最近、家の近くの絵画教室に通い始めました。
以前から興味のあった絵画。。。美術館を巡る絵画鑑賞は昔からの趣味ですが、自分で絵を描くのは小学生以来です。
まずはデッサンカリキュラムのグレイスケールから挑戦、これからじっくりと時間をかけて絵画作成の勉強をして、いつの日か現代アートの抽象画に挑戦してみたいと思います。
1. 絵画を始めるために準備するもの
絵画教室には、体験入学したのち、準備するものを教えてもらいました。
1.1 鉛筆
三菱のuni(ユニ)ですが、Hi-uni(ハイユニ)、uni(ユニ)、uni
star(ユニスター)と3つのシリーズがあります。
値段は安い順に、uni star(ユニスター)< uni(ユニ)<
Hi-uni(ハイユニ)なので、一般的には中間のuni(ユニ)で十分です。
6B、4B、2B、B、HB、H、2Hの7種類を全部新品で揃えるとそれなりの出費になるので、私はメルカリで出品されている中古のセット品を入手しました。
2. グレイスケール
絵画教室のデッサンカリキュラム第1回は「グレイスケール」でした。
ちなみに「デッサン」とは、「物体の形や明暗などを、平面である紙に白黒で描く」ことです。
まず、真っ白な画用紙を取り出して、ザラザラ感のある面が表なので、そちらを上にして机の上にセットします。
そして、鉛筆と定規を使って薄くマスを書き、そのマスを鉛筆を使って塗りつぶします。
画用紙の表面は、目に見えない凹凸があるので、鉛筆の芯(黒鉛)が紙表面の繊維の凹凸に絡まって定着しないと綺麗に塗りつぶすことができません。
鉛筆の種類は芯の柔らかい順に4B→3B→2B→B→HB→H→2Hの7種類。BはBlack,
HはHard, FはFirmの略ですが諸説あるそうです。
濃いマスははじめは柔らかい鉛筆で塗りつぶして、あとは硬い鉛筆を立てて仕上げますが、基本的に何をどう使っても自由。
あとは練りゴムを使って濃淡の調整をします。
最初は5段階のグラデーションスケールから始めました。
上が完成したものですが、悪戦苦闘しながら塗り潰すこと3時間!ようやく先生のOKが出ました。
塗りつぶす順序や方法は自由なので、一心不乱に試行錯誤しながら夢中で作業をしたので、3時間はあっという間に過ぎました。
仕上がったものは、スプレーを噴きかけて表面を保護します。
5段階の次は、10段階のグラデーションスケールに取り掛かります。
グレースケールはデッサンの基本となるものなので、しっかりと訓練をする必要がありますね。
グレースケールの作り方についてはこちらの記事も参考にしました。
グレイスケールの練習と合わせて、鉛筆の削り方(先端を長く細く削る)も教えてもらいました。
次回のレッスンは、いよいよデッサンで立方体を描きます。
立方体デッサン(例)
デッサンカリキュラムは、立方体→円柱→球体→卵。。。と進んでゆき、10回目で手、15回目でミロのヴィーナスや自画像まで辿り着く予定です。
絵を描くというのは、他の稽古事(ピアノや書道など)と違って、家で長い時間かけて練習しなくても大丈夫だということと、一度覚えてしまえば、少しブランクがあっても忘れてしまうことはない(反復練習の必要がない)ということでした。
絵画教室に通っている生徒さんのなかには、何年ものブランクがある方や、週3回くらいの頻度で習う方から、月1回程度の頻度の方までさまざまです。
毎回ノートに先生が丁寧にコメントをくださるのでとても助かります!
絵画教室は、自分の都合に合わせて好きな時間と頻度で通うことのできるので便利です。
3. グレイスケール(小学生時代)
4. 絵画との出会い
私が絵画(西洋絵画)にハマッたのは、学生時代の夏休みを利用してヨーロッパをバックパッカー旅行したときに、各国の美術館巡りをしたことがきっかけでした。
その旅行に「ヨーロッパ美術館ガイド」という本を携行して、片っ端から現地の美術館を訪れたのです。
バックパッカー旅行の起点となったロンドンのナショナルギャラリーについては、以前ブログ記事で紹介しました。
ナショナルギャラリーは、15世紀イタリア・ルネッサンスから19世紀の印象派までのヨーロッパ絵画の傑作が網羅的に揃えられている世界屈指の美術館です。
以来、海外旅行の機会には必ず現地の美術館に足を運んでいます。
絵画のジャンルでは、ルネサンス期の宗教画やバロック絵画が好みですが、最近は現代アートの抽象絵画に興味が湧いています(逆に、日本では特に人気の高い印象派の絵画にはあまり関心がありません)。
自宅では、「シスター・ウェンディの名画物語」と「History Of
Art」(洋書)の2冊の大著をレファレンスとして活用しています。
これまでに訪れた世界の美術館は30か所以上。
世界三大美術館と言われているルーヴル美術館(パリ)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)も制覇しました。
【これまでに訪れた代表的な美術館】
【これまでに訪れた代表的な美術館】
- ルーヴル美術館(パリ)
- オルセー美術館(パリ)
- ポンピドゥーセンター(パリ)
- ピカソ美術館(パリ)
- オランジュリー美術館(パリ)
- ナショナルギャラリー(ロンドン)
- テートギャラリー(ロンドン)
- ウォーレスコレクション(ロンドン)
- ヴァチカン博物館(ローマ)
- 国立絵画館(ローマ)
- ウフィツィ美術館(フィレンツェ)
- ピッティ美術館(フィレンツェ)
- アカデミア美術館(フィレンツェ)
- サンマルコ美術館(フィレンツェ)
- アカデミア美術館(ヴェネツィア)
- アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン)
- ノイエ・ピナコテーク(ミュンヘン)
- 国立ダーレム美術館(ベルリン)
- ウィーン美術史美術館(ウィーン)
- アムステルダム国立美術館(アムステルダム)
- ゴッホ美術館(アムステルダム)
- ベルギー王立美術館(ブリュッセル)
- シアード国立現代美術館(リスボン)
- エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)
- プーシキン美術館(モスクワ)
- ニューヨーク近代美術館(MOMA)(ニューヨーク)
- メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
- グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)
- メット・クロイスターズ(ニューヨーク)
- フリック・コレクション(ニューヨーク)
- クロイスターズ(ニューヨーク)
これまで膨大な絵画を鑑賞したおかげで、絵の良し悪しを判断する感覚は何となく身に着いた気がします。
5. 「なぜ脳はアートがわかるのか」(エリック・カンデル)
少し前ですが、ノーベル医学生理学賞の受賞者のエリック・カンデル著書「なぜ脳はアートがわかるのか」を読みました。
人が現代アートの抽象画を鑑賞するときに、脳内で科学的に何が起きているのかを解きほぐす試みが書かれています。
もちろん、脳の仕組みが科学ですべて解明されているわけではありませんが、抽象画のような作品になぜ心を動かされるのか、そのメカニズムを知るのは面白いです。
モンドリアンやクーニング、ジャクソン・ポロックの具体的な作品群を例に挙げて解説している項は特に読み応えがありました。
"One small step of a man, one giant leap for mankind" 笑
まだ始めたばかりなので、果たしてそんなレベルまで到達できるのか全くわかりませんが。。。大志を抱いて絵画を楽しみたいと思います。
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