すること3時間30分。。。ようやく先生からOKが出ました


ちょっとアングルが違いますが、これがオリジナル


いつものように、フィキサチーフ(定着剤)を吹き付けて完成。

今日は完成まで4時間近くかかりましたが、一心不乱に作業をしていると、あっという間に時間が経過して驚きます。

次回は「斜めの円柱」「かぶ」「コンクリートの塊」のうち、どれかになります(順不同)。どれも手強そうですね。

[絵画教室に通い始めました] デッサンカリキュラムを開始、現代アート作品を描く日を夢見て

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